中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
1件の記事があります。
現在、広島事務所に大学院生の大平祐輔さんがインターン生として来てくれています!
レンジャーと一緒に国立公園の自然にふれる「子どもパークレンジャー事業」にも
2泊3日でどっぷり参加していただきましたので、その様子を大平さんにレポートしていただきます。
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「子どもパークレンジャー」として瀬戸内海国立公園における自然体験を通して、
生物多様性についての理解を深め、自然のすばらしさを体験することで、
主体的、協働的に自然保護に取り組む力を育むことを目的に
小学4年生から6年生 20人を対象に子どもパークレンジャー(以下 JPR)事業を開催しました。
日程は9月14日~16日の2泊3日で、場所は瀬戸内海国立公園の似島で実施しました。
□1日目
朝に広島港に集合し、JPRの任命式が行われました。
これから3日間JPRとして活動する子どもたち一人ひとりに、
レンジャーからJPR任命書とJPRバッジが手渡されました。
フェリーで似島へ上陸し、徒歩でこの2泊3日の拠点となる似島臨海少年自然の家(以下 自然の家)へ移動しました。そこで、レンジャーとはどんなことをしているのかということを学び、ともに過ごすグループカウンセラーや同じチームのメンバーと自己紹介を交わし、共同作業などで結束を深めました。
今回、JPRの任務は「自然を楽しみ、魅力を見つけること。そして、その魅力を伝えること」です。
また、プログラムには、自然を堪能するためのミッション(以下 M)が5つ盛り込まれています。
昼食後、早速M1「自然のお宝探しハイキング」がスタートしました。
似島のお宝を探すべく、隅々に目をこらしながら森と海が望めるコースを突き進みました。
自然の家に戻ると、
ハイキングで発見した一番のお宝を各班で発表しました。
私には、子どもたちのこの笑顔こそお宝だと感じました。
その後、2日目の昆虫採集に用いるトラップ作りに合わせて、
広島市森林公園こんちゅう館の藤井智展さんが講師(以下 藤井講師)として登場。
昆虫に関する圧倒的な知識でトラップ作りや仕掛け方などをレクチャーしていただきました。
「あの昆虫を捕まえたい!!」「この餌を使いたい!!」とわくわくドキドキしながら、チームで協力してトラップを作製しました。
トラップが完成すると設置するためにいざ、森へ!
トラップの仕掛け方の実践指導後、JPRはチームで相談し、トラップを仕掛けました。
夜、M2「夜の海辺へナイトハイク」を実施。
夜の海辺で昆虫たちの歌声と海の音など自然の音楽を味わい、
自分が感じたこと、考えたことを仲間たちと分かち合いました。
続いて、夜の海辺でレンジャーの山崎さんとアクティブレンジャーの大高下さんによるレンジャートークがあり、レンジャーとなったきっかけややりがいなどレンジャーという職業に関するお話がありました。
子どもたちの将来の夢の選択肢が広がると幸いです。
ナイトハイクの帰りは、昆虫を採集しながら。
大きなバッタやクツワムシ、カマキリなど様々な昆虫に出会いました。
出会ったのは昆虫だけではありません。
さすがJPR!!
よく見ています!!
ヤモリの赤ちゃん!!
JPRが発見しました。
小さな命ですが輝いていました。
このように様々な生き物に出会いながら自然の家へ帰りました。
1日目のプログラムはここで終了。入浴後、翌日に備え就寝しました。
□2日目
この日は、早朝からアカテガニ釣りがありました。
早朝から釣りを楽しみ、中には直接手掴みで捕まえる猛者も現れ、
結果、大漁となりました。
朝食後、M3「森の生き物さがし」が始まりました。
まずは、仲間たちみんなで1列になり
昆虫を一点に追い込み一網打尽!!
その後、チームで協力しながら様々な昆虫を捕獲しました。
また、藤井講師による朽ち木の解体ショーもありました。
JPRは、どんな生き物がいるのか興味津々!
どんな生き物がいたのでしょうね!
そして、昨日仕掛けたトラップを安全に配慮し回収しながら自然の家に戻り、捕獲した昆虫をチェック!
何が入っているのかワクワクします。
午後からは、海の生き物のスペシャリストである岡田和樹さんを講師(以下 岡田講師)にお迎えし、M4「海辺の生き物さがし」がスタート!
海に関するレクチャーもばっちりです。
磯の一見何もいなさそうな岩場や潮だまりなどをしっかりチェック。
石を裏返したり、貝殻をスコップなどでかき分けたり。
すると、貝やヤドカリ、ウミウシなどいろんな生き物にたくさん出会えました。
さらに、岡田講師がゴンズイやタツノオトシゴを捕獲!
危険な生き物や普段はあまり出会えないような生き物にも安全に生で観察することができました。
森と海を存分に満喫した1日でした。
帰り際には、海岸に漂着したゴミの清掃活動を行いました。
地球は、人間だけのものではないということを念頭に置き、
美しい自然がいつまでもキープしていきたいです。
□3日目
JPR活動最終日です。最後のミッションは「似島の自然お宝自慢大会」です。
JPRは、この島で見つけた自分だけのお宝について調べ、紹介シートや展示ケースを制作。
いよいよ自分のお宝を紹介します!
JPRたちは、自分のお宝の魅力をたっぷりとアピール!
お気に入りの生き物を手に、
その目は輝き、表情はいきいきとしていました。
そして、似島を後にし、広島港へ帰還。
保護者の方々へ向けて、
JPRとして経験してきたことを歌にして披露!
自分が見つけたお宝も発表しました。
JPRはみんな、自分だけのお宝を見つけたようで輝いていました。
これにて、JPR事業は終了。
2泊3日朝から夜まで、ボリューム満点なプログラムでしたが、
子供たちは最後まで元気いっぱい自然と向き合い、生き物とふれあいました。
地球は、人間だけのものではなく、いろんな命で溢れている。
この思い出を大切にし、いつまでも自然を好きでいてほしいです!
似島には、豊かな山と海があります。
自然を満喫したい方、生き物が好きな方、リフレッシュしたい方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか!?
きっと自然は、あなたを快く迎え入れてくれるでしょう!
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、大山隠岐、足摺宇和海国立公園があります。
現在、広島事務所に大学院生の大平祐輔さんがインターン生として来てくれています!
レンジャーと一緒に国立公園の自然にふれる「子どもパークレンジャー事業」にも
2泊3日でどっぷり参加していただきましたので、その様子を大平さんにレポートしていただきます。
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「子どもパークレンジャー」として瀬戸内海国立公園における自然体験を通して、
生物多様性についての理解を深め、自然のすばらしさを体験することで、
主体的、協働的に自然保護に取り組む力を育むことを目的に
小学4年生から6年生 20人を対象に子どもパークレンジャー(以下 JPR)事業を開催しました。
日程は9月14日~16日の2泊3日で、場所は瀬戸内海国立公園の似島で実施しました。
□1日目
朝に広島港に集合し、JPRの任命式が行われました。
これから3日間JPRとして活動する子どもたち一人ひとりに、
レンジャーからJPR任命書とJPRバッジが手渡されました。
フェリーで似島へ上陸し、徒歩でこの2泊3日の拠点となる似島臨海少年自然の家(以下 自然の家)へ移動しました。そこで、レンジャーとはどんなことをしているのかということを学び、ともに過ごすグループカウンセラーや同じチームのメンバーと自己紹介を交わし、共同作業などで結束を深めました。
今回、JPRの任務は「自然を楽しみ、魅力を見つけること。そして、その魅力を伝えること」です。
また、プログラムには、自然を堪能するためのミッション(以下 M)が5つ盛り込まれています。
昼食後、早速M1「自然のお宝探しハイキング」がスタートしました。
似島のお宝を探すべく、隅々に目をこらしながら森と海が望めるコースを突き進みました。
自然の家に戻ると、
ハイキングで発見した一番のお宝を各班で発表しました。
私には、子どもたちのこの笑顔こそお宝だと感じました。
その後、2日目の昆虫採集に用いるトラップ作りに合わせて、
広島市森林公園こんちゅう館の藤井智展さんが講師(以下 藤井講師)として登場。
昆虫に関する圧倒的な知識でトラップ作りや仕掛け方などをレクチャーしていただきました。
「あの昆虫を捕まえたい!!」「この餌を使いたい!!」とわくわくドキドキしながら、チームで協力してトラップを作製しました。
トラップが完成すると設置するためにいざ、森へ!
トラップの仕掛け方の実践指導後、JPRはチームで相談し、トラップを仕掛けました。
夜、M2「夜の海辺へナイトハイク」を実施。
夜の海辺で昆虫たちの歌声と海の音など自然の音楽を味わい、
自分が感じたこと、考えたことを仲間たちと分かち合いました。
続いて、夜の海辺でレンジャーの山崎さんとアクティブレンジャーの大高下さんによるレンジャートークがあり、レンジャーとなったきっかけややりがいなどレンジャーという職業に関するお話がありました。
子どもたちの将来の夢の選択肢が広がると幸いです。
ナイトハイクの帰りは、昆虫を採集しながら。
大きなバッタやクツワムシ、カマキリなど様々な昆虫に出会いました。
出会ったのは昆虫だけではありません。
さすがJPR!!
よく見ています!!
ヤモリの赤ちゃん!!
JPRが発見しました。
小さな命ですが輝いていました。
このように様々な生き物に出会いながら自然の家へ帰りました。
1日目のプログラムはここで終了。入浴後、翌日に備え就寝しました。
□2日目
この日は、早朝からアカテガニ釣りがありました。
早朝から釣りを楽しみ、中には直接手掴みで捕まえる猛者も現れ、
結果、大漁となりました。
朝食後、M3「森の生き物さがし」が始まりました。
まずは、仲間たちみんなで1列になり
昆虫を一点に追い込み一網打尽!!
その後、チームで協力しながら様々な昆虫を捕獲しました。
また、藤井講師による朽ち木の解体ショーもありました。
JPRは、どんな生き物がいるのか興味津々!
どんな生き物がいたのでしょうね!
そして、昨日仕掛けたトラップを安全に配慮し回収しながら自然の家に戻り、捕獲した昆虫をチェック!
何が入っているのかワクワクします。
午後からは、海の生き物のスペシャリストである岡田和樹さんを講師(以下 岡田講師)にお迎えし、M4「海辺の生き物さがし」がスタート!
海に関するレクチャーもばっちりです。
磯の一見何もいなさそうな岩場や潮だまりなどをしっかりチェック。
石を裏返したり、貝殻をスコップなどでかき分けたり。
すると、貝やヤドカリ、ウミウシなどいろんな生き物にたくさん出会えました。
さらに、岡田講師がゴンズイやタツノオトシゴを捕獲!
危険な生き物や普段はあまり出会えないような生き物にも安全に生で観察することができました。
森と海を存分に満喫した1日でした。
帰り際には、海岸に漂着したゴミの清掃活動を行いました。
地球は、人間だけのものではないということを念頭に置き、
美しい自然がいつまでもキープしていきたいです。
□3日目
JPR活動最終日です。最後のミッションは「似島の自然お宝自慢大会」です。
JPRは、この島で見つけた自分だけのお宝について調べ、紹介シートや展示ケースを制作。
いよいよ自分のお宝を紹介します!
JPRたちは、自分のお宝の魅力をたっぷりとアピール!
お気に入りの生き物を手に、
その目は輝き、表情はいきいきとしていました。
そして、似島を後にし、広島港へ帰還。
保護者の方々へ向けて、
JPRとして経験してきたことを歌にして披露!
自分が見つけたお宝も発表しました。
JPRはみんな、自分だけのお宝を見つけたようで輝いていました。
これにて、JPR事業は終了。
2泊3日朝から夜まで、ボリューム満点なプログラムでしたが、
子供たちは最後まで元気いっぱい自然と向き合い、生き物とふれあいました。
地球は、人間だけのものではなく、いろんな命で溢れている。
この思い出を大切にし、いつまでも自然を好きでいてほしいです!
似島には、豊かな山と海があります。
自然を満喫したい方、生き物が好きな方、リフレッシュしたい方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか!?
きっと自然は、あなたを快く迎え入れてくれるでしょう!