アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
✿足摺ヤブツバキ保全シリーズ⑫ 挑戦に次ぐ挑戦!
2017年11月16日日が短くなって、就寝時間が1時間くらい早くなった土佐清水の谷吉です。こんにちは。
毎度おなじみのヤブツバキ再生プロジェクト!
今回は「初めての鉢上げ!汗と涙の共同作業」と
「中浜小12名、種まきに挑戦!」の2本でお送りします。
【11/1鉢上げ】
1年前に蒔いた種は、立派な苗に生長しました!
2016年度の種はツバキ以外の植物も併せて、全部で約5000。苗にして約3500本。
これをすべてポットに移し替えていきます。
第1回目となる今回は、牧野植物園のアドバイザーの方に来ていただき、
正しい鉢上げの仕方を教えていただきました。
私は初めての作業ばかりでしたが、参加された皆さんにとって、こういう作業はお手の物!
うんうん頷きながら聞いてらっしゃいました。
ポットに基本パーツを入れる 用土を混ぜる 苗を移植する
工場のラインのように、分担作業でパーツが組み合わさり、
ものすごい速さで仕上がっていくポット苗。
13時から始め、ノリにのって(引くに引けなくて?)16時まで頑張った結果、
3時間この人数でやり続けて約1450鉢・・・のこり約2000鉢分・・。
この作業が今までで一番時間も労力もかかっている気がします。
そして、思い出してほしいのが、前回のツバキ記事。
そう!
2017年はツバキだけで、すでに13000粒以上を蒔いているのです!
来年の作業量を考えると、ちょっとゾッとしますね。
【11/6中浜小種まきデビュー!】
お次は、小学生の挑戦!
前回記事で足摺小学校も行った種取り&種まきを、
4月から一緒に活動してくれている中浜小学校と行いました。
時期が遅く、残念ながらツバキの実は採れませんでしたが、
今年分で不足中のシャリンバイを探してもらいました。
最初はシャリンバイなんて知らなかった子たちも、
一度見たら、すぐに他の樹と見分けられるようになりました。
秋晴れで、絶好の収穫日和!仲良く種を採っていきます。
例に漏れず種取りは白熱し、12人で718粒のシャリンバイをゲットしました!
取り終わったら皮をみんなで剥いて、クリーニング。
この作業がなかなか大変!
種を蒔き終えたら記念撮影です。
さぁ、しっかり世話をして、冬を無事に越せるかな?
さらなる挑戦の道が見えてきたヤブツバキ再生プロジェクト。
さて、残りの鉢上げ、がんばりますよぉ~!!