アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
✿足摺ヤブツバキ保全シリーズ④ メダケで一本釣り!
2016年11月15日✿ツバキシリーズ②でご紹介したメダケのイベント企画ですが、
満員御礼の20名で11/12に実施されましたので、今日はその様子をお届けします。
土曜日の朝8:30に市役所に集合! 土佐清水市内の元気っこが集結です。
足摺半島を反時計回りしながら、餌・竿・そして魚をゲットしていきます。
釣るだけではおもしろくないのでちょっとしたゲームもあります。
それぞれ手にした1枚の紙・・・9マス分割の・・・
そう、ビンゴカード。
バスの中や活動場所でクイズが3つ出され、正解すると○。
メインのメダケ一本釣りでも、釣れた魚には○。
たて・よこ・ななめ、どこでも一列○が揃うと、なななんと!豪華賞品が!
と聞いて、みんなのテンションも上がります。
(しかし初っぱなのクイズ①で正解者がただ一人と出鼻をくじかれます)
川エビを捕って餌にする予定でしたが、
前もってつけておいたしかけ(こちらでは「しばづけ」と呼んでいます)をあげてみると・・
季節がずれたせいか、かわいそうになるくらい小ぶりなエビばかりだったので再度放流します。
今回は、釣り餌の定番、オキアミで勝負です。
場所を変えて、足摺岬でマイ竿ゲット。
観光協会の谷岡名人にアドバイスをもらいながら、
しなりや太さ、細工のしやすさを見ながら選んだ至極のメダケを竿にしていきます。
マイ竿に名前を書いたらいざ!今日の合戦場・港へ参る!
(ちなみにこの時点で3問のクイズが終わり、まだリーチはいない状態)
餌の付け方がわからない、魚にさわれない、という子もいれば、
名物釣り少年として地元で知られる子もいました。
釣り経験値はさまざまですが、それでも名人たちに習いながら餌をつけて、チャレンジです。
この日の海は、前日の雨の影響もあり少し濁りもありますが、
小魚類は壁面沿いにちらちらと見えています。
餌をつけてしばし・・・あれが釣れたらリーチなのに、なんて言い合っていると
第一釣り人現る!最年少の1年生がニシキベラを釣り上げました!
それに続いて次々釣り人が。
イシモチ、カゴカキダイ、コッパグレ、フグ、ニザダイなどなど
竹でも意外と釣れるものなんですね。
結果的に、釣り×ビンゴという運試しの極みを制覇したのは、ただひとり。
トリプルリーチやダブルリーチに嘆いた子もいれば、
残念ながら1匹も釣れなかったという子も何人かいて、
生きものを相手にする難しさや駆け引きのおもしろさを、
それぞれいろいろな形で感じとった時間になったようです。
かつては建材や鰹節の物干し竿などに利用されていたメダケ。
用途を失い増え続けた結果、足摺岬では、ヤブツバキや他の植物の妨げになってしまっています。
メダケを含む足摺岬の植生をどう生かし、どう活用していくのかを考える足摺岬ヤブツバキ保全。
今回のイベントが、そのきっかけの一つになれば万々歳です。