アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
✿足摺ヤブツバキ保全シリーズ② メダケの活路
2016年10月11日秋だけど、まだまだ暑い土佐清水からこんにちは!
さてさて、先週に引き続きヤブツバキシリーズ、早速第2弾です。
前回ご紹介しました、足摺半島で繁殖している「メダケ」。
ヤブツバキ含む、他の植物の生長を妨げるほど増加しているんですが、
これを使ってなにかできないか・・・考えに考えました。
そして思いついたのが、「メダケで一本釣り」!
足摺岬のメダケで竿を作り、
餌は川や海の岸辺で、自分たちで調達する。
昔ながらの竹竿釣りをやってみよう!というイベント企画です。
11月に開催予定ですが、今回試験的に行ってみました。
まずは竹の調達。
あまり太すぎず、先がしなるメダケを探し、節を整えます。
先にしなり癖のついた良いメダケを選ぶ、さすがの釣り名人。
竹を持って、伊佐漁港へ
本当は磯や海釣りが楽しいのでしょうが、
今回は安全とアクセスのしやすさを優先して、漁港で行います。
糸と針をセットして、いざ、フィッシング開始!
が!魚影はちらほら見えているんですが、食いつきが悪い・・・
これでは釣りの楽しさが分からないのでは、と冷や汗。
ここで釣れたのはゲンナイ(イシモチ)でした。
気を取りなおして、足摺岬を挟んで反対側の漁港へ
一縷の望みをかけて、釣り糸を垂らすと、とれるとれる!
ゲンナイはもちろん、ニシキベラにオヤビッチャ、カゴカキダイなどなど
ここは活きが良いみたいで、カラフルな小魚もたくさんいます!
なぜこんなにも違うのか。潮か、時間帯か、場所か。
直前にもう一度下見をする必要はありそうですが、
とにもかくにも、なんとかイベント自体は開催できそうです。
満を持して告知!
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「足摺メダケでいっぽん釣り!?」
足摺岬のメダケを使って、竹竿作り♪
えさを自分でとってきて、竹竿を使って釣り体験してみよう!
[日時] 11/12(土) 8:30-12:30
[募集人数] 15人
[参加費] 無料
[集合場所] 8:30に市役所
※当日はマイクロバスで移動します。
詳しくは、環境省土佐清水自然保護官事務所(0880-82-2350)まで
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今回は「メダケ」を「釣り竿」にしてみるという試みですが、
他にも、建材や物干し竿はもちろん、笛やペンなどにも加工されるメダケ。
厄介者扱いせずに、うまく活用できる道を探していきたいですね。
おまけ
今回、思わぬモノを釣りそうになってしまいました。
なんだかわかりますか?