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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【イベント報告】秋のきのこ見っけ!in 自然回帰の森

2016年11月02日
大山隠岐国立公園 湯澤孝介

最近の隠岐は一段と寒くなりました(ブルブル)

体調管理には十分気をつけたいところです。

 

さてさて

先月29日(土)に開催した自然観察会

「秋のきのこ見っけin 自然回帰の森」の様子をご紹介します。

当日まで雨が続いてヒヤヒヤしていましたが、晴れ間も見え無事決行!

コースはこちら↓↓

コース

赤い破線がコースです

 

それでははじまりはじまり~

挨拶

ぞろぞろ~っと動き始めて10m。

さっそく登場!さてど~こだ

どーこだ

ででん。枯れ木に出てくるカワラタケでした。

ででん

続いてスギの植林内を歩きます。

スギ林内でよく目についたのは、やはり...

スギヒラタケとスギエダタケでした。

前回紹介した彼らです!(きのこ見っけた!

(カワラタケも載ってますよ~)

トカゲ岩のビューポイントではトカゲ見っけ!  ちっちゃいちっちゃいきのこをみつけたり

トカゲ岩を観るちっちゃいきのこ

植林地帯を抜けると今度は不伐の森として旧布施村(現隠岐の島町)が守ってきた天然林に入ります。

天然林

サイズが段違い!

スギサイズ

この天然林を、島根県が「自然回帰の森」として

遊歩道や休憩所などの整備をし、さらに親しみやすい場所となりました。

ここには、樹齢約200~400年といわれるスギが811本、

ネズコ(クロベ)228本、モミ127本

その他ヒメコマツ・サワグルミ・カツラなどの大木が1200本記録されています(ふるさと隠岐より)。

空気も変わって一段と気持ちが良いですよ~!

そしてそして、肝心のきのこはというと...

広葉樹の倒木にワラワラと

コフキサルノコシカケツキヨタケ

ウチワタケアラゲ

左上:コフキサルノコシカケ

左下:ウチワタケ

右上:ツキヨタケ

右下:アラゲキクラゲ

などなど、特に広葉樹のまわりには多く出てきていましたね。

神原高原に着き、休憩しながら

きのこって結局なんなんだ!?に迫ったり

きのこ紹介

きのこの本体ってどこだ!?と探してみたり...

きのこの正体みやぶったり

ヤブツバキ林になるとまた雰囲気がガラっと変わりました。

ヤブツバキ

ん~、こちらはオオイチョウタケのおわりの方でしょうか。

オオ

                    

左の白く見えているのがきのこをつくりだしている菌糸体です。

こいつが本体なんです!

スッポンタケ(これもおわりの方でしょうか)

スッポン

                

傘(頭の部分)は暗緑色で異臭を放ちます。とてもくさいです。

傘の粘液をハエが食べ、胞子を運んでくれるそうですよ~。

およそ3時間弱、きのこと動植物を観察しました。

スギ林やヤブツバキ林、針広混交林など、林の環境が変わることで

観られるきのこが違ったり、出てきやすいところはどこなのか

普段なかなか目にとまらない"きのこ"たちの存在を感じ取っていただけたかとおもいます。

最後に、ジオパークツアーデスクのスタッフや有志の方々が用意してくださった

吸い物(あごだし)とおにぎりをいただきました!あったかくて体に染みました~おいしかったです!

 

みなさんお疲れ様でした!