アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
きのこ見っけた!
2016年10月17日先日、調査に併せて自然回帰の森へ下見に行ってきました。
入り口付近のスギ林で見られた"きのこ"をちょこっとご紹介。
自然回帰の森は、今月29日(土)に、きのこの観察を行う場所ですよ~。
スタートはこちら。
中谷駐車場/登山口
このあたりは標高400mほどですが、海岸線に比べるとだいぶ肌寒く感じます。
余談ですが、100m高度が上がると、0.6℃下がると言われていますので、単純計算で2.4℃ダウン!
防寒対策は万全に!
さてさて、きのこのお話ですが、
単一な環境になりがちなスギ林では、種数はあまり多くないのです..
が!
入り口付近を歩き始めると、早速登場。
こちらはカワラタケ
いわゆるサルノコシカケの仲間です。
スギ林に限らず枯れ木であればいろいろなところで出てきます。
割とよく見かける?かもしれませんが、
このきのこには抗ガン物質が見つかったこともあり有名になりました。
若いうちに摘んだものを乾燥させて、お茶にする用途もあるようです。
続いて...
スギヒラタケです。
スギ林での彼らの出現率はかなり高めです。
やや古めの倒木や切り株によく出てきますよ~。
昔から食用とされていたようですが、数年前に、同種または類縁種を食して、中毒事故が発生したこともありますので、食用には要注意です。食べる場合は専門家や保健所等で確認してもらいましょう。
続いて...
とてもかわいいこちらは・・・
スギエダタケ(まだ幼菌です)
スギ"ヒラ"タケ同様スギ林によく出てきます。やや小柄ですが、動物や植物などの有機物を分解する力が強く、"森の掃除屋さん"と呼ばれることも。
ちなみに、小さくて食べるところは多くないですが、吸い物や和え物で食べられているそうです。
スギ林以外もさら~っと歩いて20種ほど見かけましたが、10月下旬はどうなっているのでしょうか!?
観察会ではきのこの本体にも迫ります!(ほ、ほんたいっ!?)
お楽しみに~
※きのこの種類の判別はとても難しいので、食べる場合は専門家や保健所等で確認してもらいましょう。
※国立公園内では、動植物の採取を行わないようお願いしておりますm(_ _)m
人が活用し生活に近い存在の雑木林や植林地、対して手つかずの自然が残る保護区域など、
それぞれの環境だからこそ生きている生き物や自然の姿をお楽しみ下さい!