アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
出前講座②「瀬戸内海が抱える問題」
2014年01月31日
広島
2限目は「瀬戸内海が抱える問題」についてです。
恵みある瀬戸内海も時代とともに様々な問題に直面してきました。
一番大きな問題は自然海岸の減少ではないでしょうか。
天然の浄化槽である干潟を始め、
磯や藻場、潮汐湿地などの減少によって
生物そのもののすみかが失われてきました。
昔から交易が盛んで戦時中軍事施設も整備された
瀬戸内海の自然海岸はおよそ37%(2009年時点)と言われています。
そして海ゴミ問題です。
島で暮らす子どもたちにとって海ゴミを目にする機会は多いもの。
ポイ捨てをするのはよくない!は勿論ですが
実は故意に捨てていなくても台風で漁具が潮に流されたり、
屋外のゴミ箱から風に飛ばされて海にたどり着いたり、
海外から(へ)もゴミが流れています。
目に見えない“海底ゴミ”の存在も初めて知りました。
[永遠に分解されないゴミは動植物にとって驚異です]
そして最後に“生物濃縮”についても触れました。
ちょっと難しい話題なのでゲームを行いました。
まずはそれぞれ生物の名前を書いたカードを配り、
みんなで生態系ピラミッドを作ります。
ハンカチを水銀などの化学物質にたとえて、
植物プランクトンが吸収、それを食べる動物プランクトンや小魚が吸収。
さて、ピラミッドの一番上の生物(人間も)はどうなってしまったでしょうか?
[化学物質に見立てたハンカチを配ります]
以前掲載した生物濃縮について↓
http://chushikoku.env.go.jp/blog/2013/11/1209.html
生態系をまだ学習していない5年生には少し難しかったかもしれませんが、
自分たちが海の生物を体験することで
楽しみながら海の問題に触れることができたのではないかと思います。
現在は浄化槽が整備され、昔のように生活排水や工業排水が海に垂れ流しにされ赤潮が大発生!ということはなくなりましたが、
漁獲量は下がる一方。
本当の豊かな海とはどんな海なのか、
これから未来にどんな瀬戸内海を残したいか問い続ける必要があります。
鹿川小学校の5年生はとても元気で最後まで質問が絶えませんでした。
これからも瀬戸内海を大切に思う気持ちを育んでいってくれればいいなぁと思います。
恵みある瀬戸内海も時代とともに様々な問題に直面してきました。
一番大きな問題は自然海岸の減少ではないでしょうか。
天然の浄化槽である干潟を始め、
磯や藻場、潮汐湿地などの減少によって
生物そのもののすみかが失われてきました。
昔から交易が盛んで戦時中軍事施設も整備された
瀬戸内海の自然海岸はおよそ37%(2009年時点)と言われています。
そして海ゴミ問題です。
島で暮らす子どもたちにとって海ゴミを目にする機会は多いもの。
ポイ捨てをするのはよくない!は勿論ですが
実は故意に捨てていなくても台風で漁具が潮に流されたり、
屋外のゴミ箱から風に飛ばされて海にたどり着いたり、
海外から(へ)もゴミが流れています。
目に見えない“海底ゴミ”の存在も初めて知りました。
[永遠に分解されないゴミは動植物にとって驚異です]
そして最後に“生物濃縮”についても触れました。
ちょっと難しい話題なのでゲームを行いました。
まずはそれぞれ生物の名前を書いたカードを配り、
みんなで生態系ピラミッドを作ります。
ハンカチを水銀などの化学物質にたとえて、
植物プランクトンが吸収、それを食べる動物プランクトンや小魚が吸収。
さて、ピラミッドの一番上の生物(人間も)はどうなってしまったでしょうか?
[化学物質に見立てたハンカチを配ります]
以前掲載した生物濃縮について↓
http://chushikoku.env.go.jp/blog/2013/11/1209.html
生態系をまだ学習していない5年生には少し難しかったかもしれませんが、
自分たちが海の生物を体験することで
楽しみながら海の問題に触れることができたのではないかと思います。
現在は浄化槽が整備され、昔のように生活排水や工業排水が海に垂れ流しにされ赤潮が大発生!ということはなくなりましたが、
漁獲量は下がる一方。
本当の豊かな海とはどんな海なのか、
これから未来にどんな瀬戸内海を残したいか問い続ける必要があります。
鹿川小学校の5年生はとても元気で最後まで質問が絶えませんでした。
これからも瀬戸内海を大切に思う気持ちを育んでいってくれればいいなぁと思います。