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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

H25年度 三崎小環境学習「三崎川の生きもの調べ~その②~」

2013年09月24日
土佐清水
9/10に三崎小環境学習「川の生きもの調べ」の2日目を実施しました。
講師は引き続き、魚と山の空間生態研究所の山下さんです。
↓1日目の様子はこちら
http://chushikoku.env.go.jp/blog/2013/09/1176.html


今回は、前日に三崎川に設置したペットボトルの仕掛けと小型定置網の回収です。
何がかかっているでしょうか。


まずは、自分たちで作ったペットボトルの仕掛けから。
わくわくドキドキしながら自分の仕掛けをとりに向かいます。




ヌマエビ、ヨシノボリなど計5種、98匹の生き物が観察できました!
そして、川での環境学習3年目にして初めてドジョウがかかりました!


観察した後は川へ帰し、続いて定置網の回収です。


班ごとに順番に3つの網を引き上げていきます。

【1班:流れがゆるくて浅い】

【2班:流れが速くて浅い】

【3班:流れがゆるくて深い】

中身を引き上げた網から水槽へと移してみると…




こんなに沢山の魚やエビ、カニが入っていました!
みんなも歓声を上げ大興奮です。

しかし、大変なのはここからです。
自分の班の網にかかった生き物たちを種類毎に分類し、それぞれ数えます。
講師に生き物を教えてもらいながら、みんなで協力して作業です。







前日に教えてもらったヒラテテナガエビとミナミテナガエビの見分け方も、
さっそく実践できたようです。
皆さんはこの2種の見分け方、ご存じですか!?
ヒラテテナガエビはハサミ脚が太めで、おしりの方に黒いバンドがあります。
一方、ミナミテナガエビはハサミ脚が細く、顔の横に3本の筋(「川」や「M」のような形)があるのが特徴です。


さぁ、これであなたもテナガエビマスターに!
テナガエビ以外にもカワムツ、ボウズハゼ、モクズガニなど、3つの網で合計9種、346匹の生き物が確認できました。
仕掛けた場所によって魚が多かった網、エビやカニが多かった網など違いも見られました。


終わった後は自由時間。
川の水は少し冷たかったですが、
全身浸かって泳いだり流れにのったり、箱めがねで川の中を除いてみたり、
川を楽しんだようです。


最後に講師の山下さんからお話しがあり、今年は例年より捕れた数は少なめとのこと。
夏場の暑さでエビが多く死んでしまったこと、
雨があまり降らず川の水が少なくなり、
海から川へと上がってくるはずの魚などがあがってこれなかったことが
影響しているかもしれないとのことでした。


毎年続けていくことで、その時だけで無く
年による変化など興味深いことがわかってきそうですね。


2日間の授業、おつかれさまでした!



※今回の授業は三崎小学校、土佐清水自然保護官事務所、研究会「はたのおと」の共催で、
はたのおとの活動の一環として行いました。