中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

キレイに咲いているけれど…

2013年06月13日
土佐清水
こんにちは。
雨が続いていましたが、今日は久々に晴れ間も見える土佐清水です。


さて、皆さんは道路沿いなどでこんな黄色い花を見かけたことはありませんか?





足摺宇和海国立公園内や周辺でも咲いているのをよく見かけます。
「わー!きれいな花!」「うちの近くにも咲いてる~」と思った方も多いと思います。
しかし、この花「オオキンケイギク」と言う外来種。
原産は北アメリカですが、今では日本全国に分布し5~7月にかけて開花の時期を迎えます。
オオキンケイギクが日本の在来植物の衰退の一因とされている場所もあり、
外来種の中でも「特定外来生物」に指定されています。
野外に播くのはもちろん、栽培や輸入なども原則禁止です。


オオキンケイギクに限らず、先日のAR日記に載せたミシシッピアカミミガメ(http://chushikoku.env.go.jp/blog/2013/05/1125.html)など多くの外来生物が日本にもたくさんいます。
外来生物だと知らなければ、美しい自然の風景にも感じられるかもしれません。
しかし、実はその逆で日本の生態系を脅かしている場合もあります。
地域には、その地域独自の自然があり、自然のバランスがあります。


皆さんがいつも見ている風景の中にもそんな外来種がいるかもしれません。
なぜ外来種がここにいるのか、何が問題なのか…
ちょっと考えてみたり、知ったりすると、
いつもの風景も少し違う風に見えるかもしれません。



いつまでも日本独自の豊かな自然でありつづけるためには、
1人1人の考え方や行動が大切ですね。

外来生物法について詳しくはこちら↓
http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html