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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

ミヤジマトンボ生息状況

2010年08月11日
広島
8月6日は原爆の日です。
広島では毎年各国の代表が招待され、平和記念式典が開かれます。
この日は事務所で8:15AMに黙祷をし、
ミヤジマトンボの生息地調査に向かいました。

今回は研究者や行政機関で構成される
ミヤジマトンボ保護管理連絡協議会(以下、協議会)のメンバーで
4カ所全ての生息地を確認しました。
ミヤジマトンボの生息地は日本では宮島島内にわずか3カ所でしたが、
協議会により平成20年に新たな生息地が整備されました。
詳しくは↓
http://chushikoku.env.go.jp/blog/2009/11/573.html

昨年通り、概ね安定した発生が確認されましたが、
協議会で整備した新生息地はここ数週間の雨量の減少により、
湿地範囲がぐっと狭まっていました。
湿地が狭まるとオスが縄張りをはる範囲も狭まってしまうため、
産卵をするチャンスが減ってしまいます。
7月に新生息地での発生が確認でき、たいへん喜ばしい成果ですが、
まだまだ安心できない状態です。

他の生息地は昨年に引き続き、
水路も維持されているため、湿地がプールになったり、
土砂が流入したりといったことは現段階ではありません。
台風も近づいていますし、心配は尽きませんが、
冬の幼虫調査で再びヤゴが確認されることを願うばかりです。



[脚に止まってきたミヤジマトンボ  目まで青くなり、すっかり成熟しています]


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日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで68日前】
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