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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

忽那諸島 -松山しまサミットin中島-

2007年03月22日
松山
 思い出したように冬の様な寒さがやってきた3月、ようやく春らしさが戻ってきました。桜の蕾もほころびはじめたでしょうか。今日はぽかぽか暖かい松山です。

 今回は、先日中島で開催された、「松山しまサミット」についてのご報告をしたいと思います。これは松山市と松山しまサミット実行委員会によって共催で行われたもので、忽那諸島、そして離島についての知識を深められる良い機会だと思い、一般参加させて頂きました(入退場自由でした)。

 中島は松山市街の沖に浮かぶ忽那諸島の中で一番大きな島です(以前ご紹介した野忽那島の、間に睦月島を挟んで西側にあります)。中島を含む6つの有人島は2005年に合併し、中島町から松山市となりました。どの島も集落を除いた、島のほぼ全域が瀬戸内海国立公園に指定されています。野忽那島と同じく、中島までは松山市の三津浜港、高浜港からフェリーでおよそ一時間、高速船では約30分です。


写真:中島の港の一つ、大浦港

 サミットの議事としては、松山の離島の現状や、他県から島や島での産業の活性化に取り組むパネラーを招いての事例紹介が行われました。また、一般応募による島の写真や絵画が展示されたり、島の伝統芸能の太鼓や踊りが披露されたりました。
 島は過疎化や高齢化が深刻になっているところが多いですが、島の人の郷土愛の強さや島人みんなが家族のような絆があることはどこも共通しているんだなと思いました。また一方で「瀬戸内海の島」とひとくくりにできないほど、それぞれ多様な歴史や文化があるんだなぁということを改めて感じました。




写真上:中島・水軍太鼓
  中:北条・櫂踊り
  下:興居島・船踊り

 そして屋外では、各島の柑橘類や海産物などの特産物やその加工品が販売されていました。
 愛媛県の特産物として、特に有名な「みかん」。みかん、みかんと言いますが、島で栽培する柑橘類は「温州みかん」や「いよかん」を筆頭にその品種は多様で優に10種を超えます。私としては自分と同じ名前の「清見」が気になるところです。

 冬場の出荷期を終えて春を迎えると今度は可憐な花の時期を迎えます。忽那諸島へ向かう船ではいつも、このサミットのゲストとして招かれた坂本冬美さんが旧中島町を歌った「白いかおりの島へ」という歌が流れますが(島へ行った後はいつも口ずさんでしまいます)、花の香りに誘われて島巡り、というのも素敵だなぁと思います。少し足を伸ばして島へ、いかがですか?