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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

忽那諸島 -野忽那島-

2007年01月12日
松山
新年となりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今回は、松山市の沖合いに浮かぶ島の一つをご紹介します。
愛媛県には、瀬戸内海から外海にかけての広い地域に大小さまざまな無人島も含めておよそ200もの島々が点在しています。そのうちの瀬戸内海に浮かぶ島の多くは、島の一部あるいは全土が国立公園に指定されています。

野忽那(のぐつな)島は松山市(旧中島町)の忽那諸島に属する島で、旧中島町の有人島6つの中ではもっとも小さな、周囲約6kmの島です。忽那諸島へは松山市の三津浜(みつはま)港、高浜港から船に乗っていきます。野忽那島までフェリーでおよそ一時間、高速船では約30分の船旅です。


写真:野忽那島

野忽那は小学生を対象に、原則1年間この島でホームステイし、野忽那小学校で修学するシーサイド留学でも知られています。昭和63年に始まったこの制度で、これまでに全国から延べ100人以上の小学生が島を訪れているそうです。私が島に行ったときには、小学校から元気な歌声とピアノの音が聞こえてきました。中には留学生もいたのでしょうか。

フェリーを下りてすぐ前には、映画のロケ地の一つともなっている標高80mの皿山があります。歩道や休憩所がきれいに整備されており、山頂からの眺めが非常に美しいです。

写真:皿山からの眺望

東側には砂浜が走り、夏は海水浴場として利用されています。非常にきれいな砂浜ですが、ここでも風向きや潮流によって流れ着く漂着ゴミは深刻で、地元の方々によって清掃が行われているそうです。

写真:額場(ヌカバ)海水浴場

また、島の方々の多くは愛媛を代表する農作物であるみかん栽培と漁業を営んでいるそうです。このお正月、地元神戸のスーパーで「中島みかん」を見かけて、なんだかうれしくなりました。私も皆さんも、小さい頃から知らないうちに口にしていたかもしれません。

写真:みかん畑


写真:お供え物としてもみかんがおいてありました。