2010年12月
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2010年12月03日宮島パークボランティア公募観察会~弥山山麓コース~
瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵
11月20日に宮島パークボランティア公募観察会が開催されました。
今回のコースは要害山~山辺の小径~千畳閣~もみじ谷~大元公園を通る弥山山麓コースです。
お目当てはもちろん紅葉です!
各地で寒暖差の影響により、どこも色付きがよいと聞いていたので期待を膨らませ、
一般参加者32名PV17名で弥山山麓を散策しました。
最初に歩いた要害山周辺はもともと海で、
厳島合戦では戦場となった場所の一つ。
その後は山辺の小径を歩きながら史跡などについて学びました。
何度も来島されているという参加者の方が殆どでしたが、
みなさん「宮島にこんな道があるなんて知らなかった!」と驚いていました。

[山辺の小径より:家が建ち並ぶ要害山周辺は海でした]

[千畳閣での紙芝居に聞き入る参加者の様子。イチョウの黄葉もキレイでした]
そして、午後は紅葉を中心とした自然観察です。
もみじ谷に入ると、期待通りの紅葉が!!
今年の紅葉は本当に色付きが良いようです。

[前を見ても上を見ても一面の赤!]
最後はグループ毎で観察会。
さてはて、拾った紅葉は何種類あったでしょうか?

[紅葉は数十種類ありますが、今日は5種類見つかりました]
余談ですが、もみじ谷でお昼休憩をとっていた時のこと。
いつもの如く、シカが「エサくれ~」と寄ってくるので、
盗られないよう警戒しながら食べていると、
私の食べていたパンが目の前から忽然と姿を消しました。
・・え?
シカもいないし、一瞬何が起きたかわかりませんでしたが、
なんと空を飛んでいたトビがパンをかっさらって行ってしまいました・・!
顔にさっと羽があたっただけで、爪1つ当たらないハンティングはまさに神業!
私の昼ご飯は半分になってしまいましたが、思わず感心。
宮島でお弁当は食べる時は
シカはもちろん、空からのハンティングにも十分ご注意ください!
今回のコースは要害山~山辺の小径~千畳閣~もみじ谷~大元公園を通る弥山山麓コースです。
お目当てはもちろん紅葉です!
各地で寒暖差の影響により、どこも色付きがよいと聞いていたので期待を膨らませ、
一般参加者32名PV17名で弥山山麓を散策しました。
最初に歩いた要害山周辺はもともと海で、
厳島合戦では戦場となった場所の一つ。
その後は山辺の小径を歩きながら史跡などについて学びました。
何度も来島されているという参加者の方が殆どでしたが、
みなさん「宮島にこんな道があるなんて知らなかった!」と驚いていました。
[山辺の小径より:家が建ち並ぶ要害山周辺は海でした]
[千畳閣での紙芝居に聞き入る参加者の様子。イチョウの黄葉もキレイでした]
そして、午後は紅葉を中心とした自然観察です。
もみじ谷に入ると、期待通りの紅葉が!!
今年の紅葉は本当に色付きが良いようです。

[前を見ても上を見ても一面の赤!]
最後はグループ毎で観察会。
さてはて、拾った紅葉は何種類あったでしょうか?
[紅葉は数十種類ありますが、今日は5種類見つかりました]
余談ですが、もみじ谷でお昼休憩をとっていた時のこと。
いつもの如く、シカが「エサくれ~」と寄ってくるので、
盗られないよう警戒しながら食べていると、
私の食べていたパンが目の前から忽然と姿を消しました。
・・え?
シカもいないし、一瞬何が起きたかわかりませんでしたが、
なんと空を飛んでいたトビがパンをかっさらって行ってしまいました・・!
顔にさっと羽があたっただけで、爪1つ当たらないハンティングはまさに神業!
私の昼ご飯は半分になってしまいましたが、思わず感心。
宮島でお弁当は食べる時は
シカはもちろん、空からのハンティングにも十分ご注意ください!
2010年12月02日定点観測調査【愛媛 桜井海岸】
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
こんにちは、松山ARです。
いつの間にやらもう師走。猛暑だった夏には、秋や冬は来るのかな、と
漠然とした不安に駆られていましたが、めっきり寒くなりました。
さて、今年度より、始めた定点観測調査の調査地でもある今治の桜井海岸。
休暇村瀬戸内東予という宿泊施設があり、白砂青松の桜井海岸は海水浴や
釣り、散歩など、地元の方にも愛される気持ちのいい砂浜が続いています。
集団施設地区という、瀬戸内海国立公園の利用拠点として整備されている
所でもあるので、色々な業務で出向くことが多い所です。
最近、この海岸で気になっていた現象。
こんなに、マツ枯れしてたかなぁ?
写真を見比べてみると一目瞭然の変化が。

これは、今年の夏(2010年7月22日)撮影した写真。
まだ青々とした木々が見えます。

2010年10月19日に撮影。
先の写真と見比べて3ヶ月の間にすっかり枯れてしまったマツが目に付きます。
(※写真をクリックすると大きく表示されます。)
この中四国のAR日記の中でも今年、松枯れの話題がいくつかありました。
休暇村の園地の管理をしてくださっている方に聞くと、
この夏、猛暑に加えて雨がずっと降らなかったので、
広葉樹も葉が縮れるなど木々がとても弱っていたそうです。
マツも弱ってしまった所にマツ枯れの原因と言われるマツノザイセンチュウが
入り込んで、たくさん枯れてしまったのではとのことでした。
先日出張の際は、ちょうど枯れてしまったマツの伐採作業をしていました。
枯れてしまったマツは倒木の危険もありますし、枯れたマツの中で幼虫が
成長するマツノマダラカミキリ(マツノザイセンチュウを運ぶ昆虫)の繁殖を
防ぐために処分しなければいけません。
マツ枯れが問題視されるようになってから長い年月が経ち、
薬剤散布や抵抗性のマツを植えるなどの対策がとられていきていますが、
根本的な解決策は見つかっていないようです。
マツ枯れという嬉しくない変化ではありますが、定点観測地点として、
今後の変化を記録していきたいと思います。
いつの間にやらもう師走。猛暑だった夏には、秋や冬は来るのかな、と
漠然とした不安に駆られていましたが、めっきり寒くなりました。
さて、今年度より、始めた定点観測調査の調査地でもある今治の桜井海岸。
休暇村瀬戸内東予という宿泊施設があり、白砂青松の桜井海岸は海水浴や
釣り、散歩など、地元の方にも愛される気持ちのいい砂浜が続いています。
集団施設地区という、瀬戸内海国立公園の利用拠点として整備されている
所でもあるので、色々な業務で出向くことが多い所です。
最近、この海岸で気になっていた現象。
こんなに、マツ枯れしてたかなぁ?
写真を見比べてみると一目瞭然の変化が。

これは、今年の夏(2010年7月22日)撮影した写真。
まだ青々とした木々が見えます。
2010年10月19日に撮影。
先の写真と見比べて3ヶ月の間にすっかり枯れてしまったマツが目に付きます。
(※写真をクリックすると大きく表示されます。)
この中四国のAR日記の中でも今年、松枯れの話題がいくつかありました。
休暇村の園地の管理をしてくださっている方に聞くと、
この夏、猛暑に加えて雨がずっと降らなかったので、
広葉樹も葉が縮れるなど木々がとても弱っていたそうです。
マツも弱ってしまった所にマツ枯れの原因と言われるマツノザイセンチュウが
入り込んで、たくさん枯れてしまったのではとのことでした。
先日出張の際は、ちょうど枯れてしまったマツの伐採作業をしていました。
枯れてしまったマツは倒木の危険もありますし、枯れたマツの中で幼虫が
成長するマツノマダラカミキリ(マツノザイセンチュウを運ぶ昆虫)の繁殖を
防ぐために処分しなければいけません。
マツ枯れが問題視されるようになってから長い年月が経ち、
薬剤散布や抵抗性のマツを植えるなどの対策がとられていきていますが、
根本的な解決策は見つかっていないようです。
マツ枯れという嬉しくない変化ではありますが、定点観測地点として、
今後の変化を記録していきたいと思います。


テーマは「アニマルトラッキング きみも動物調査員!」です。
今回講師にお招きしたのは調査などで野生動物に長く関わられ、また宇和島を拠点にして10年ほど調査をされてきた古川真理さんです。
「子どもも大人も楽しめる動物のプログラムを愛媛県側でやりましょう!」と講師の方と話をし、実施に至りました。
テーマにある「アニマルトラッキング」とは、動物の足跡や糞などから動物の行動や生活を読み取ることです。
当日の参加者は9名、主に松野町周辺の方々です。
まずは屋内(万年荘)で、鹿に扮した「鹿野雲子(しかのうんこ)」先生による動物についてのレクチャーです。
ジェスチャーを交えたクイズをしたり、糞や食痕を手にとって観察したり、プロジェクターで動物の写真を見たりしました。
鹿野先生のレクチャー
シカ・ウサギ・ムササビなどの糞や食痕観察
和気あいあいとした雰囲気の中、レクチャー後には、動物の行動範囲についてや自動撮影装置で撮られた動物写真、四国のクマについてなど様々な質問が出ました。
知らなかったことや勘違いしていたことなど色々な発見があったようです。
この日は雲ひとつなく快晴。
お弁当は外の広場でとりました。
早々に食べ終わった子どもたちは広場で木登りを楽しんでいました。
午後から早速アニマルトラッキングへ!!
道のないところをずんずん進む
レクチャー時には糞に触ることにやや抵抗がみられた子どもたちも、うんこ先生のおかげか、シカの糞を見つけてはせっせと袋に収集。
あっという間に袋いっぱいになっている子もいました。
道中、シカの毛を見つけたり、ネズミの毛や骨が含まれるイタチの仲間の糞、シカの樹皮はぎ跡や角研ぎ跡、リスかムササビの松ぼっくり食痕などを観察していきました。
発見した糞を分解
何を食べているのか見てみる
最後は、岩がごつごつした冒険コースへ。
子どもたちは普段にはない緊張感を味わいながら山を下ったのが印象的だったようです。
野生の感を取り戻して下る
今回歩いたのは万年荘付近1kmほどの短い距離。
その短い距離の中でも何かしらの動物のサインが潜んでいます。
そのサインを覚えられたら、森の散策中に直に出逢えなくても動物の姿が思い浮かんでくるのではないしょうか。
これで滑床渓谷の動物を見守る9名の動物調査員の誕生です?!