2010年7月
21件の記事があります。
2010年07月12日〈滑床地域〉防鹿柵増設予定
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
先日、滑床地域の鬼ヶ城山系の1つ、三本杭の山頂付近へ四国森林管理局四万十川森林環境保全ふれあいセンターの方などと一緒に防鹿柵増設予定地の現地確認へ行ってきました。

八面山山頂にて位置関係を確認中
三本杭山頂周辺には、四国森林管理局により設置された防鹿柵があります。
かつてササで覆われていた山頂もシカの食害を受け、ササの衰退・消滅によって土が露出しています。
そのため、雨風による土砂の流出も絶えず、わずかな植物も定着できず裸地化が進みました。
この危機的な状況を回避するために、検討会が開かれ平成18年度に山頂とたるみの2箇所にシカの採食行動を防ぎ裸地化を止めることを目的としたシカ防護ネットを設置するに至りました。

左:ササの衰退により、林内の下層植生は乏しい
右:ササが生えているところは岩の上などばかり・・・
その後、植生復元のため現地にあるササを株分けしモザイク状に移植することも行われています。
定着していない箇所もありますが、時を経て少しずつササが地下茎を伸ばし新しい芽が地表に顔を出し始めています。
昨年と比較しても緑地部分が増えたような気がします。

左:柵外はシカの食べない植物でいっぱい
右:ササの移植後の経過、少しずつ根を伸ばしているようです。
そして、今秋、現存する防護ネットに隣接するかたちで新たに防護ネットを増設する予定とのことです。
防鹿柵設置の効果が現れ、植生が回復してきていることはすばらしいことです。
林内や山頂がササで覆われ、緑の滑床山を見られるのが待ち遠しい限り。
しかし、柵を設置することで今までそこを利用してきたシカが別の地へ追い出されるようなもの。
増え続けるシカの頭数問題の根本的解決ではありません。必ずどこかへしわ寄せがいきます。
シカが植物を食べて植生に影響を与えてしまっているのもシカ自身が生きていく上で仕方のないこと。
そのこともふまえ、この問題にどう対応していくのかが大きな課題です。
おまけ
登山口へ向かう途中、西土佐地区にて独り立ちして間もない感じの小ぶりのイノシシに遭遇しました。夢中で体を地面にこすらしていました。

林道脇に現れたイノシシ(ピンぼけしてしまいました・・・)
「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで98日前」
COP10実行委員会のHP http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
八面山山頂にて位置関係を確認中
三本杭山頂周辺には、四国森林管理局により設置された防鹿柵があります。
かつてササで覆われていた山頂もシカの食害を受け、ササの衰退・消滅によって土が露出しています。
そのため、雨風による土砂の流出も絶えず、わずかな植物も定着できず裸地化が進みました。
この危機的な状況を回避するために、検討会が開かれ平成18年度に山頂とたるみの2箇所にシカの採食行動を防ぎ裸地化を止めることを目的としたシカ防護ネットを設置するに至りました。
左:ササの衰退により、林内の下層植生は乏しい
右:ササが生えているところは岩の上などばかり・・・
その後、植生復元のため現地にあるササを株分けしモザイク状に移植することも行われています。
定着していない箇所もありますが、時を経て少しずつササが地下茎を伸ばし新しい芽が地表に顔を出し始めています。
昨年と比較しても緑地部分が増えたような気がします。
左:柵外はシカの食べない植物でいっぱい
右:ササの移植後の経過、少しずつ根を伸ばしているようです。
そして、今秋、現存する防護ネットに隣接するかたちで新たに防護ネットを増設する予定とのことです。
防鹿柵設置の効果が現れ、植生が回復してきていることはすばらしいことです。
林内や山頂がササで覆われ、緑の滑床山を見られるのが待ち遠しい限り。
しかし、柵を設置することで今までそこを利用してきたシカが別の地へ追い出されるようなもの。
増え続けるシカの頭数問題の根本的解決ではありません。必ずどこかへしわ寄せがいきます。
シカが植物を食べて植生に影響を与えてしまっているのもシカ自身が生きていく上で仕方のないこと。
そのこともふまえ、この問題にどう対応していくのかが大きな課題です。
おまけ
登山口へ向かう途中、西土佐地区にて独り立ちして間もない感じの小ぶりのイノシシに遭遇しました。夢中で体を地面にこすらしていました。
林道脇に現れたイノシシ(ピンぼけしてしまいました・・・)
「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで98日前」
COP10実行委員会のHP http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
2010年07月09日【日本のいのち、つないでいこう! COP10まで100日前】
瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵
「クサフグの産卵」
クサフグ【フグ目フグ科トラフグ属】
フグと言えば、食用ではトラフグが有名ですが、
今日はトラフグの仲間、クサフグをご紹介したいと思います。
クサフグは背中が暗緑褐色に白斑点、
体長は10~15cmの小型のフグです。
緑がかっていることから「草フグ」と名付けられたようです。
さて、このクサフグ。
実はとても変わった産卵をするのをご存じでしょうか?
先月23日、クサフグの産卵が見られるという情報を聞き、
瀬戸内海国立公園室積半島を訪れました。
クサフグの産卵は海の中ではなく、満潮2~3時間前の浜で行われます。
非常に用心深いようで、
満潮が近づくとオスの偵察隊が様子をうかがいにやってきました。
そして、定刻。
次々とメスが浜に押し寄せ、産卵が始まりました!
最初は十数匹のクサフグでしたが、
20、30分経った頃には辺り一帯クサフグだらけ・・
しばらくしてオスが放精を始めたようで、
気がつくと波打ち際は白く濁っていました。

[左:放精前 右:放精後]
産卵が終わる前に引き潮になってしまえば、
いのちを落としかねません。
それでも我先にと産卵する姿は
非常に頼もしく、また神秘的な光景でした。
砂利の間で温められた卵は
数日後の大潮に合わせて孵化し、稚魚は海に帰っていきます。
室積半島の鼓ヶ浦~杵崎(きざき)海岸では毎年観察されることから、
山口県指定天然記念物にも指定されています。
クサフグはとても用心深く、産卵前に人が居ると浜に近寄りません。
数が減少しているクサフグの産卵地を継承していけるよう、
見学の際は、
・海岸にゴミを捨てない
・産卵前まで海に近づかない、静かにする
・フラッシュ撮影をしない
などを守って観察しましょう。
産卵時期は6月上旬~下旬。
しかも、大潮前の中潮の満潮2~3時間前と決まっています。
潮見表もなしにその日その時がわかるなんて!
海の生き物は地球としっかりつながっているんですね!
[波打ち際に押し寄せるクサフグたち]
※COP10 100日前(7月10日(土))は休日に当たります。そのため、本日7月9日(金)に、7月10日(土)分の記事を掲載しております。ご了承ください。
2010年07月09日【日本のいのち、つないでいこう! COP10まで100日前】
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
今月初めから中四国のAR日記で、なにやらカウントダウンが始まったことに
お気づきでしょうか?
これからCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の開催に向けて、
全国の有志ARが各地域のいきものなどを定期的にご紹介していきます
(この企画については文末にご紹介したHPをご覧ください)。
日本のいのち、つないでいこう! COP10まで100日前
※COP10 100日前(7月10日(土))は休日に当たるため、
本日100日前としての記事を掲載しております。ご了承ください。
☆--------------------------------------------------
瀬戸内海の食物連鎖の頂点・「スナメリ」
スナメリ 【ハクジラ亜目 ネズミイルカ科 スナメリ属】

みなさんは野生のイルカやクジラを見たことがありますか?
イルカやクジラというと、外洋に行かないと見れない、と思われている方も
たくさんいらっしゃるかもしれません。
イルカ・クジラの仲間は約90種弱確認されていて、日本近海にも
たくさんの種が生息しています。
なかでも瀬戸内海で最も身近なのは、背びれやクチバシがない
つるんとした体型で、大きさは2m弱の「スナメリ」です。
海上ではなかなか目立たないのですが、飼育している水族館などでは、
水中ではとても活発に泳ぎ回っていて、愛嬌もあるかわいい姿が見られます。
底生生物や小型魚類などを食べ、瀬戸内海の食物連鎖の中では
頂点にたつスナメリ。
たくさんの生き物の存在に支えられている代表的な存在であることから、
瀬戸内海の環境をみるとき、生物多様性、海の豊かさを示す
指標生物としても考えられています。

瀬戸内海 海中のいきものの豊かさは…?
海が身近な漁業関係者の方々には身近な存在だったようで、
昔は網にかかったスナメリを食べていた(?)とか、釣りや漁をしていて
スナメリが来ると魚が逃げて困った、なんて話も耳にしますが、
瀬戸内海のスナメリは、昔に比べて数が減ってしまったと言われています。
市民の方では瀬戸内海に「そういういきものがいることを知らない」、
という方も多いようです。
見たことがない、と言う方。
船に乗る機会自体、少なくなってしまっているかもしれませんが、
海に行ったとき、スナメリの姿を探してみませんか?
去年、7月と11月に瀬戸内のフェリー航路上でスナメリを探す
調査イベントが数カ所で行われ、松山では11月には、ほとんどの参加者が
スナメリを目撃することができました。

フェリー航路上では、コンスタントに発見されていることが
昨年の調査でも明らかになっています。
今秋も、調査イベントを実施する予定です。
いきものや自然環境に興味をもつきっかけはひとそれぞれ。
誰しも「かわいい!」「おもろい!」「なぜ?なに?」など
素朴な気持ちや感動から出発するものです。
今年もまた元気に泳ぐスナメリの姿を、またたくさんの方と一緒に
見られますように。
---------------------------------------------☆
“日本のいのち、つないでいこう”
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では『地球のいのち』
について、たくさんの国の人々が議論をします。
COP10に向けて、一緒にカウントダウンをしながら、
多様な『日本のいのち』を見つめてみませんか?
詳細は下記ページへ!
●中国四国地方環境事務所ホームページ
http://c-chushikoku.env.go.jp/
http://www.env.go.jp/park/ashizuri/topics/100705a.html
お気づきでしょうか?
これからCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の開催に向けて、
全国の有志ARが各地域のいきものなどを定期的にご紹介していきます
(この企画については文末にご紹介したHPをご覧ください)。
日本のいのち、つないでいこう! COP10まで100日前
※COP10 100日前(7月10日(土))は休日に当たるため、
本日100日前としての記事を掲載しております。ご了承ください。
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瀬戸内海の食物連鎖の頂点・「スナメリ」
スナメリ 【ハクジラ亜目 ネズミイルカ科 スナメリ属】
みなさんは野生のイルカやクジラを見たことがありますか?
イルカやクジラというと、外洋に行かないと見れない、と思われている方も
たくさんいらっしゃるかもしれません。
イルカ・クジラの仲間は約90種弱確認されていて、日本近海にも
たくさんの種が生息しています。
なかでも瀬戸内海で最も身近なのは、背びれやクチバシがない
つるんとした体型で、大きさは2m弱の「スナメリ」です。
海上ではなかなか目立たないのですが、飼育している水族館などでは、
水中ではとても活発に泳ぎ回っていて、愛嬌もあるかわいい姿が見られます。
底生生物や小型魚類などを食べ、瀬戸内海の食物連鎖の中では
頂点にたつスナメリ。
たくさんの生き物の存在に支えられている代表的な存在であることから、
瀬戸内海の環境をみるとき、生物多様性、海の豊かさを示す
指標生物としても考えられています。

瀬戸内海 海中のいきものの豊かさは…?
海が身近な漁業関係者の方々には身近な存在だったようで、
昔は網にかかったスナメリを食べていた(?)とか、釣りや漁をしていて
スナメリが来ると魚が逃げて困った、なんて話も耳にしますが、
瀬戸内海のスナメリは、昔に比べて数が減ってしまったと言われています。
市民の方では瀬戸内海に「そういういきものがいることを知らない」、
という方も多いようです。
見たことがない、と言う方。
船に乗る機会自体、少なくなってしまっているかもしれませんが、
海に行ったとき、スナメリの姿を探してみませんか?
去年、7月と11月に瀬戸内のフェリー航路上でスナメリを探す
調査イベントが数カ所で行われ、松山では11月には、ほとんどの参加者が
スナメリを目撃することができました。

フェリー航路上では、コンスタントに発見されていることが
昨年の調査でも明らかになっています。
今秋も、調査イベントを実施する予定です。
いきものや自然環境に興味をもつきっかけはひとそれぞれ。
誰しも「かわいい!」「おもろい!」「なぜ?なに?」など
素朴な気持ちや感動から出発するものです。
今年もまた元気に泳ぐスナメリの姿を、またたくさんの方と一緒に
見られますように。
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“日本のいのち、つないでいこう”
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では『地球のいのち』
について、たくさんの国の人々が議論をします。
COP10に向けて、一緒にカウントダウンをしながら、
多様な『日本のいのち』を見つめてみませんか?
詳細は下記ページへ!
●中国四国地方環境事務所ホームページ
http://c-chushikoku.env.go.jp/
http://www.env.go.jp/park/ashizuri/topics/100705a.html
2010年07月08日大山を彩る夏の花たち
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
7月に入り、もうすぐ大山ではお花の季節が始まります。
今日、大山の夏山登山道に巡視に行ってきましたので
今回は最新の大山お花情報をお届けしようと思います。
◎現在大山で見られる花◎
ネバリノギラン 6分咲き
カラマツソウ 6分咲き
ヤマアジサイ 8分咲き
ヤマボウシ 8分咲き~咲き終わり
ダイセンクワガタ 9分咲き~咲き終わり など

ヤマアジサイはいよいよ本番。
ネバリノギランも8合目付近から出現し、山頂小屋周辺に多く咲いています。
ヤマボウシはもうそろそろ終わりのようですが、
もうしばらく綺麗な白い花を見ることが出来そうです。
ダイセンクワガタは元谷や山頂でもまだ見ることが出来ます。
◎これから大山で見られる花◎
シモツケ 4分咲き
シコクフウロ 3分咲き程度?
ダイセンオトギリ 1~2分咲き
ナンゴククガイソウ 蕾段階のもの多数

シモツケは5合目付近から出現し、満開になるにはあと1週間ほどかかりそうです。
シコクフウロは8合目を過ぎたあたりの木道からちらほらと出現します。
緑の草の中に濃いピンクの花が目立ちます。
ダイセンオトギリの蕾も確認できました。
大山の夏の花の代表とも言えるナンゴククガイソウはまだ蕾段階。見頃になるのは20日頃となりそうです。
これからの登山は暑さとの勝負。例年、「脱水症状で救助」なんて新聞記事を見かけます。
水分補給をしっかりして楽しい登山にしてくださいね!
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで102日前】
生物多様性ホームページ
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会公式ウェブサイト
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
今日、大山の夏山登山道に巡視に行ってきましたので
今回は最新の大山お花情報をお届けしようと思います。
◎現在大山で見られる花◎
ネバリノギラン 6分咲き
カラマツソウ 6分咲き
ヤマアジサイ 8分咲き
ヤマボウシ 8分咲き~咲き終わり
ダイセンクワガタ 9分咲き~咲き終わり など
ヤマアジサイはいよいよ本番。
ネバリノギランも8合目付近から出現し、山頂小屋周辺に多く咲いています。
ヤマボウシはもうそろそろ終わりのようですが、
もうしばらく綺麗な白い花を見ることが出来そうです。
ダイセンクワガタは元谷や山頂でもまだ見ることが出来ます。
◎これから大山で見られる花◎
シモツケ 4分咲き
シコクフウロ 3分咲き程度?
ダイセンオトギリ 1~2分咲き
ナンゴククガイソウ 蕾段階のもの多数
シモツケは5合目付近から出現し、満開になるにはあと1週間ほどかかりそうです。
シコクフウロは8合目を過ぎたあたりの木道からちらほらと出現します。
緑の草の中に濃いピンクの花が目立ちます。
ダイセンオトギリの蕾も確認できました。
大山の夏の花の代表とも言えるナンゴククガイソウはまだ蕾段階。見頃になるのは20日頃となりそうです。
これからの登山は暑さとの勝負。例年、「脱水症状で救助」なんて新聞記事を見かけます。
水分補給をしっかりして楽しい登山にしてくださいね!
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで102日前】
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2010年07月08日鳥とのふれあいアイテム“バードコール”作り
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
7月5日、下川口小学校にて環境プログラムを行いました。
テーマは、「野鳥と話そう!小枝を使ってバードコールづくり」です。
下川口小学校は、この事務所が環境学習で関わっている三崎小学校の隣校です。
全校生37名の小さな学校。
しかし、積極的に様々な環境学習を行っている小学校の1つでもあります。
今回はものづくりから自然に親しみ、そして生きものについても学んでいこうというもの。

鳥についての説明中
まずはじめに、保護官から生物多様性についての説明です。全校生徒つまり1年生から6年生までいるので、低学年にはなかなかイメージしづらく難しかったよう・・・。
そこで少し枠を狭めて、今度はみんな知っている「鳥」を例に他の生きものとのつながりについて話していきました。
子どもたちに「どんな鳥知っている??」と聞くと、たくさんの名前が飛び交いました。
「鳥の食べものは何だろうか?」という質問に「虫だ!木の実だ!ミミズだ!ネズミだ!・・・・・」などいろんな生きものが出てきました。
さらに話しを掘り下げ、「そういった生きものはどこにいる?」などを話していくうちに、生物多様性の意味を何となく感じてくれたのではないでしょうか。
その他に、鳥の体の特徴や季節毎の過ごし方、鳴き声に注目してさえずりや地鳴きの意味や時期を伝え、鳥と会話するための道具“バードコール”をつくる導入としました。

制作風景
野鳥の鳴き声CDを準備出来たらよかったなぁと思いましたが、プログラム実施中に外から野鳥の鳴き声が聞こえてきたのでちょうど良かったです。
ノコギリやドリルなどを使って、各々に思い思いの形のバードコールを作っていきます。初めて道具を使う子、手慣れた子など様々。
なかなか音が出ず苦戦した子もいましたが、最終的にはみんな完成し、様々な音を出していました。
それは、まるで小鳥の大合唱のようでした。

上:各々に鳴らしてみる
下:バードコール完成品
バードコールは、鳥の鳴き声にまねて鳥とふれあうための道具。
あんまり鳴らしすぎて、鳥たちとケンカにならないようほどほどに・・・。
「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで102日前」
COP10実行委員会のHP http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
テーマは、「野鳥と話そう!小枝を使ってバードコールづくり」です。
下川口小学校は、この事務所が環境学習で関わっている三崎小学校の隣校です。
全校生37名の小さな学校。
しかし、積極的に様々な環境学習を行っている小学校の1つでもあります。
今回はものづくりから自然に親しみ、そして生きものについても学んでいこうというもの。
鳥についての説明中
まずはじめに、保護官から生物多様性についての説明です。全校生徒つまり1年生から6年生までいるので、低学年にはなかなかイメージしづらく難しかったよう・・・。
そこで少し枠を狭めて、今度はみんな知っている「鳥」を例に他の生きものとのつながりについて話していきました。
子どもたちに「どんな鳥知っている??」と聞くと、たくさんの名前が飛び交いました。
「鳥の食べものは何だろうか?」という質問に「虫だ!木の実だ!ミミズだ!ネズミだ!・・・・・」などいろんな生きものが出てきました。
さらに話しを掘り下げ、「そういった生きものはどこにいる?」などを話していくうちに、生物多様性の意味を何となく感じてくれたのではないでしょうか。
その他に、鳥の体の特徴や季節毎の過ごし方、鳴き声に注目してさえずりや地鳴きの意味や時期を伝え、鳥と会話するための道具“バードコール”をつくる導入としました。
制作風景
野鳥の鳴き声CDを準備出来たらよかったなぁと思いましたが、プログラム実施中に外から野鳥の鳴き声が聞こえてきたのでちょうど良かったです。
ノコギリやドリルなどを使って、各々に思い思いの形のバードコールを作っていきます。初めて道具を使う子、手慣れた子など様々。
なかなか音が出ず苦戦した子もいましたが、最終的にはみんな完成し、様々な音を出していました。
それは、まるで小鳥の大合唱のようでした。
上:各々に鳴らしてみる
下:バードコール完成品
バードコールは、鳥の鳴き声にまねて鳥とふれあうための道具。
あんまり鳴らしすぎて、鳥たちとケンカにならないようほどほどに・・・。
「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで102日前」
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2010年07月07日新庄村のウスイロヒョウモンモドキ
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
梅雨の間の貴重な晴れの日。
岡山県の新庄村にウスイロヒョウモンモドキの調査に行ってきました。
ウスイロヒョウモンモドキは大山隠岐国立公園で唯一指定動物になっています。
三瓶山のウスイロヒョウモンモドキの保全活動などは
このAR日記の中でも度々登場していますが、
実は大山蒜山地域にも生息地があります。
かつては大山の桝水高原などでも見られた蝶でしたが、
現在大山蒜山地域で確認されているのは岡山県の新庄村のみです。
ちょうどこの日は新庄村役場の方とボランティアの方々が今年の成虫の個体数調査をされていました。
今年は今までの草刈などの取組の成果か、
例年に比べて多い個体数を確認できたということでした。
早速、生息地域へ現地調査に行ってきましたが
この日の気温は30度強。日焼け防止の長袖が暑い!耐えきれず半袖になってしまいました。
ウスイロヒョウモンモドキを探して約2時間半。周辺をうろうろ歩き回り
あるポイントへたどり着くとそれまで見つけられなかったのが嘘のように
他のヒョウモンチョウに比べ格段に小さな体のウスイロヒョウモンモドキが
ひらひらと舞っていました。

◎ウスイロヒョウモンモドキとオカトラノオ

◎偶然のシャッターチャンス到来。ウスイロヒョウモンモドキの携帯ストラップです。。。結構おそれずに人に寄ってきます。
写真にも無事納めることができ、
想像していたよりも多数の個体を確認できたので心も晴れ晴れ!
気分良く車に戻りふと自分の腕を見ると・・・、真っ赤になってる!!
今年もどうやら美白とは無縁の年になりそうです。。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで103日前】
生物多様性ホームページ
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会公式ウェブサイト
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
岡山県の新庄村にウスイロヒョウモンモドキの調査に行ってきました。
ウスイロヒョウモンモドキは大山隠岐国立公園で唯一指定動物になっています。
三瓶山のウスイロヒョウモンモドキの保全活動などは
このAR日記の中でも度々登場していますが、
実は大山蒜山地域にも生息地があります。
かつては大山の桝水高原などでも見られた蝶でしたが、
現在大山蒜山地域で確認されているのは岡山県の新庄村のみです。
ちょうどこの日は新庄村役場の方とボランティアの方々が今年の成虫の個体数調査をされていました。
今年は今までの草刈などの取組の成果か、
例年に比べて多い個体数を確認できたということでした。
早速、生息地域へ現地調査に行ってきましたが
この日の気温は30度強。日焼け防止の長袖が暑い!耐えきれず半袖になってしまいました。
ウスイロヒョウモンモドキを探して約2時間半。周辺をうろうろ歩き回り
あるポイントへたどり着くとそれまで見つけられなかったのが嘘のように
他のヒョウモンチョウに比べ格段に小さな体のウスイロヒョウモンモドキが
ひらひらと舞っていました。
◎ウスイロヒョウモンモドキとオカトラノオ
◎偶然のシャッターチャンス到来。ウスイロヒョウモンモドキの携帯ストラップです。。。結構おそれずに人に寄ってきます。
写真にも無事納めることができ、
想像していたよりも多数の個体を確認できたので心も晴れ晴れ!
気分良く車に戻りふと自分の腕を見ると・・・、真っ赤になってる!!
今年もどうやら美白とは無縁の年になりそうです。。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで103日前】
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COP10支援実行委員会公式ウェブサイト
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
2010年07月05日平成22年度 第2回環境学習「~海と生きもの~サンゴ」
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
三崎小学校環境学習第2回を7月1日に開催しました。
今回は、「海と生きもの~サンゴと海の生きものを学ぼう~」。
講師は、サンゴのプロフェッショナル集団、黒潮生物研究所の中地シュウさんです。
(財団法人黒潮生物研究財団 http://www.kuroshio.or.jp/)
(昨年の様子 http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/07/03/index.html )
教室の外は久々に太陽がめいっぱい照る梅雨の晴れ間、汗の流れる1日でした。とはいっても今回は、教室の中での授業。
手始めに、子どもたちは海の生きものについてどの程度知っているのか、こてしらべ。
海の生きもの写真を使ってたくさんの種類をグループ毎に分けていきます。

上:生きもの写真をグループ毎に分類中
下:何の仲間なのか答え合わせ
「見たことあるような、ないような・・・??」そんな事を思案しながら、何とか子どもたちだけで仕分け終了。
それでは早速答え合わせ。
えたいの知れない生きものや名前は聞いたことあるけど認識していなかった生きものなど様々です。
海の生きものがどんな生きものと親戚なのかを学んだ後は、今回の主役「サンゴ」についてです。
サンゴは、大人相手でも説明の難しい生きもの。
そこで今回は講師考案のクイズ形式。
題して「めざせ!サンゴ仙人~サンゴのここがすごい!」です。
「そもそもサンゴって何だ??」という問題からから始まり、サンゴの生態や特徴、体のつくり、食べもの、天敵など写真を見ながら解説は進んでいきました。

サンゴの幼生「プラヌラ」観察
クイズが白熱する途中で休み時間を知らせるチャイムが響きました。
普段なら待ちに待った時間のはず。
しかし、このときばっかりは子どもたちから続行の声。
まだまだサンゴについてたくさん知りたい子どもたち、授業を1限分延長して続行されることになりました。
未だかつて見ない集中力です。

サンゴがいなくなるとどうなるかみんなで考えました
クイズを通してサンゴについて学んだ後、まとめとしてサンゴの存在意義について考えてみました。
「サンゴがいなくなると困る?」の質問に、
「サンゴの仕事をしている人が困る。魚がいなくなる。サンゴが海をキレイにしてくれているのでは?」など様々な答えが出ていました。
「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで105日前」
COP10実行委員会のHP http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
今回は、「海と生きもの~サンゴと海の生きものを学ぼう~」。
講師は、サンゴのプロフェッショナル集団、黒潮生物研究所の中地シュウさんです。
(財団法人黒潮生物研究財団 http://www.kuroshio.or.jp/)
(昨年の様子 http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/07/03/index.html )
教室の外は久々に太陽がめいっぱい照る梅雨の晴れ間、汗の流れる1日でした。とはいっても今回は、教室の中での授業。
手始めに、子どもたちは海の生きものについてどの程度知っているのか、こてしらべ。
海の生きもの写真を使ってたくさんの種類をグループ毎に分けていきます。
上:生きもの写真をグループ毎に分類中
下:何の仲間なのか答え合わせ
「見たことあるような、ないような・・・??」そんな事を思案しながら、何とか子どもたちだけで仕分け終了。
それでは早速答え合わせ。
えたいの知れない生きものや名前は聞いたことあるけど認識していなかった生きものなど様々です。
海の生きものがどんな生きものと親戚なのかを学んだ後は、今回の主役「サンゴ」についてです。
サンゴは、大人相手でも説明の難しい生きもの。
そこで今回は講師考案のクイズ形式。
題して「めざせ!サンゴ仙人~サンゴのここがすごい!」です。
「そもそもサンゴって何だ??」という問題からから始まり、サンゴの生態や特徴、体のつくり、食べもの、天敵など写真を見ながら解説は進んでいきました。
サンゴの幼生「プラヌラ」観察
クイズが白熱する途中で休み時間を知らせるチャイムが響きました。
普段なら待ちに待った時間のはず。
しかし、このときばっかりは子どもたちから続行の声。
まだまだサンゴについてたくさん知りたい子どもたち、授業を1限分延長して続行されることになりました。
未だかつて見ない集中力です。
サンゴがいなくなるとどうなるかみんなで考えました
クイズを通してサンゴについて学んだ後、まとめとしてサンゴの存在意義について考えてみました。
「サンゴがいなくなると困る?」の質問に、
「サンゴの仕事をしている人が困る。魚がいなくなる。サンゴが海をキレイにしてくれているのでは?」など様々な答えが出ていました。
「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで105日前」
COP10実行委員会のHP http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
2010年07月02日海開き、 湿地植物・花の季節
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
7月に入り、夏のレジャー情報も飛び交い始めていますが、
まだまだ梅雨真っ盛りの松山です。
1日、休暇村瀬戸内東予で行われている海開きの神事に、
今年はレンジャーとともに出席しました。
幸いお天気も良好で、海の目の前の休憩所で神事が執り行われ、
休暇村の職員の方々と、この夏の海水浴などの海岸利用者の安全を
祈願しました。

海開き神事の様子
今年も、水難事故が起こらずに、海に来る方々が楽しい思い出を
持って帰れますように。
休暇村近くの湿地、蛇池湿地ではモウセンゴケやネジバナの花が
咲き始めていました。

ネジバナの花 小さな螺旋階段のよう。

モウセンゴケ
一ヶ月前(左 6月3日撮影)茎がするする伸び…
白い花が咲いています(右 7月1日撮影)
この湿地で見られる植物は、小さな小さな花をつけるものが多いですが、
とても可憐です。夏季は最も多くの植物の花が見られますので、
是非小さな花を見つけに湿地をのぞいて見てください。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10 108日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
まだまだ梅雨真っ盛りの松山です。
1日、休暇村瀬戸内東予で行われている海開きの神事に、
今年はレンジャーとともに出席しました。
幸いお天気も良好で、海の目の前の休憩所で神事が執り行われ、
休暇村の職員の方々と、この夏の海水浴などの海岸利用者の安全を
祈願しました。

海開き神事の様子
今年も、水難事故が起こらずに、海に来る方々が楽しい思い出を
持って帰れますように。
休暇村近くの湿地、蛇池湿地ではモウセンゴケやネジバナの花が
咲き始めていました。

ネジバナの花 小さな螺旋階段のよう。
モウセンゴケ
一ヶ月前(左 6月3日撮影)茎がするする伸び…
白い花が咲いています(右 7月1日撮影)
この湿地で見られる植物は、小さな小さな花をつけるものが多いですが、
とても可憐です。夏季は最も多くの植物の花が見られますので、
是非小さな花を見つけに湿地をのぞいて見てください。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10 108日前】
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2010年07月02日☆大山登山者カウンター始動☆
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
近年、各地で見られるようになった登山者カウンター。
以前の日記にも書きましたが(2010年4月26日の日記)
今年の春から米子自然環境事務所では大山の登山者カウンター設置の準備をしてきました。
自然公園法などの手続きを経て設置の許可がでたということで、早速一昨日設置に行ってきました。
7月1日から本格始動です!
大山では夏山登山道と行者登山道にそれぞれ1箇所カウンターを設置します。
行者登山道の設置箇所は登山道入口付近で、関係車両は治山道路使って車で近くまで行くことができますが
夏山登山道の設置箇所は標高1000m付近(登山道入口は標高780m)。
自然保護官と私の3名で機材を手分けして持ってあがりました。
カウンターは、定期的にバッテリーの交換やデータの確認が必要となりますが、この作業はARの新たな業務に加わります。
そこで、実際のバッテリー交換作業を体感するため、バッテリーを入れて意外と重くなったリュックを背負って登山開始!
設置予定箇所は2合目と3合目の間くらいなのですが、一昨日は涼しい日だったにもかかわらず
いつもより汗が出る&登るのに時間がかかったように感じました。

◎設置作業中。
最初に行者登山道、次に夏山登山道に設置しましたが、2番目の夏山登山道でのカウンター設置はスムーズにできました☆
無事カウンターも設置でき、動作も正常が確認されましたが
これからのバッテリー交換作業のためにもっと体力をつけなくては・・・!

◎カウンターは大山が冬を迎える10月末まで、日別に入山者と下山者それぞれをカウントすることとなります。
大山の年間登山者数は約2万人といわれていますが、その数値の根拠は登山届によるものです。
登山届を出さない人は多いと見られているため、正確にはもっと登山者がいるのでは、といわれてきました。
今回登山者カウンターを設置したことによって、
実際の登山者数に近い数値が出るのではないかと期待しています。
☆☆-------------------------------------------
日本のいのち、つないでいこう! COP10まで108日前
環境省生物多様性ホームページ
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会公式ウェブサイト
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
以前の日記にも書きましたが(2010年4月26日の日記)
今年の春から米子自然環境事務所では大山の登山者カウンター設置の準備をしてきました。
自然公園法などの手続きを経て設置の許可がでたということで、早速一昨日設置に行ってきました。
7月1日から本格始動です!
大山では夏山登山道と行者登山道にそれぞれ1箇所カウンターを設置します。
行者登山道の設置箇所は登山道入口付近で、関係車両は治山道路使って車で近くまで行くことができますが
夏山登山道の設置箇所は標高1000m付近(登山道入口は標高780m)。
自然保護官と私の3名で機材を手分けして持ってあがりました。
カウンターは、定期的にバッテリーの交換やデータの確認が必要となりますが、この作業はARの新たな業務に加わります。
そこで、実際のバッテリー交換作業を体感するため、バッテリーを入れて意外と重くなったリュックを背負って登山開始!
設置予定箇所は2合目と3合目の間くらいなのですが、一昨日は涼しい日だったにもかかわらず
いつもより汗が出る&登るのに時間がかかったように感じました。
◎設置作業中。
最初に行者登山道、次に夏山登山道に設置しましたが、2番目の夏山登山道でのカウンター設置はスムーズにできました☆
無事カウンターも設置でき、動作も正常が確認されましたが
これからのバッテリー交換作業のためにもっと体力をつけなくては・・・!
◎カウンターは大山が冬を迎える10月末まで、日別に入山者と下山者それぞれをカウントすることとなります。
大山の年間登山者数は約2万人といわれていますが、その数値の根拠は登山届によるものです。
登山届を出さない人は多いと見られているため、正確にはもっと登山者がいるのでは、といわれてきました。
今回登山者カウンターを設置したことによって、
実際の登山者数に近い数値が出るのではないかと期待しています。
☆☆-------------------------------------------
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米子ARの日記にもありましたが、今年から利用者数を把握するということで登山者カウンターの設置を行います。
高松事務所でも、環境省直轄施設のある屋島北嶺に設置予定。
今回は巡視も兼ねて、その下見に行ってきました。
ここ最近は、定点観測や看板補修の下見などで月1程度巡視に行っていましたが、毎月違う顔を見せてくれています。
【4月のようす】
左;北嶺の広場 穴場のお花見スポット
右;コバノミツバツツジも満開でした
4月は、ヤマザクラやコバノミツバツツジで色鮮やかに変身していました。
時折、黄色の花を咲かせたレンギョウも。
【5~6月のようす】
左上;ヒサカキの雌花 右上;栗の雄花序
左下;ヤマツツジ 右下;カナヘビ
5月~はヤマツツジが赤ピンクの花を咲かせ、
6月になると、屋島にも多く植生しているヒサカキの花が見られたり、栗の木からは独特の香りを漂わせながら、フサフサとしたススキのような雄花序が見られます。
ヒサカキは雌雄異株で上の写真のような雌花やもっと小さくて丸い花を付ける雄花があります。ぜひ探してみてください。
そしてこの頃になると、生き物たちもどんどん行動範囲を広げていきます。
ふと歩道脇に目をやると、カナヘビちゃんがひょっこり。
【7月のようす】
北嶺広場の池には、睡蓮が満開でした。
ヤマザクラやツツジ達が終わっても、この睡蓮が待ってましたとばかりに花を咲かせていきます。
そして、屋島北嶺の魅力のひとつ。
ウバメガシのトンネル。
初夏になるとますます緑が濃くなり、気温は上がっても涼やかな印象を与える歩道に変身します。
そして、少し谷側を覗くと・・・
ウバメガシの純木群生。
苔と一緒になって、なんだか別世界を見たようでした。
そして、屋島とっておきのビュースポット
北嶺山上の北端には【遊鶴亭】と呼ばれる展望地があります。
ここは昭和天皇が訪れた場所でもあり、眺望を絶賛し、この名が付いたそう。
ほとんどの観光客は水族館や屋島寺のある南嶺に行きますが、ランニングや散歩などを楽しまれる方には、屋島北嶺が人気です。
まだ訪れたことのない人も、市街地から車で約15分で行ける自然の中を散策してみませんか?
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