2009年12月
10件の記事があります。
2009年12月24日36年ぶりの珍客
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
米子自然環境事務所は、大山蒜山地域だけでなく
ラムサール条約に登録されている国指定中海鳥獣保護区も担当しており、
9月の渡り開始の時期から中海の鳥類飛来調査を行っています。
先日、今年最後の中海の鳥類調査に行った帰り、
松江の水田でタンチョウを2羽発見しました!
ちょうどこの日の朝刊にタンチョウの記事が載っていたのですが、
新聞記事によると島根県にタンチョウが飛来するのはなんと36年ぶりだとか。
すぐさま写真を撮りに車を降りました。
十分距離をとっていたということもありますが、
写真を撮っている間全く警戒せず餌をついばんでいました。

◎松江の水田にて
タンチョウは国の特別天然記念物で
国内の生息地は北海道・釧路が有名ですよね。
専門家によるとこのタンチョウ達は北海道からでなく、
中国から飛来した野生種の可能性が高いとのこと。
野生のタンチョウを見るのは初めてでしたが、
Grus japonensis(日本の鶴)という学名だけあって
見ているとなにやら懐かしい気持ちになりました。
ラムサール条約に登録されている国指定中海鳥獣保護区も担当しており、
9月の渡り開始の時期から中海の鳥類飛来調査を行っています。
先日、今年最後の中海の鳥類調査に行った帰り、
松江の水田でタンチョウを2羽発見しました!
ちょうどこの日の朝刊にタンチョウの記事が載っていたのですが、
新聞記事によると島根県にタンチョウが飛来するのはなんと36年ぶりだとか。
すぐさま写真を撮りに車を降りました。
十分距離をとっていたということもありますが、
写真を撮っている間全く警戒せず餌をついばんでいました。
◎松江の水田にて
タンチョウは国の特別天然記念物で
国内の生息地は北海道・釧路が有名ですよね。
専門家によるとこのタンチョウ達は北海道からでなく、
中国から飛来した野生種の可能性が高いとのこと。
野生のタンチョウを見るのは初めてでしたが、
Grus japonensis(日本の鶴)という学名だけあって
見ているとなにやら懐かしい気持ちになりました。
2009年12月22日自然公園指導員研修会2009 in 宿毛
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
12月20日の午後、三崎小5年環境学習でもお世話になっている中地氏(黒潮生物研究所の主任研究員)を講師にお招きし、足摺宇和海国立公園・自然公園指導員研修会を行いました。
現在登録している自然公園指導員の中から、愛媛県から4名、高知県から6名の参加。その他、各県職員と環境省職員で計17名での研修会でした。

国立公園の概要や施策説明
まずは、環境省から国立公園の概要や活動・施策説明。それから、愛媛・高知各県の自然公園概要や施策、産業振興計画、地域指定条例による動植物保護など各県での取り組みを話していただきました。

写真上:足摺宇和海海域の現状等の講義風景
写真下:実物(標本)を手にしながら観察
引き続き講師より、国立公園である足摺宇和海海域の特徴やサンゴ保全の取り組み・サンゴ食害生物の発生状況など、標本等を用いながら研究を行う中で知り得てきたことなどを講演していただきました。
最後に、各自然公園指導員が日々活動する中で感じていること等の意見交換を行いました。

指導員のそれぞれの想いが垣間見える意見交換会
観光業や漁業が営まれている海では、生きものを含めた環境に対する思いや扱いは地域によって様々。ある環境が生活の糧にも成り得るし、邪魔ゆえ必要ないものにも成り得る・・・。しかし、どちらも間違っていないのは確か。道筋は違えども「地元を良くしたい」という想いは同じはずです。
ベクトルをひとつにまとめるのは、なかなか難しいこと。けれど、ぶつかり合いながらも、人・地域がゆっくりとでも納得しながら、自然との良い関係性を築いていけたらよいですね。
現在登録している自然公園指導員の中から、愛媛県から4名、高知県から6名の参加。その他、各県職員と環境省職員で計17名での研修会でした。
国立公園の概要や施策説明
まずは、環境省から国立公園の概要や活動・施策説明。それから、愛媛・高知各県の自然公園概要や施策、産業振興計画、地域指定条例による動植物保護など各県での取り組みを話していただきました。
写真上:足摺宇和海海域の現状等の講義風景
写真下:実物(標本)を手にしながら観察
引き続き講師より、国立公園である足摺宇和海海域の特徴やサンゴ保全の取り組み・サンゴ食害生物の発生状況など、標本等を用いながら研究を行う中で知り得てきたことなどを講演していただきました。
最後に、各自然公園指導員が日々活動する中で感じていること等の意見交換を行いました。
指導員のそれぞれの想いが垣間見える意見交換会
観光業や漁業が営まれている海では、生きものを含めた環境に対する思いや扱いは地域によって様々。ある環境が生活の糧にも成り得るし、邪魔ゆえ必要ないものにも成り得る・・・。しかし、どちらも間違っていないのは確か。道筋は違えども「地元を良くしたい」という想いは同じはずです。
ベクトルをひとつにまとめるのは、なかなか難しいこと。けれど、ぶつかり合いながらも、人・地域がゆっくりとでも納得しながら、自然との良い関係性を築いていけたらよいですね。
2009年12月21日第11回環境学習「~地域を伝える~ガイドに向けて・・・」
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
12月18日、三崎小学校での環境学習「地域を伝える~ガイドに向けて足摺海底館を学ぼう~」を行いました。
竜串には、中四国唯一の海中展望塔“足摺海底館”があります。
その足摺海底館にて、年明けに子どもたちが一般の方々を相手にガイドする予定。
それに向けて、今回は歴史や建物の構造など海底館について学習しました。
今回の講師は、三崎小学校の卒業生でもある足摺海底館職員の文野さんです。
(足摺海底館 http://www.a-sea.net/ )

橋を渡って海中展望塔「足摺海底館」へ
まず、いつごろ建てられたのか、どんなつくりになっているかなど海底館の概要について学び、文野さんによるガイドでお客さまの気持ちになって体験します。
まずは、笑顔で元気よく挨拶からです。
受付から海底館のあるところまで移動します。
このときもただ連れて行ってはガイドになりません。
道中の植物や奇岩についても話せるようにポイントを教えてくれました。

展望塔までの道中の奇岩もガイドのポイント
奇岩に命名された様々な名前に感嘆しながら、子どもたちも命名できる奇岩をひとつ発見。
「アイロン岩」です。
そう言われると、もうそれにしか見えなくなってしまうから不思議です。
海底館内見学では、ぐるぐると螺旋階段をおりて海中へ。
いくつもある窓の外にはたくさんの魚が泳いでいました。
それらを見ながらどんな魚が来るのか、あれは何かなど絵と照らし合わせました。
その他、海の透視度を測る透視板やサンゴ移植を行ったところなども見ていきました。

自分たちがガイドするイメージをしながら魚の説明等を聞きました
実際にお客さまを目の前にしないと、なかなかガイドのイメージは湧かないかもしれません。どんなことを伝えたいかをまとめて、子どもたちそれぞれが楽しんでガイドできることを願うばかりです。
竜串には、中四国唯一の海中展望塔“足摺海底館”があります。
その足摺海底館にて、年明けに子どもたちが一般の方々を相手にガイドする予定。
それに向けて、今回は歴史や建物の構造など海底館について学習しました。
今回の講師は、三崎小学校の卒業生でもある足摺海底館職員の文野さんです。
(足摺海底館 http://www.a-sea.net/ )
橋を渡って海中展望塔「足摺海底館」へ
まず、いつごろ建てられたのか、どんなつくりになっているかなど海底館の概要について学び、文野さんによるガイドでお客さまの気持ちになって体験します。
まずは、笑顔で元気よく挨拶からです。
受付から海底館のあるところまで移動します。
このときもただ連れて行ってはガイドになりません。
道中の植物や奇岩についても話せるようにポイントを教えてくれました。
展望塔までの道中の奇岩もガイドのポイント
奇岩に命名された様々な名前に感嘆しながら、子どもたちも命名できる奇岩をひとつ発見。
「アイロン岩」です。
そう言われると、もうそれにしか見えなくなってしまうから不思議です。
海底館内見学では、ぐるぐると螺旋階段をおりて海中へ。
いくつもある窓の外にはたくさんの魚が泳いでいました。
それらを見ながらどんな魚が来るのか、あれは何かなど絵と照らし合わせました。
その他、海の透視度を測る透視板やサンゴ移植を行ったところなども見ていきました。
自分たちがガイドするイメージをしながら魚の説明等を聞きました
実際にお客さまを目の前にしないと、なかなかガイドのイメージは湧かないかもしれません。どんなことを伝えたいかをまとめて、子どもたちそれぞれが楽しんでガイドできることを願うばかりです。
2009年12月21日お正月の準備
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
ここ何日かで一気に寒さが増しましたね。
東北などでは雪もたくさん降ったようですし。
みなさん、体調管理は大丈夫ですか?
さて、今年の締めのクラフトイベントとして
『門松をつくろう!』を開催しました。
材料は全部、五色台産。
松、真竹、モウソウ竹、梅にナンテン、熊笹。
お正月に使われる材料って、めでたいモノばかり。
実は、週末の大寒波の影響で雪が降る!?
道路が凍結するかも!?ってことで
もしかしたら・・・中止?になるかも。。。
という不安もあっさり打ち消され、快晴のもと開催!
参加者は12組で各組、門松を作っていきます。
竹を切ったことのない参加者もいて、なかなか切れなかったり、少し斜めになってしまったり、ササクレができてしまったり。
けど、だんだんと上手くなっていきました。
そう。初めてってどうしても力入れちゃうんですよね。
私もそうなので、みなさんの気持ち分かります!

上;門松の由来について
下;竹の切り出し!がんばって!
竹を切り終わったら、立てる竹3本を輪ゴムで仮止め。
縄で縛っていきます。
この時、巻き結びという結び方ですると簡単に締められます。
新聞や瓶口を縛るのにも大活躍!
これができれば、あとは飾り付けするのみ。
土台の真竹に縛ったモウソウ竹を入れて、オアシス(花を生ける際に使うスポンジみたいなモノ)を詰めて固定。
自分たちの好きなように、ナンテンや梅などを飾っていきます。
今はつぼみの梅もお正月の頃には花が咲くでしょう。

上;竹3本を縛ったもの
中下;最後の仕上げ、飾り付け♪
「こうかな?もう少し・・・」と言いながら調整。
みなさん、すごくきれいに仕上げていきました。
これで、お正月の準備もできましたね。

完成品
お店で購入するのもいいけど、自分で作った門松で年明けを迎えるのもいいんじゃないでしょうか?
今回作ったモノは小さめサイズ(高さ50cm位)なので、飾る場所がないっ!って方にもオススメです。
次回は来年1月10日(日)
『どんぐりアートに挑戦!』
お問い合わせは、五色台ビジターセンターまで
http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/
東北などでは雪もたくさん降ったようですし。
みなさん、体調管理は大丈夫ですか?
さて、今年の締めのクラフトイベントとして
『門松をつくろう!』を開催しました。
材料は全部、五色台産。
松、真竹、モウソウ竹、梅にナンテン、熊笹。
お正月に使われる材料って、めでたいモノばかり。
実は、週末の大寒波の影響で雪が降る!?
道路が凍結するかも!?ってことで
もしかしたら・・・中止?になるかも。。。
という不安もあっさり打ち消され、快晴のもと開催!
参加者は12組で各組、門松を作っていきます。
竹を切ったことのない参加者もいて、なかなか切れなかったり、少し斜めになってしまったり、ササクレができてしまったり。
けど、だんだんと上手くなっていきました。
そう。初めてってどうしても力入れちゃうんですよね。
私もそうなので、みなさんの気持ち分かります!
上;門松の由来について
下;竹の切り出し!がんばって!
竹を切り終わったら、立てる竹3本を輪ゴムで仮止め。
縄で縛っていきます。
この時、巻き結びという結び方ですると簡単に締められます。
新聞や瓶口を縛るのにも大活躍!
これができれば、あとは飾り付けするのみ。
土台の真竹に縛ったモウソウ竹を入れて、オアシス(花を生ける際に使うスポンジみたいなモノ)を詰めて固定。
自分たちの好きなように、ナンテンや梅などを飾っていきます。
今はつぼみの梅もお正月の頃には花が咲くでしょう。
上;竹3本を縛ったもの
中下;最後の仕上げ、飾り付け♪
「こうかな?もう少し・・・」と言いながら調整。
みなさん、すごくきれいに仕上げていきました。
これで、お正月の準備もできましたね。
完成品
お店で購入するのもいいけど、自分で作った門松で年明けを迎えるのもいいんじゃないでしょうか?
今回作ったモノは小さめサイズ(高さ50cm位)なので、飾る場所がないっ!って方にもオススメです。
次回は来年1月10日(日)
『どんぐりアートに挑戦!』
お問い合わせは、五色台ビジターセンターまで
http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/
2009年12月18日陸化を防げ!鏡ヶ成湿原
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
大山鏡ヶ成(かがみがなる)は、三方を烏ヶ山、象山、擬宝珠山(ぎぼしやま)の山々に囲まれた標高約900mの緩やかな地形の草原となっており、その周辺にはブナ、ミズナラ林やシデ林が広がっています。
山々に囲まれ、雨水がたまりやすいため山地湿原(鏡ヶ成湿原)がありノハナショウブやトキソウなどの植物を楽しむことができます。
この鏡ヶ成湿原が近年陸化しつつあり、湿性植物が減少してきているということで
今回、米子自然環境事務所と休暇村とで協力し試験的に「陸化の始まり」といわれているイヌツゲやササなどの伐採を行いました。
作業前日、鏡ヶ成のお天気はなんと雪!
当日はなんとか雪は降っていませんでしたが伐採予定の低木類には前日からの雪が積もっており、作業が進むにつれて手の感覚が・・・。

◎作業中

◎作業後。綺麗に伐採されました!
3時間ほどの作業で、湿原を覆っていた低木類はなくなり、湿原に日が差し込むようになりました。
伐採した低木類は軽トラック5台分!
今回伐採した箇所が来春どのような萌芽を見せるのか・・・。
モニタリングを続けていきたいと思います。
山々に囲まれ、雨水がたまりやすいため山地湿原(鏡ヶ成湿原)がありノハナショウブやトキソウなどの植物を楽しむことができます。
この鏡ヶ成湿原が近年陸化しつつあり、湿性植物が減少してきているということで
今回、米子自然環境事務所と休暇村とで協力し試験的に「陸化の始まり」といわれているイヌツゲやササなどの伐採を行いました。
作業前日、鏡ヶ成のお天気はなんと雪!
当日はなんとか雪は降っていませんでしたが伐採予定の低木類には前日からの雪が積もっており、作業が進むにつれて手の感覚が・・・。
◎作業中
◎作業後。綺麗に伐採されました!
3時間ほどの作業で、湿原を覆っていた低木類はなくなり、湿原に日が差し込むようになりました。
伐採した低木類は軽トラック5台分!
今回伐採した箇所が来春どのような萌芽を見せるのか・・・。
モニタリングを続けていきたいと思います。
2009年12月16日第10回環境学習「~山を知る~人と山のつながり・・・」
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
12月14日、三崎小学校での環境学習「山を知る!~人と山のつながり 林業や砂防ダムから治山を学ぼう~」を行いました。
当初11日に予定していましたが、9日から雨が続き足場も悪いこともあり延期に・・・。待った甲斐あり、当日は青空が広がりました。
今回の講師は、土佐清水市森林組合の山下組合長です。
みんなで1台の車に乗り込み学校から約30分、西ノ川の奥地へ移動します。
普段通らないような林道を突き進み、上下左右に揺られながら今ノ山山頂付近、標高およそ800mのヒノキ林まで行ってきました。
そこが今回の間伐地です。

写真上:重機の間伐作業のすごさに一同見入りました。
写真下:集積されたヒノキ材、年輪も数えてみました。
はじめに土佐清水市森林組合が実際に間伐をしている現場見学。
2種類の重機による伐採木のワイヤー引き上げ、枝払い、玉切り、集積などの様々な行程を説明してもらいながら見ていきました。
バリバリッと大きな音を立てながらあっという間に進んでいく作業は、見事です。初めて見る光景に皆、言葉もなく見入っていました。
集積された材は、太さは様々でしたが皆40年生前後のヒノキです。
切ったばかりのヒノキからは、さわやかな香りが漂っていました。
今度は子どもたちみんなの番、機械は使えないのでノコギリで間伐に挑戦です。

写真左上:黒板でヒノキ間伐などの説明中
写真左下:今回切った約40年生のヒノキ年輪
写真右:一人一本の間伐体験
間伐や針葉樹・広葉樹についての説明を聞いてから、一人ずつノコギリを手に挑みますが、皆初めての経験。
直径20センチ前後の立木はなかなか倒れてくれず、悪戦苦闘。
それでもみんななんとか一人1本ずつ倒し、間伐した木を木口切りした板をおみやげにしました。
これは木の実を使ったクラフト材料のひとつになる予定です。
帰りは、崩れた法面のよう壁工現場や砂防ダム、20年前に間伐を行ったところを見学して帰路につきました。

崩れた法面のよう壁工現場
間伐の必要性や土砂崩れの関係も話していただきました。
当初11日に予定していましたが、9日から雨が続き足場も悪いこともあり延期に・・・。待った甲斐あり、当日は青空が広がりました。
今回の講師は、土佐清水市森林組合の山下組合長です。
みんなで1台の車に乗り込み学校から約30分、西ノ川の奥地へ移動します。
普段通らないような林道を突き進み、上下左右に揺られながら今ノ山山頂付近、標高およそ800mのヒノキ林まで行ってきました。
そこが今回の間伐地です。
写真上:重機の間伐作業のすごさに一同見入りました。
写真下:集積されたヒノキ材、年輪も数えてみました。
はじめに土佐清水市森林組合が実際に間伐をしている現場見学。
2種類の重機による伐採木のワイヤー引き上げ、枝払い、玉切り、集積などの様々な行程を説明してもらいながら見ていきました。
バリバリッと大きな音を立てながらあっという間に進んでいく作業は、見事です。初めて見る光景に皆、言葉もなく見入っていました。
集積された材は、太さは様々でしたが皆40年生前後のヒノキです。
切ったばかりのヒノキからは、さわやかな香りが漂っていました。
今度は子どもたちみんなの番、機械は使えないのでノコギリで間伐に挑戦です。
写真左上:黒板でヒノキ間伐などの説明中
写真左下:今回切った約40年生のヒノキ年輪
写真右:一人一本の間伐体験
間伐や針葉樹・広葉樹についての説明を聞いてから、一人ずつノコギリを手に挑みますが、皆初めての経験。
直径20センチ前後の立木はなかなか倒れてくれず、悪戦苦闘。
それでもみんななんとか一人1本ずつ倒し、間伐した木を木口切りした板をおみやげにしました。
これは木の実を使ったクラフト材料のひとつになる予定です。
帰りは、崩れた法面のよう壁工現場や砂防ダム、20年前に間伐を行ったところを見学して帰路につきました。
崩れた法面のよう壁工現場
間伐の必要性や土砂崩れの関係も話していただきました。
2009年12月14日竜串湾泥とり説明会
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
12月11日の午前中、毎年恒例の竜串湾内泥土除去工事説明会を行いました。
泥土除去工事は、西南豪雨後に始まった竜串自然再生事業のひとつ。
今年も地元の方々に向けての説明会を竜串ふれあいセンターにて開き、参加者総勢15名。今年度の着工計画や今までの事業効果等の説明後、質疑応答など意見交換が行われました。

経年変化や今年度の工事内容説明

説明会参加者
毎年行ってきた甲斐もあり、泥の量も格段に減ってきているようです。
サンゴもすこぶる良い状態になっているようで、魚も増えているようだということです。気候変動もあるので一概には言えませんが・・・。
観光業を営む者、漁業を営む者、近隣住民など参加した皆さんの視点はそれぞれ。
サンゴの回復により魚が増えたといえど、サンゴのまわりにいる魚は、昔からの漁業とは直接関係ない故なかなか理解をいただくのは難しいことです。
間接的にでもいずれつながることとしてひとつひとつ行い、少しずつでも理解と協力を得ていくことは大切なことです。
その他の意見の中で、
「海の状態が回復してきているのは分かった、川や山を何とかできないものか、これからはそっちに力を注げないか・・・」などの声。
泥に混じって山から川をつたって流れてきたモノもたくさんあるようです。捨てられたゴミはもちろんのこと、豪雨時に流された日用品など様々なものが泥とり時に出てきたと聞いています。
山・川・海はつながっていることを実感する事柄のひとつですね。
泥土除去工事は、西南豪雨後に始まった竜串自然再生事業のひとつ。
今年も地元の方々に向けての説明会を竜串ふれあいセンターにて開き、参加者総勢15名。今年度の着工計画や今までの事業効果等の説明後、質疑応答など意見交換が行われました。
経年変化や今年度の工事内容説明
説明会参加者
毎年行ってきた甲斐もあり、泥の量も格段に減ってきているようです。
サンゴもすこぶる良い状態になっているようで、魚も増えているようだということです。気候変動もあるので一概には言えませんが・・・。
観光業を営む者、漁業を営む者、近隣住民など参加した皆さんの視点はそれぞれ。
サンゴの回復により魚が増えたといえど、サンゴのまわりにいる魚は、昔からの漁業とは直接関係ない故なかなか理解をいただくのは難しいことです。
間接的にでもいずれつながることとしてひとつひとつ行い、少しずつでも理解と協力を得ていくことは大切なことです。
その他の意見の中で、
「海の状態が回復してきているのは分かった、川や山を何とかできないものか、これからはそっちに力を注げないか・・・」などの声。
泥に混じって山から川をつたって流れてきたモノもたくさんあるようです。捨てられたゴミはもちろんのこと、豪雨時に流された日用品など様々なものが泥とり時に出てきたと聞いています。
山・川・海はつながっていることを実感する事柄のひとつですね。
2009年12月11日宮島パークボランティア公募観察会~大聖院コース~
瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵
12月に入り、広島山間部(私の家の周り)では、朝には霜が下りています。
本格的な冬の始まりを感じますね。
さて、ご報告が遅くなりましたが、
先月21日に宮島パークボランティア(以下PV)では
公募観察会を開催しました。
場所は4年前、台風14号で土石流災害があった弥山「大聖院コース」です。
昨年10月に復旧工事が終わり、
災害前後の史跡や植生を比較し歴史や自然について学ぼうと、
一般参加者30名を公募しました。
大変多くの方からご応募いただき、結果一般参加者48名。
PV参加者を合わせると、総勢71名の大観察会となりました!
6班に分かれ、
各班長が解説するとともに、
被害が大きかった大聖院入口では
講師を務めるPVの方より災害前後について詳しい解説を伺いました。
今は自然石を使い、きれいな状態に修復されていますが、
それでも土石流の大きさを物語る傷跡が所々に見受けられました。
江戸時代より繰り返し災害に見舞われているにも関わらず、
今まで無事に残っている大聖院も
何か特別な力で守られた場所なんだと思いますし、
また、その裏側で弥山登山道の復旧作業を行ってきた人たちの力があって、
こうして何百年も宮島は守られてきているんだなぁと思いました。
その後、
白糸の滝、遊女石畳、16丁町石や
弥山の植生についてなど歴史や自然について解説していただきました。
頂上では厳島合戦の紙芝居が行われるなど、
とにかく内容盛りだくさんの楽しい観察会でした!
(全部紹介したいぐらいですが、10Pは越すかと・・)
登山道の中でもこれだけ歴史の詰まった場所は
他にはないのではないでしょうか?
知らなければ、ただの石や植物ばかりですが、
現存の史跡の経緯を知るだけでも、
昔のこともとても身近に感じられるようになります。
弥山に登る際は、
今と昔の人々によって復旧された登山道に思いを馳せてみてください。

[上:復旧された大聖院ルート入口]
[下:昔に整備された大聖院上の砂防壁]

[上:新しく建設された砂防ダム 木の周りは土石流で流されました]
[下:白糸の滝周辺]

[厳島合戦紙芝居]
本格的な冬の始まりを感じますね。
さて、ご報告が遅くなりましたが、
先月21日に宮島パークボランティア(以下PV)では
公募観察会を開催しました。
場所は4年前、台風14号で土石流災害があった弥山「大聖院コース」です。
昨年10月に復旧工事が終わり、
災害前後の史跡や植生を比較し歴史や自然について学ぼうと、
一般参加者30名を公募しました。
大変多くの方からご応募いただき、結果一般参加者48名。
PV参加者を合わせると、総勢71名の大観察会となりました!
6班に分かれ、
各班長が解説するとともに、
被害が大きかった大聖院入口では
講師を務めるPVの方より災害前後について詳しい解説を伺いました。
今は自然石を使い、きれいな状態に修復されていますが、
それでも土石流の大きさを物語る傷跡が所々に見受けられました。
江戸時代より繰り返し災害に見舞われているにも関わらず、
今まで無事に残っている大聖院も
何か特別な力で守られた場所なんだと思いますし、
また、その裏側で弥山登山道の復旧作業を行ってきた人たちの力があって、
こうして何百年も宮島は守られてきているんだなぁと思いました。
その後、
白糸の滝、遊女石畳、16丁町石や
弥山の植生についてなど歴史や自然について解説していただきました。
頂上では厳島合戦の紙芝居が行われるなど、
とにかく内容盛りだくさんの楽しい観察会でした!
(全部紹介したいぐらいですが、10Pは越すかと・・)
登山道の中でもこれだけ歴史の詰まった場所は
他にはないのではないでしょうか?
知らなければ、ただの石や植物ばかりですが、
現存の史跡の経緯を知るだけでも、
昔のこともとても身近に感じられるようになります。
弥山に登る際は、
今と昔の人々によって復旧された登山道に思いを馳せてみてください。

[上:復旧された大聖院ルート入口]
[下:昔に整備された大聖院上の砂防壁]

[上:新しく建設された砂防ダム 木の周りは土石流で流されました]
[下:白糸の滝周辺]

[厳島合戦紙芝居]
2009年12月04日大山冬支度
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
こんにちは。
とうとう12月に入り、今年ももう残すところあと1ヶ月となりました。
大山では11月2日に初雪が降り、一時は博労座まで雪が積もっていましたが、
ここ最近お天気が続き大山に降り積もった雪がずいぶんと少なくなったように感じます。
そんな中、本格的な冬がやってくる前に大山情報館など
大山にある環境省の直轄施設の冬支度を行いました。
例年は手がかじかむような寒さの中行われる冬支度ですが
今年はぽかぽかの日差しの中行われました。
情報館には雪が吹き込まないように1階出入口2ヶ所と2階窓に防雪板を設置しました。
支柱を設置し、どんどん防雪板をはめ込んでいき、板が動かないよう隙間にゴムを詰めて固定していきます。雪の重さで変形してしまっている板もあり大山の冬の厳しさが伺えました。

◎上:防雪板設置前、下:防雪板設置後
ちなみに設置後で端の防雪板だけ透明板が真ん中なのは情報館内のベンチから外の様子がわかるようにするためです。
情報館の冬支度が完了したあとは、下山駐車場に移動です。
下山駐車場には公衆トイレがあるのですが、トイレや水道などの水を使用する施設は冬の間に寒さで凍結してしまい故障の原因となってしまうため冬期は閉鎖されます。
なお、下山駐車場も冬の間除雪作業を行わないため
公衆トイレだけでなく駐車場全体が冬期閉鎖となります。
(桝水公衆トイレも閉鎖されました。)

◎駐車場の入口に閉鎖看板を設置しました。
環境省直轄施設の冬期閉鎖期間は
平成21年12月~平成22年3月末日までです。
利用者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご協力よろしくお願いいたします。
◎冬期期間中利用できる駐車場、公衆トイレの場所
◆ 南光河原駐車場(公衆トイレ有り)
◆ 大山情報館(博労座駐車場)
※博労座駐車場は12月24日から有料になります。
とうとう12月に入り、今年ももう残すところあと1ヶ月となりました。
大山では11月2日に初雪が降り、一時は博労座まで雪が積もっていましたが、
ここ最近お天気が続き大山に降り積もった雪がずいぶんと少なくなったように感じます。
そんな中、本格的な冬がやってくる前に大山情報館など
大山にある環境省の直轄施設の冬支度を行いました。
例年は手がかじかむような寒さの中行われる冬支度ですが
今年はぽかぽかの日差しの中行われました。
情報館には雪が吹き込まないように1階出入口2ヶ所と2階窓に防雪板を設置しました。
支柱を設置し、どんどん防雪板をはめ込んでいき、板が動かないよう隙間にゴムを詰めて固定していきます。雪の重さで変形してしまっている板もあり大山の冬の厳しさが伺えました。
◎上:防雪板設置前、下:防雪板設置後
ちなみに設置後で端の防雪板だけ透明板が真ん中なのは情報館内のベンチから外の様子がわかるようにするためです。
情報館の冬支度が完了したあとは、下山駐車場に移動です。
下山駐車場には公衆トイレがあるのですが、トイレや水道などの水を使用する施設は冬の間に寒さで凍結してしまい故障の原因となってしまうため冬期は閉鎖されます。
なお、下山駐車場も冬の間除雪作業を行わないため
公衆トイレだけでなく駐車場全体が冬期閉鎖となります。
(桝水公衆トイレも閉鎖されました。)
◎駐車場の入口に閉鎖看板を設置しました。
環境省直轄施設の冬期閉鎖期間は
平成21年12月~平成22年3月末日までです。
利用者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご協力よろしくお願いいたします。
◎冬期期間中利用できる駐車場、公衆トイレの場所
◆ 南光河原駐車場(公衆トイレ有り)
◆ 大山情報館(博労座駐車場)
※博労座駐車場は12月24日から有料になります。


最近では寒さで外を歩くたびに小走りになってしまいます。
さて、12月23日に大山スキー場開きが行われました。
今回はその様子をご紹介したいと思います。
大山スキー場とは一般的に大山町にある豪円山、中の原、上の原そして大山国際スキー場の、4つのスキー場の総称です。
今年は12月中旬に到来した寒波によって、中の原スキー場はスキー場開きの4日前の19日に、大山国際スキー場は3日前の20日にオープンしました。
23日当日もスキー場の積雪量は60cm。
4年ぶりに滑走可能な状態でのスキー場開きを迎えることができました!
◎みなさんスキーやボードを持って会場に向かっていきます。
スキー場開きは中の原スキー場で神事が執り行われ、約1700人が参加しました。
神事ではゲレンデのお清めなど行われ、参列者が玉串を捧げて今季のスキー場の安全と豊富な降雪を祈願しました。
神事終了後には、パトロール隊やスキースクールの講師のみなさんのデモンストレーション滑走が行われ、
たいまつを持った僧兵や大山の伝説に登場する烏天狗(からすてんぐ)も現れました。
◎神事の様子とデモンストレーション滑走の僧兵達
その後、餅まきと宝探しが行われました。
賞品はマッサージチェアやゲーム機などなど。
なんというか・・・、みなさん戦場のようにぶつかり合いながら取っていました。
◎餅まきの様子。多い人は10個くらい取っていました。
この日、駐車場には中国地方はもちろんのこと近畿・四国ナンバーの車がたくさん駐まっていました。
いよいよやってきたスキーシーズン。事故無く笑顔で楽しんでもらいたいです。