2009年5月
13件の記事があります。
2009年05月26日草原植生調査
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
大山隠岐国立公園の鏡ヶ成は草原、湿原そしてブナやミズナラなどの広葉樹林と、
様々な自然環境が集まっているとても面白い地域です。
先日この鏡ヶ成で「鳥取県西部希少野生植物保全調査研究会(RDの会)」という団体とともに鏡ヶ成草原の植生調査を行いました。
今回はその様子をご報告したいと思います。
この植生調査は3×3(m)のプロットをそれぞれ10箇所に設定し、
そのプロット内の植生を調べるというものでした。
2グループに分かれ、それぞれ5プロットずつ調査を行います。
5月のこの時期、ほとんどの草本には花などついておらず若芽だけです。
RDの会の方々が次々に植物の名前を言い当てていく中、
周りの人たちに1種ずつ特徴を教えてもらいながら、
苦戦しつつも何とか調査に協力することができました。
特にフモトスミレはまだ葉っぱが1cm程度のものがほとんどで
なかなか見つけることができず、他の葉っぱをかき分けながらみなさん探していました。

◎調査の様子
調査が終わっても楽しそうに周りの植物を言い当てたり調べたりと
みなさんの旺盛な知識欲に感心のしきりでした!
この植生調査、今年度はまだ夏と秋にも予定されています。
今度の調査では即戦力になれるようにしておかなければ・・・!

◎ニオイタチツボスミレ

◎フモトスミレ
様々な自然環境が集まっているとても面白い地域です。
先日この鏡ヶ成で「鳥取県西部希少野生植物保全調査研究会(RDの会)」という団体とともに鏡ヶ成草原の植生調査を行いました。
今回はその様子をご報告したいと思います。
この植生調査は3×3(m)のプロットをそれぞれ10箇所に設定し、
そのプロット内の植生を調べるというものでした。
2グループに分かれ、それぞれ5プロットずつ調査を行います。
5月のこの時期、ほとんどの草本には花などついておらず若芽だけです。
RDの会の方々が次々に植物の名前を言い当てていく中、
周りの人たちに1種ずつ特徴を教えてもらいながら、
苦戦しつつも何とか調査に協力することができました。
特にフモトスミレはまだ葉っぱが1cm程度のものがほとんどで
なかなか見つけることができず、他の葉っぱをかき分けながらみなさん探していました。
◎調査の様子
調査が終わっても楽しそうに周りの植物を言い当てたり調べたりと
みなさんの旺盛な知識欲に感心のしきりでした!
この植生調査、今年度はまだ夏と秋にも予定されています。
今度の調査では即戦力になれるようにしておかなければ・・・!
◎ニオイタチツボスミレ
◎フモトスミレ
2009年05月22日鷹ノ巣高砲台整備清掃活動@宮島
瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵
こんにちは、広島の広瀬です。
5月16日に宮島では、世界遺産「モン・サン・ミッシェル」修道院のあるフランスのモン・サン・ミッシェル市と世界遺産「厳島神社」のある廿日市市が観光友好都市提携を結ぶ調印式がありました。
両遺産は潮の干満によって景観が大きく変化する小島にあることや信仰の聖地として一千年以上歴史があることなどから、今回の交流が生まれたようです。
今後、宮島でモン・サン・ミッシェルの歴史や文化などを紹介するイベントなども開催されるようなので、是非足を運んでみてください。
さてさて、私はというとこの調印式に参加したわけではなく、
同日宮島鷹ノ巣にある高砲台整備清掃に宮島パークボランティア(以下PV)の方々と行ってきました。
日露戦争時(明治30年頃)、バルチック艦隊(海から)の攻撃や進入に備えて作られた砲台は瀬戸内海にもいくつかありますが、ここ鷹ノ巣高砲台もその一つです。
宮島市街地から離れているため、容易に訪れる場所ではありませんが、
100年経った今でも、砲台跡(勿論大砲はありませんが)や見張り台などが残っています。
10年前からPVの方が整備清掃活動をされているお陰で、
砲台跡まで入っていくことができますが、
山の中にあるため、放置しているとあっという間にシダや枯葉で埋まってしまいそうでした。

石段の真ん中にあるのは連絡用の筒。
ここで「おーい」と叫ぶと見張り台まで声が届きます。

見張り台。
東西南北に石が設置されています。
そこで、一年に一度の大掃除です。
せっせこせっせこと枯葉や土、草の除去作業を行いました。
かなりの急斜面にながーい階段が作られており、
ここをどうやって弾を運ぶの!?というくらいの道のりでしたが、
さすがPVの皆さん慣れていらっしゃいます。
てきぱきと午前中には作業を終わらせることができました。
原爆ドーム同様、負の遺跡ではありますが、
人間が経てきた歴史を残す貴重な財産として後生に残していきたいですね。


清掃作業をするPVの方々。お疲れさまでした!
5月16日に宮島では、世界遺産「モン・サン・ミッシェル」修道院のあるフランスのモン・サン・ミッシェル市と世界遺産「厳島神社」のある廿日市市が観光友好都市提携を結ぶ調印式がありました。
両遺産は潮の干満によって景観が大きく変化する小島にあることや信仰の聖地として一千年以上歴史があることなどから、今回の交流が生まれたようです。
今後、宮島でモン・サン・ミッシェルの歴史や文化などを紹介するイベントなども開催されるようなので、是非足を運んでみてください。
さてさて、私はというとこの調印式に参加したわけではなく、
同日宮島鷹ノ巣にある高砲台整備清掃に宮島パークボランティア(以下PV)の方々と行ってきました。
日露戦争時(明治30年頃)、バルチック艦隊(海から)の攻撃や進入に備えて作られた砲台は瀬戸内海にもいくつかありますが、ここ鷹ノ巣高砲台もその一つです。
宮島市街地から離れているため、容易に訪れる場所ではありませんが、
100年経った今でも、砲台跡(勿論大砲はありませんが)や見張り台などが残っています。
10年前からPVの方が整備清掃活動をされているお陰で、
砲台跡まで入っていくことができますが、
山の中にあるため、放置しているとあっという間にシダや枯葉で埋まってしまいそうでした。

石段の真ん中にあるのは連絡用の筒。
ここで「おーい」と叫ぶと見張り台まで声が届きます。

見張り台。
東西南北に石が設置されています。
そこで、一年に一度の大掃除です。
せっせこせっせこと枯葉や土、草の除去作業を行いました。
かなりの急斜面にながーい階段が作られており、
ここをどうやって弾を運ぶの!?というくらいの道のりでしたが、
さすがPVの皆さん慣れていらっしゃいます。
てきぱきと午前中には作業を終わらせることができました。
原爆ドーム同様、負の遺跡ではありますが、
人間が経てきた歴史を残す貴重な財産として後生に残していきたいですね。


清掃作業をするPVの方々。お疲れさまでした!
2009年05月21日しまなみ海道と自転車
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
こんにちは。
最近自転車に乗り始め、日頃の楽しみの選択肢が増えた松山ARです。
休日は高速道路を利用して、遠くまで出かける方も増えたようですね。
愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶしまなみ海道の橋は、歩行者、自転車、
125cc以下のバイクでも利用することができるのをご存じですか?
特に自転車の利用には、「瀬戸内海横断自転車道」が6つの島々やそれらを
つなぐ洋上の橋を渡る爽快なサイクリングロードとして整備され、
自転車雑誌にもたびたび紹介される、サイクリストに人気のコースです。

保護官としまなみ海道沿線の伯方島、大三島へ巡視に出かける機会が
あったので、途中で私は別の「官用車」に乗り、伯方島-大三島間の
大三島橋を渡ってきました。
橋の上では、犬のお散歩、ランニングやウォーキング、サイクリングなど、
様々な人とすれ違うことがあり、観光や生活道として、多様な利用者に
親しまれているのを実感します。

写真:大三島橋と「官用車」
上の写真で、ガードレールを挟んで右側は自動車が通る「高速道路」。
びゅんびゅんとトラックや乗用車が通過していきます。
自転車道は高速道路ではないので、立ち止まって景色を見ることもできます。
ただこの自転車道は、高速道路と併走するのは橋の上だけで、
陸地は島の一般道路を走るようになっているので、橋上へは自動車とは別の
ゆるやかな勾配の専用のスロープを登り下りするようになります。
また各橋では50~200円の通行料金がかかります(歩行者は無料)。
しまなみ海道沿線の施設などでは、本格的な自転車乗りさんでなくても、
ふらっと観光に来た方が楽しめるレンタサイクルなども用意されています。
また島への交通手段には昔からの生活道である渡船があるので、
帰りは自転車を船に乗せて帰ったり、また足を伸ばして小さな島へ散策に、
などいろいろな楽しみ方があります。
島々の自然の中を走るのは本当に気持ちいいですよ~。
島へ行ったら、ぜひ、各地の展望所へも足を伸ばしてみてくださいね。
瀬戸内海国立公園の美しい景色が広がっています。

写真:今回渡った大三島橋。
先日30周年を迎えた、しまなみ海道で一番最初に開通した橋です。
最近自転車に乗り始め、日頃の楽しみの選択肢が増えた松山ARです。
休日は高速道路を利用して、遠くまで出かける方も増えたようですね。
愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶしまなみ海道の橋は、歩行者、自転車、
125cc以下のバイクでも利用することができるのをご存じですか?
特に自転車の利用には、「瀬戸内海横断自転車道」が6つの島々やそれらを
つなぐ洋上の橋を渡る爽快なサイクリングロードとして整備され、
自転車雑誌にもたびたび紹介される、サイクリストに人気のコースです。

保護官としまなみ海道沿線の伯方島、大三島へ巡視に出かける機会が
あったので、途中で私は別の「官用車」に乗り、伯方島-大三島間の
大三島橋を渡ってきました。
橋の上では、犬のお散歩、ランニングやウォーキング、サイクリングなど、
様々な人とすれ違うことがあり、観光や生活道として、多様な利用者に
親しまれているのを実感します。

写真:大三島橋と「官用車」
上の写真で、ガードレールを挟んで右側は自動車が通る「高速道路」。
びゅんびゅんとトラックや乗用車が通過していきます。
自転車道は高速道路ではないので、立ち止まって景色を見ることもできます。
ただこの自転車道は、高速道路と併走するのは橋の上だけで、
陸地は島の一般道路を走るようになっているので、橋上へは自動車とは別の
ゆるやかな勾配の専用のスロープを登り下りするようになります。
また各橋では50~200円の通行料金がかかります(歩行者は無料)。
しまなみ海道沿線の施設などでは、本格的な自転車乗りさんでなくても、
ふらっと観光に来た方が楽しめるレンタサイクルなども用意されています。
また島への交通手段には昔からの生活道である渡船があるので、
帰りは自転車を船に乗せて帰ったり、また足を伸ばして小さな島へ散策に、
などいろいろな楽しみ方があります。
島々の自然の中を走るのは本当に気持ちいいですよ~。
島へ行ったら、ぜひ、各地の展望所へも足を伸ばしてみてくださいね。
瀬戸内海国立公園の美しい景色が広がっています。

写真:今回渡った大三島橋。
先日30周年を迎えた、しまなみ海道で一番最初に開通した橋です。
2009年05月21日ウミガメ上陸
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
先日いつものように大岐へ巡視に行き普段は林内を往復することが多いのですが、今回は浜の方へ足を運んでみました。
この日はとても天気が良く、青い海が広がり、本日も変わらずサーファーがいい波を待ってプカプカ漂っています。

大岐の海辺
遍路道にもなっている海沿いを歩いているその途中、浜辺にキャタピラのような跡がありました。その跡は海から浜を小さな四輪駆動バギーで横断したように陸地へ向かって伸びています。

キャタピラのような跡
よくよく見れば、これはウミガメが上陸したもの。
写真には写りませんでしたが、しっぽを引きずった跡もありました。
陸地までがんばって進んだけれど、段差が厳しかったのでしょうか、草の生えている手前で、もぞもぞした跡。
一仕事を終えて再び海へ向けて、よいしょっ、よいしょと戻っていったのでしょうか。

ここに新しい命が眠っているのか・・・
このもぞもぞした跡には、おそらく新しい命が眠っていることでしょう。
無事誕生して、広い海に旅立ってもらいたいものですね。
この日はとても天気が良く、青い海が広がり、本日も変わらずサーファーがいい波を待ってプカプカ漂っています。
大岐の海辺
遍路道にもなっている海沿いを歩いているその途中、浜辺にキャタピラのような跡がありました。その跡は海から浜を小さな四輪駆動バギーで横断したように陸地へ向かって伸びています。
キャタピラのような跡
よくよく見れば、これはウミガメが上陸したもの。
写真には写りませんでしたが、しっぽを引きずった跡もありました。
陸地までがんばって進んだけれど、段差が厳しかったのでしょうか、草の生えている手前で、もぞもぞした跡。
一仕事を終えて再び海へ向けて、よいしょっ、よいしょと戻っていったのでしょうか。
ここに新しい命が眠っているのか・・・
このもぞもぞした跡には、おそらく新しい命が眠っていることでしょう。
無事誕生して、広い海に旅立ってもらいたいものですね。
2009年05月18日ハマナス群落弓ヶ浜で発見!
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
先日、弓ヶ浜海岸でハマナスの群落が確認されました。
この群落、どうやら昔からの自生群落らしく、
今まではよく似たノイバラに紛れて気がつかなかったのでは?ということらしいです。
国内南限地として国の天然記念物に指定されている
「因幡の白兎」で有名な鳥取市の白兎海岸のハマナス自生群落の
4倍もの規模があるということなので、先日実物を見に行ってきました。
まず驚いたのは、弓ヶ浜の砂浜の白さです。
普段弓ヶ浜になかなか行くような機会はない上にあまり気にして見ていなかったのですが、
白砂青松百選に選出されているだけあり、砂の白さと海の青さのコントラストがとても綺麗でした。

◎弓ヶ浜の砂浜
ちょっとした駐車スペースから3分ほど歩くと話題のハマナスの群落がありました。
すでに時期が過ぎていたためあまり花は咲いていませんでしたが、鮮やかなピンク色の可愛らしい花を見ることができました。

◎ハマナスの花

◎ハマナスの群落。
一体に見える緑はほとんどハマナスです。
こうしてみると道路のすぐ近くにあり、今まで発見されなかったことが不思議です。
ハマナス自体の勢いもあり、まだまだ広がる可能性がある貴重な群落ですので、
これからも大切に見守っていってもらいたいものです。
この群落、どうやら昔からの自生群落らしく、
今まではよく似たノイバラに紛れて気がつかなかったのでは?ということらしいです。
国内南限地として国の天然記念物に指定されている
「因幡の白兎」で有名な鳥取市の白兎海岸のハマナス自生群落の
4倍もの規模があるということなので、先日実物を見に行ってきました。
まず驚いたのは、弓ヶ浜の砂浜の白さです。
普段弓ヶ浜になかなか行くような機会はない上にあまり気にして見ていなかったのですが、
白砂青松百選に選出されているだけあり、砂の白さと海の青さのコントラストがとても綺麗でした。
◎弓ヶ浜の砂浜
ちょっとした駐車スペースから3分ほど歩くと話題のハマナスの群落がありました。
すでに時期が過ぎていたためあまり花は咲いていませんでしたが、鮮やかなピンク色の可愛らしい花を見ることができました。
◎ハマナスの花
◎ハマナスの群落。
一体に見える緑はほとんどハマナスです。
こうしてみると道路のすぐ近くにあり、今まで発見されなかったことが不思議です。
ハマナス自体の勢いもあり、まだまだ広がる可能性がある貴重な群落ですので、
これからも大切に見守っていってもらいたいものです。
2009年05月14日鹿島上陸
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
鹿島へ行ってきました。

動物の島“鹿島”
上陸ができるのは本来夏のみ。
今回は役場の方にご協力いただき、特別にシーズン前の鹿島に上陸させてもらいました。
上陸早々に、サルがのんびりとした感じで出迎えてくれました。
気がつけば、周りはサルやシカの糞だらけ・・・。
さすが無人島、動物の島“鹿島”です。

島中には動物の痕跡が・・・
シーズン前と言うこともあり、展望台までの道は倒木などもありましたが、遊歩道に沿ってアオギリ群落の中を上っていけば、島ならではの絶景が広がります。

展望台から東を望む
潮の干満による不思議な波の動きをみたり、動物の痕跡もみることができます。運が良ければ、林内でシカやサルにも遭遇するかも・・・。
鹿島へは、定期船を使って行くことができます。
また鹿島の周囲には、宇和海海中公園地区が広がっています。
海中展望船に乗れば、船にいながら海中のサンゴや魚を手軽に観察することができます。
夏には、シュノーケルや海水浴でにぎわうことでしょう。
また季節に合わせたプログラムを鹿島で開催しているようです。
詳しくは愛南町のホームページにて案内をしていますのでご覧ください。
http://www.town.ainan.ehime.jp/sight_spot/1_04_kasima.html
動物の島“鹿島”
上陸ができるのは本来夏のみ。
今回は役場の方にご協力いただき、特別にシーズン前の鹿島に上陸させてもらいました。
上陸早々に、サルがのんびりとした感じで出迎えてくれました。
気がつけば、周りはサルやシカの糞だらけ・・・。
さすが無人島、動物の島“鹿島”です。

島中には動物の痕跡が・・・
シーズン前と言うこともあり、展望台までの道は倒木などもありましたが、遊歩道に沿ってアオギリ群落の中を上っていけば、島ならではの絶景が広がります。
展望台から東を望む
潮の干満による不思議な波の動きをみたり、動物の痕跡もみることができます。運が良ければ、林内でシカやサルにも遭遇するかも・・・。
鹿島へは、定期船を使って行くことができます。
また鹿島の周囲には、宇和海海中公園地区が広がっています。
海中展望船に乗れば、船にいながら海中のサンゴや魚を手軽に観察することができます。
夏には、シュノーケルや海水浴でにぎわうことでしょう。
また季節に合わせたプログラムを鹿島で開催しているようです。
詳しくは愛南町のホームページにて案内をしていますのでご覧ください。
http://www.town.ainan.ehime.jp/sight_spot/1_04_kasima.html
2009年05月14日外来生物ミシシッピアカミミガメ
瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵
先日、許認可巡視に同行し、廿日市市極楽寺山を訪れました。
頂上には蛇の池という大きな池があり、
睡蓮の花も咲き始めといったところで、
アメンボが泳いでいたり、トンボが飛び回っていたりと初夏を感じられました。
他にカメなんかもいないかなぁ~?と池をのぞいていると、
カメの大群が枯木の上にそろって日向ぼっこ。
でも、よーくみると、
そこには外来種のミシシッピアカミミガメも・・
(他のはクサガメ?よくわかりませんでした。)

日向ぼっこするカメたち。
一番上がミシシッピアカミミガメ。
ミシシッピアカミミガメ。
あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、
ペットショップでよく売られているミドリガメのことです。
ペットショップでは体長5~10cmの時に販売されており、
安価で比較的飼いやすいことからペットとして人気の高い生き物です。
ですが、大人になれば体長25~30cmになります。
購入前に確認していなくて、
場所に困って飼えなくなり、川に逃がすというケースが非常に多いようです。
他のカメと一緒にいる姿を見ると、
一見共生できているように見えますが、
近縁の在来種と交雑して雑種を作ってしまったり、
在来種の生育環境や餌を奪ったりすることによって、
在来生物は行き場を追われ、個体数が衰退してしまいます。
外来生物の種の数はわかっているだけでも2000種を超えるといわれています。
上記のような日本固有の生態系への影響の他にも、
毒をもっていて人や動物を噛んだり刺したり、
農林水産物を食べるなど、人や農林水産業への影響もあります。
日本の本来の生態系を維持していくためにも、
外来生物をむやみに日本に入れず、
飼育する場合も生き物の寿命や生態を十分に調べた上で、
途中で飼育放棄をし捨てることがないよう、
最後まで責任をもって飼育することが大事かと思います。
詳しくは環境省外来生物法ホームページに掲載されていますので、
こちらをご覧ください↓
http://www.env.go.jp/nature/intro/


蛇の池。睡蓮はこれからが見頃です。
頂上には蛇の池という大きな池があり、
睡蓮の花も咲き始めといったところで、
アメンボが泳いでいたり、トンボが飛び回っていたりと初夏を感じられました。
他にカメなんかもいないかなぁ~?と池をのぞいていると、
カメの大群が枯木の上にそろって日向ぼっこ。
でも、よーくみると、
そこには外来種のミシシッピアカミミガメも・・
(他のはクサガメ?よくわかりませんでした。)

日向ぼっこするカメたち。
一番上がミシシッピアカミミガメ。
ミシシッピアカミミガメ。
あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、
ペットショップでよく売られているミドリガメのことです。
ペットショップでは体長5~10cmの時に販売されており、
安価で比較的飼いやすいことからペットとして人気の高い生き物です。
ですが、大人になれば体長25~30cmになります。
購入前に確認していなくて、
場所に困って飼えなくなり、川に逃がすというケースが非常に多いようです。
他のカメと一緒にいる姿を見ると、
一見共生できているように見えますが、
近縁の在来種と交雑して雑種を作ってしまったり、
在来種の生育環境や餌を奪ったりすることによって、
在来生物は行き場を追われ、個体数が衰退してしまいます。
外来生物の種の数はわかっているだけでも2000種を超えるといわれています。
上記のような日本固有の生態系への影響の他にも、
毒をもっていて人や動物を噛んだり刺したり、
農林水産物を食べるなど、人や農林水産業への影響もあります。
日本の本来の生態系を維持していくためにも、
外来生物をむやみに日本に入れず、
飼育する場合も生き物の寿命や生態を十分に調べた上で、
途中で飼育放棄をし捨てることがないよう、
最後まで責任をもって飼育することが大事かと思います。
詳しくは環境省外来生物法ホームページに掲載されていますので、
こちらをご覧ください↓
http://www.env.go.jp/nature/intro/


蛇の池。睡蓮はこれからが見頃です。
2009年05月12日船上山の正面登山道
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
以前ご紹介したことのある船上山。
この船上山は標高615mと、大山隠岐国立公園の中では気軽に行くことのできる山です。
しかし、船上山には実はたくさんのルートがあることをご存じでしょうか?
船上山には東坂登山道、西坂登山道、正面登山道、横手道があります。
この中で、横手道は東坂登山道からの分岐、正面登山道は横手道の途中に分岐があり、屏風岩と屏風岩の間にある斜面を登ります。
一般的に船上山に登るときは東坂登山口から登ります。
先日、船上山に巡視に行った際もこの東坂登山道を登ったのですが、
今回は行ったことのないルートを通ってみよう!ということで
下山に正面登山道と横手道の巡視を行いました。
正面登山道へは船上山山頂から分岐があるはずなのですが標識がない・・・。
おそらくこの道だろうという小径を見つけ不安を抱えつつ進んでみたところ、
しばらくすると道が広くなり補助ロープが張ってありました。
よかった、この道だった!と、ほっとしたのもつかの間、道はツルツルの急斜面に。
補助ロープを頼りに下っていくと今度はガタガタの急斜面です。
この頃にはすでに補助ロープはないので木の根や石を頼りに慎重に下っていきました。

◎ツルツルの急斜面。ツルツルです。ツルツル!
やっと横手道への分岐地点に到着し、今度は千丈滝の真下へ。
この横手道も道幅が狭く急勾配。足下に気をつけながらまずは雌滝へ。
雌滝は滝口よりも滝の途中の岩肌が出ているため、
真下から滝口を見ることはできませんでしたが水の流れの涼しさが疲れを癒してくれました。
続いて雄滝へ。
こちらの雄滝は雌滝に比べまっすぐに水が流れ落ちているため、
滝口を下から見ることができます(ちなみに雄滝の滝口が千丈滝のぞきです)。

◎雄滝下
この横手道と正面登山道は健脚者向けコースとなっています。
是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
この船上山は標高615mと、大山隠岐国立公園の中では気軽に行くことのできる山です。
しかし、船上山には実はたくさんのルートがあることをご存じでしょうか?
船上山には東坂登山道、西坂登山道、正面登山道、横手道があります。
この中で、横手道は東坂登山道からの分岐、正面登山道は横手道の途中に分岐があり、屏風岩と屏風岩の間にある斜面を登ります。
一般的に船上山に登るときは東坂登山口から登ります。
先日、船上山に巡視に行った際もこの東坂登山道を登ったのですが、
今回は行ったことのないルートを通ってみよう!ということで
下山に正面登山道と横手道の巡視を行いました。
正面登山道へは船上山山頂から分岐があるはずなのですが標識がない・・・。
おそらくこの道だろうという小径を見つけ不安を抱えつつ進んでみたところ、
しばらくすると道が広くなり補助ロープが張ってありました。
よかった、この道だった!と、ほっとしたのもつかの間、道はツルツルの急斜面に。
補助ロープを頼りに下っていくと今度はガタガタの急斜面です。
この頃にはすでに補助ロープはないので木の根や石を頼りに慎重に下っていきました。
◎ツルツルの急斜面。ツルツルです。ツルツル!
やっと横手道への分岐地点に到着し、今度は千丈滝の真下へ。
この横手道も道幅が狭く急勾配。足下に気をつけながらまずは雌滝へ。
雌滝は滝口よりも滝の途中の岩肌が出ているため、
真下から滝口を見ることはできませんでしたが水の流れの涼しさが疲れを癒してくれました。
続いて雄滝へ。
こちらの雄滝は雌滝に比べまっすぐに水が流れ落ちているため、
滝口を下から見ることができます(ちなみに雄滝の滝口が千丈滝のぞきです)。
◎雄滝下
この横手道と正面登山道は健脚者向けコースとなっています。
是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
2009年05月11日大岐の植物調査
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
ここがどこだかわかりますか?

歩道から少し外れると・・・
またまた、大岐海岸の防風林内です。
ざくざくっと中に入れば、こんな風景が広がります。
先日、大岐の植物調査に同行させていただきました。高知県内至る所からこの大岐に集合、総勢24名でした。
早速、林内へ・・・。
皆さんそれぞれ得意分野を持っていてシダや草本、木本など偏りなくみんなが分担して植物を同定していきます。

調査開始です
時期が全く同じではないので一概にはいえませんが、以前は確認できなかった植物が種名として新しくあがったりしました。

数m掘れば、砂の山(人為的に掘ったものではありません)
その他に、塩田水門の石碑や動物の掘り穴などもありました。
こんなに立派な林になっても数mも掘り返して見れば、浜の砂と同じものが出てきてるのでやっぱり海沿いなんだなぁと実感。
午前中いっぱい約2時間半ほどかけて大岐の林内をぐるっと見て回り、そのあとは2~3箇所近くの山へ植物散策。夕方16:00に解散になりました。
皆さん終始笑顔で、本当に植物が好きなんだなぁというのが伝わってくる1日でした。
歩道から少し外れると・・・
またまた、大岐海岸の防風林内です。
ざくざくっと中に入れば、こんな風景が広がります。
先日、大岐の植物調査に同行させていただきました。高知県内至る所からこの大岐に集合、総勢24名でした。
早速、林内へ・・・。
皆さんそれぞれ得意分野を持っていてシダや草本、木本など偏りなくみんなが分担して植物を同定していきます。
調査開始です
時期が全く同じではないので一概にはいえませんが、以前は確認できなかった植物が種名として新しくあがったりしました。
数m掘れば、砂の山(人為的に掘ったものではありません)
その他に、塩田水門の石碑や動物の掘り穴などもありました。
こんなに立派な林になっても数mも掘り返して見れば、浜の砂と同じものが出てきてるのでやっぱり海沿いなんだなぁと実感。
午前中いっぱい約2時間半ほどかけて大岐の林内をぐるっと見て回り、そのあとは2~3箇所近くの山へ植物散策。夕方16:00に解散になりました。
皆さん終始笑顔で、本当に植物が好きなんだなぁというのが伝わってくる1日でした。


5月も下旬となりいよいよ大山の夏山開きが迫ってきました。
今年の大山夏山開き祭は前夜祭が6月6日、山頂祭が7日に行われます。
今回は25日に実施された大山登山道整備についてご紹介したいと思います!
この登山道整備は大山夏山開き祭を前に利用者の方々に安全に登山道を利用してもらえるように、関係者が集まり毎年行っているものです。
今回も例年と同様に、利用者の多い夏山登山道とユートピア登山道の
二手に分かれて行いました。
私は夏山登山道グループで整備に参加したのですが、
前年に比べると雪が少なかったためか木道などには
それほど破損している箇所はありませんでした。
しかし登山道の途中にある文字が薄れた注意看板や木階段の杭がゆるんでいるものが
ちらほらとあり、それらを修繕しつつ山頂へ向かいました。
◎注意看板の修繕作業
山頂では浸食や崩壊が進み今では立入禁止となっている大山縦走路への入口の
ロープを新しく張りかえました。
縦走路が廃道になっていることは広く周知されていますが、
それでもなお縦走路に挑む人が多くいます。
一つの要因として大山の三角点がこの縦走路の途中に位置することもあると思いますが、
この縦走路では毎年のように滑落事故が起きているほど危険な箇所です。
◎この緩んだロープともろくなった柱を修復して・・・
◎こうなりました!
これから本格的に始まる登山シーズン、登山者のみなさんにはマナーを守り
悲しい事故ではなく楽しい思い出を持って帰っていただきたいです。
また、登山の際には一木一石運動※へのご協力もお願いします!
◎昨年の頂上保全活動でこも伏せをしたところからダイセンキスミレが咲いていました!こうやって植生が回復していくんですね。
◎6合目避難小屋
この日は米子の小学校が来ていました。みんな元気いっぱいでした。
※一木一石運動:土砂流出により裸地化した大山山頂の植生を復元するために、登山者に浸食溝を埋めるための石を(一石)、植栽復元のための苗を(一木)登山をする際に持ってあがってもらい、それを用いて頂上の保全活動を行おうという運動です。