報道発表資料
- 報道発表
2015から2019年までの大山隠岐国立公園の外国人利用者数推計結果について
環境省では、平成28年度(2016)から、日本の国立公園を世界水準とし、訪日外国人の増加を目指す
「国立公園満喫プロジェクト」を実施しています。
大山隠岐国立公園は同プロジェクトに先行的・集中的に取り組む全国8箇所の国立公園の1つとして
選定されており、関係機関と連携しながらハード・ソフト両面での取組を進めてきています。
これらの取組の効果を評価するための指標の一つとして、大山隠岐国立公園を訪れた訪日外国人利用者数について複数手法で推計を行ってきています。
このたび、2019年の推計値を取りまとめましたので、お知らせします。
1.大山隠岐国立公園外国人利用者数の推計調査手法
環境省が観光庁「訪日外国人消費動向調査」に基づいて全国で実施している調査では、調査対象港が山陰地方にないこと等から、大山隠岐国立公園の外国人利用者数の実態把握が難しいと考えられることから、代替手段として以下の手法で推計した。
(1)山陰・山陽地方の宿泊者数及び国立公園訪問比率等を用いた推計値
以下の1)から3)の値を合計することにより算出した。
1)国立公園訪問時の宿泊拠点となると考えられる山陰地方及び山陽地方の市町村(10市11町2村)内で、かつ、国立公園区域外の場所での、外国人宿泊者数推計値(※1)に、国立公園への訪問率(※2)を乗じて算出した値
2)国立公園区域内の宿泊施設における外国人宿泊者数推計値(※1)
3)境港へのクルーズ船寄港者のうち、国立公園への日帰り利用者数推計値
(2) 国立公園区域が含まれる市町村及び隣接する市町の外国人宿泊者数等を用いた推計値
以下の1)と2)の値を合計することにより算出した。
1)国立公園区域が含まれる市町村(5市11町2村)及び国立公園区域に隣接し宿泊拠点となっている山陰地方の市町(4市5町)における外国人宿泊者数推計値(※1)
2)境港へのクルーズ船寄港者のうち、国立公園への日帰り利用者数推計値
※1観光庁「宿泊旅行統計調査」を基に算出したもの。
※2訪問率は77.5%。H29年度(2017)に米子市、松江市、出雲市等の山陰地域主要都市の外国人宿泊者(422名)にアンケート調査を行い、算出したもの。
2.大山隠岐国立公園外国人利用者数の推計結果
調査手法Ⅰでは、2019年の前年比増加率は-10.91%と2016年以降最も低くなった。なお、2015年比では2019年の外国人利用者数は1.64 倍の増加となった。
調査手法Ⅱでは、2019年の前年比増加率は7.9%となった。なお、2015年比では2019年の外国人利用者数は1.49倍の増加となった。
年 |
2015年 |
2016年 |
2017年 |
2018年 |
2019年 |
調査手法(Ⅰ) |
155,301人 |
188,568人 |
230,289人 |
286,429人 |
255,189人 |
前年比 |
- |
121.4% |
122.1% |
124.3% |
89.09% |
調査手法(Ⅱ) |
106,543人 |
104,917人 |
126,305人 |
147,344人 |
158,928人 |
前年比 |
- |
98.5% |
120.4% |
116.7% |
107.9% |
3.問い合わせ先
環境省大山隠岐国立公園管理事務所 辻田・宮木
電話:0859-34-9331 ファックス:0859-34-9330
4.過去の報道発表資料
2015から2018年までの大山隠岐国立公園の外国人利用者数推計結果について
http://chushikoku..env.go.jp/pre_2019/20152018.html