報道発表資料
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2015~2018年までの大山隠岐国立公園の外国人利用者数推計結果について
環境省では、日本の国立公園を世界水準の「ナショナルパーク」としてブランド化することを目標とする「国立公園満喫プロジェクト」のモデル地域となっている大山隠岐国立公園において、関係機関と連携しながら各種取組を推進しています。
このたび、2015~2018年までの大山隠岐国立公園の外国人利用者数を複数手法で推計した結果、2016年のプロジェクト開始以降の増加傾向が確認されました。
1.大山隠岐国立公園外国人利用者数の推計調査手法
環境省が観光庁「訪日外国人消費動向調査」に基づいて全国で実施している調査では、調査対象港が山陰地方にないこと等により大山隠岐国立公園外国人利用者数の実態把握が難しいと考えられることから、代替手段として以下の手法で推計した。
Ⅰ)国立公園内外の宿泊拠点における外国人アンケート調査結果等に基づく推計
国立公園周辺地域で宿泊拠点となっていると考えられる山陰地方及び山陽地方の市町村(10市11町2村)の外国人宿泊者数推計値(公園区域内を除く)を観光庁「宿泊旅行統計調査」により算出し、主要拠点の外国人宿泊者を対象に実施したアンケート調査により算出された国立公園への訪問率を乗じることにより算出した推計値に、国立公園内宿泊施設への外国人宿泊者数及び境港へのクルーズ船寄港者(日帰り利用者)の大山隠岐国立公園内利用者数を加算した数値を使用
Ⅱ)国立公園と重複する市町村及び宿泊拠点となっている隣接地域の外国人宿泊者数推計
国立公園区域と重複する市町村(5市11町2村)及び公園に隣接し宿泊拠点となっている市町(4市5町)の外国人宿泊者数を観光庁「宿泊旅行統計調査」により推計し、境港へのクルーズ船寄港者(日帰り利用者)の大山隠岐国立公園内利用者数を加算した数値を使用
2.大山隠岐国立公園外国人利用者数推計調査の結果
・米子市・松江市・出雲市等の山陰地域主要都市の外国人宿泊者(422名)にアンケート調査した結果、77.5%が大山隠岐国立公園を訪問
・調査手法Ⅰでは、2016年以降の前年比増加率が2割を越え、2018年の増加率は調査期間中で最も高い24.3%。2015年比で2018年の外国人利用者数は1.84倍に増加
・調査手法Ⅱでは、2017年の前年比増加率が20.4%、2018年の前年比増加率が16.7%。2015年比で2018年の外国人利用者数は1.38倍に増加
年 |
2015年 |
2016年 |
2017年 |
2018年 |
調査手法(Ⅰ) |
155,301人 |
188,568人 |
230,289人 |
286,429人 |
前年比 |
- |
121.4% |
122.1% |
124.3% |
調査手法(Ⅱ) |
106,543人 |
104,917人 |
126,305人 |
147,344人 |
前年比 |
- |
98.5% |
120.4% |
116.7% |