
アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
五色台体験教室~昆虫標本を作ろう!~
2026年08月07日
高松
五色台体験教室~昆虫標本を作ろう!~
みなさんこんにちは。
今回は五色台体験教室「昆虫標本を作ろう!」のご報告です。
昆虫標本。みなさんも一度くらいは見かけたことがあるかと思います。私も昨年、きれいに並べられたチョウの昆虫標本を見て、とても感動したのを覚えています。今回の体験教室は、その昆虫標本を自分で作ってみよう!という教室でした。
本日の講師は、日本昆虫学会会員の三浦大樹さんです。
今回は五色台体験教室「昆虫標本を作ろう!」のご報告です。
昆虫標本。みなさんも一度くらいは見かけたことがあるかと思います。私も昨年、きれいに並べられたチョウの昆虫標本を見て、とても感動したのを覚えています。今回の体験教室は、その昆虫標本を自分で作ってみよう!という教室でした。
本日の講師は、日本昆虫学会会員の三浦大樹さんです。
さて、昆虫標本はなぜ作るのでしょうか。それは、生き物がそこに「いた」証になるからです。その時に採集した虫たちを標本にすることによって、その時代にはそこにいたことを証明できる生き証人となります。そのためにも、標本には必ずラベルを付けます。ラベルには「いつ・どこで・だれが」の情報を入れることが必須となります。
さて、では標本づくりに必要な道具を見ていきましょう。
さて、では標本づくりに必要な道具を見ていきましょう。
まず、ケースですが、今回の教室の内容を踏まえ、比較的安価で小型なものを使用しますが、密封ができるものを選んでいます。
次に、針を使用します。針には2種類あり、標本針(昆虫針)とマチ針があります。標本針は、虫を刺す専用の針で、頭が小さくやや長めです。今回使用する針は日本製のステンレスですが、必要に応じてヨーロッパで作られた鋼鉄のものを使うこともあるそうです。なお、標本針は頭が小さいため、床に落とすと見失いやすく、誤って身体を刺すと大変危険なので、取り扱いには十分注意をしましょう。
一方、頭のあるマチ針は昆虫の固定などに使用します。
そのほかですが、黒い物体は、標本やラベルの高さをそろえる際に使用する平均台です。市販品もありますが、今回は3Dプリンターで作成した特別なもので、ビジターセンターの名前入りです。
カラーボード(スチレンボード)は、厚さが1センチ程度のものを使用します。カラーボードは、標本箱の中で標本を固定するだけでなく、翅を固定させるときの土台にも使えます。この土台には小さく切ったものを使用し、左右それぞれ2枚を重ねて使用します。
パラフィン紙は、昆虫の翅を固定させるために使用します。
そして、今回の教室では、事前に採集していたシオカラトンボを標本にします。包んでいる紙は三角紙といって、野外で捕まえたチョウなどの翅が痛まないよう持ち帰るための道具の一つです。簡単に作ることができます。三角紙の中には、採集地などを記録したラベルも入っています。
次に、針を使用します。針には2種類あり、標本針(昆虫針)とマチ針があります。標本針は、虫を刺す専用の針で、頭が小さくやや長めです。今回使用する針は日本製のステンレスですが、必要に応じてヨーロッパで作られた鋼鉄のものを使うこともあるそうです。なお、標本針は頭が小さいため、床に落とすと見失いやすく、誤って身体を刺すと大変危険なので、取り扱いには十分注意をしましょう。
一方、頭のあるマチ針は昆虫の固定などに使用します。
そのほかですが、黒い物体は、標本やラベルの高さをそろえる際に使用する平均台です。市販品もありますが、今回は3Dプリンターで作成した特別なもので、ビジターセンターの名前入りです。
カラーボード(スチレンボード)は、厚さが1センチ程度のものを使用します。カラーボードは、標本箱の中で標本を固定するだけでなく、翅を固定させるときの土台にも使えます。この土台には小さく切ったものを使用し、左右それぞれ2枚を重ねて使用します。
パラフィン紙は、昆虫の翅を固定させるために使用します。
そして、今回の教室では、事前に採集していたシオカラトンボを標本にします。包んでいる紙は三角紙といって、野外で捕まえたチョウなどの翅が痛まないよう持ち帰るための道具の一つです。簡単に作ることができます。三角紙の中には、採集地などを記録したラベルも入っています。
それではさっそく標本を作っていきましょう。
トンボの標本は2タイプに分かれます。翅を両側に開いて背中を見せるタイプと、翅を閉じて体の側面を見せるタイプです。今回は背中を見せるタイプで作ります。
まず、手の上で軽く羽を広げ、変形している箇所がある場合は整えます。なお、今回のトンボは体がまだ柔らかいため簡単です。
次に、胸部分に背中側から標本針を刺します。このとき、トンボの体を横から見て、水平になるよう、針を垂直に押し込み貫通させ、平均台を使って背中側に1㎝程残るように調整します。
トンボをカラーボードに刺して固定した後、スペーサーを2段重ねにし、トンボの体を左右から挟むように並べ、まち針で軽く固定します。このとき、翅の付け根の高さとスペーサーの高さがそろうように調整します。
翅の上からパラフィン紙をそっと乗せ、翅を固定します。その際、翅の位置をピンセットなどで調整していきます。左右でバランス良くなるように調整できたらパラフィン紙をマチ針で固定し完成です。
また、腹部が下がったトンボの場合は、腹部が変形しないようにマチ針を使って支えます。
標本にする昆虫の形の整え方はその人の好みです。自分で納得のいくよう作っていくと、時間をかけて丁寧に作るようになります。今回は下地にカラーボードのみを使用しましたが、木の皮や写真を使用しても雰囲気が出ていいですよね。
ここまでできれば、蓋をせず1週間ほど乾燥させます。直射日光には当てないよう気を付けてください。ラベルを作成することも忘れずに!
乾燥が終われば、マチ針→パラフィン紙→トンボ→スペーサーの順番で取り外していきます。
標本針にはラベルも刺し、ケースに入れてしっかり固定させます。標本自体が動くようであれば、標本針もしくはマチ針で動かないようにします。
標本箱の中には防虫剤を入れ、マチ針で固定してください。標本づくりで大切なことは、「しっかり固定・しっかり乾燥!」です。
最後にいろいろあったQ&Aをご紹介します。
Q:採集した昆虫は標本するまでにどのように保存すれば良いか?
A:採取した虫を殺す方法にはいくつかありますが、一番簡単なのは冷凍です。標本にする時もやりやすいです。その他には、有機溶剤(ネイルの除光液など)を使う方法もあります。虫かごに入れっぱなしの状態では翅を痛める可能性が高く、乾燥すると体も固くなるのでおすすめしません。
Q:カチカチになった昆虫を標本にする場合はどのようにすればよいか
A:標本づくり前30分ほどぬるま湯に浸けておくと柔らかくなります。また、普通の水でも一晩浸けておいても大丈夫です。
Q:触覚や手足がちぎれてしまった場合はどうすればよいか
A:折れた部分に少量の木工用ボンドを付けて貼り付けます。
トンボの標本は2タイプに分かれます。翅を両側に開いて背中を見せるタイプと、翅を閉じて体の側面を見せるタイプです。今回は背中を見せるタイプで作ります。
まず、手の上で軽く羽を広げ、変形している箇所がある場合は整えます。なお、今回のトンボは体がまだ柔らかいため簡単です。
次に、胸部分に背中側から標本針を刺します。このとき、トンボの体を横から見て、水平になるよう、針を垂直に押し込み貫通させ、平均台を使って背中側に1㎝程残るように調整します。
トンボをカラーボードに刺して固定した後、スペーサーを2段重ねにし、トンボの体を左右から挟むように並べ、まち針で軽く固定します。このとき、翅の付け根の高さとスペーサーの高さがそろうように調整します。
翅の上からパラフィン紙をそっと乗せ、翅を固定します。その際、翅の位置をピンセットなどで調整していきます。左右でバランス良くなるように調整できたらパラフィン紙をマチ針で固定し完成です。
また、腹部が下がったトンボの場合は、腹部が変形しないようにマチ針を使って支えます。
標本にする昆虫の形の整え方はその人の好みです。自分で納得のいくよう作っていくと、時間をかけて丁寧に作るようになります。今回は下地にカラーボードのみを使用しましたが、木の皮や写真を使用しても雰囲気が出ていいですよね。
ここまでできれば、蓋をせず1週間ほど乾燥させます。直射日光には当てないよう気を付けてください。ラベルを作成することも忘れずに!
乾燥が終われば、マチ針→パラフィン紙→トンボ→スペーサーの順番で取り外していきます。
標本針にはラベルも刺し、ケースに入れてしっかり固定させます。標本自体が動くようであれば、標本針もしくはマチ針で動かないようにします。
標本箱の中には防虫剤を入れ、マチ針で固定してください。標本づくりで大切なことは、「しっかり固定・しっかり乾燥!」です。
最後にいろいろあったQ&Aをご紹介します。
Q:採集した昆虫は標本するまでにどのように保存すれば良いか?
A:採取した虫を殺す方法にはいくつかありますが、一番簡単なのは冷凍です。標本にする時もやりやすいです。その他には、有機溶剤(ネイルの除光液など)を使う方法もあります。虫かごに入れっぱなしの状態では翅を痛める可能性が高く、乾燥すると体も固くなるのでおすすめしません。
Q:カチカチになった昆虫を標本にする場合はどのようにすればよいか
A:標本づくり前30分ほどぬるま湯に浸けておくと柔らかくなります。また、普通の水でも一晩浸けておいても大丈夫です。
Q:触覚や手足がちぎれてしまった場合はどうすればよいか
A:折れた部分に少量の木工用ボンドを付けて貼り付けます。
どうですか。皆さんも昆虫標本を作ってみたくなってきましたか。夏はたくさんの昆虫を見つけることができるシーズンです。夏の昆虫を捕まえて、好みの昆虫を使ってオリジナル昆虫標本を作製してみてはいかがでしょうか。