アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
瀬戸内海国立公園指定90周年記念展 東かがわ市立図書館 夏休みミニ講座&ギャラリートーク
2024年08月07日
皆さんこんにちは。今回は8月3日(土)に東かがわ市立図書館にて開催した、夏休みミニ講座&ギャラリートークについてのご報告です。
夏休みが始まってはや2週間ちょっとが過ぎました。自由研究の題材に困ったりしていませんか?そんな悩みごとを解決するようなミニ講座を開催しました。講師は、高松自然保護官事務所の湯淺ARです。講座の題名は「瀬戸内海の魅力と砂浜の自然」。さてさてどんなお話でしょうか・・・。
夏休みが始まってはや2週間ちょっとが過ぎました。自由研究の題材に困ったりしていませんか?そんな悩みごとを解決するようなミニ講座を開催しました。講師は、高松自然保護官事務所の湯淺ARです。講座の題名は「瀬戸内海の魅力と砂浜の自然」。さてさてどんなお話でしょうか・・・。
まずは化石のお話からです。これはなんでしょう?木かしら?持ってみると相当重いです。実はこれ、ナウマンゾウの切歯(せっし)の化石です。瀬戸内海の底引き網漁では、こうしたナウマンゾウの化石がまれにとれるのです。なぜでしょうか?答えは、大昔は今より海面が120メートルほど低く、本州と陸続きだったからです。陸地だったため、当然陸上生物もそこで生活していました。海面の上昇によって海の底に沈んでしまった昔の陸地だった場所から化石が出てきたのでした。ナウマンゾウの臼歯(きゅうし)の化石も同時に見てもらいました。不思議な形ですね。
続いて、瀬戸内海の魅力に気付いた人の話、砂浜の模様はどうやってできているのか、鳴門の渦潮はなぜできるのかなどお話はクイズ形式で進んでいきました。知っているようで知らないことがたくさんありました。瀬戸内海は奥深い!
最後は今回の超難関クイズ!「潮だまりにいる生き物見つけよう」です。実は次の写真の中に生き物が16匹います。わかるかな???(答えはAR日記の最後にあります!)
最後は今回の超難関クイズ!「潮だまりにいる生き物見つけよう」です。実は次の写真の中に生き物が16匹います。わかるかな???(答えはAR日記の最後にあります!)
講義終了後、参加者にはオリジナル缶バッジを作成してもらいました。思い思いの絵を描いて、自分だけの缶バッジが完成しました。
最後は顕微鏡タイムです。お子さんはもちろんのこと、保護者の方々も興味津々で、様々な貝の模様などを楽しみながら観察していました。
最後は顕微鏡タイムです。お子さんはもちろんのこと、保護者の方々も興味津々で、様々な貝の模様などを楽しみながら観察していました。
午後からはギャラリートークです。今回の会場でもある東かがわ市立図書館で展示中の瀬戸内海国立公園指定90周年記念パネル展のスペースに移動して、国立公園と外来生物のお話をさせていただきました。
国立公園のお話では、まず、6月25日に35番目となる新しい国立公園「日高山脈襟裳十勝国立公園」ができたことをお伝えしました。こちらは、陸域のみの広さでは、最大規模の国立公園となりますが、海域を入れると瀬戸内海国立公園が最大規模であることを説明しました。
ここからが本番。国立公園とはどのようなところにあるのかを説明し、国立公園内ではどのようなルールがあり、利用促進のためにどのような整備をしているか、国立公園と国営公園(まんのう公園)はどのような違いがあるのか、といったことを色々な視点でお話しさせていただきました。
また、今回の開催場所である、東かがわ市にある4箇所の園地の紹介と、最近行った「大坂峠園地」、トンボロ現象が見られる「女郎島」を、写真を交えながら紹介しました。
瀬戸内海国立公園の話では、パンフレットを見ていただきながら、人文景観や多島海景観の説明を行いました。
最後に、皆さんに知っていただきたい国立公園内のルールなどをまとめた「国立公園クイズ」を4問ほどして、限られた時間ではありましたが、たくさんの国立公園の魅力をお伝えすることができました。
国立公園のお話では、まず、6月25日に35番目となる新しい国立公園「日高山脈襟裳十勝国立公園」ができたことをお伝えしました。こちらは、陸域のみの広さでは、最大規模の国立公園となりますが、海域を入れると瀬戸内海国立公園が最大規模であることを説明しました。
ここからが本番。国立公園とはどのようなところにあるのかを説明し、国立公園内ではどのようなルールがあり、利用促進のためにどのような整備をしているか、国立公園と国営公園(まんのう公園)はどのような違いがあるのか、といったことを色々な視点でお話しさせていただきました。
また、今回の開催場所である、東かがわ市にある4箇所の園地の紹介と、最近行った「大坂峠園地」、トンボロ現象が見られる「女郎島」を、写真を交えながら紹介しました。
瀬戸内海国立公園の話では、パンフレットを見ていただきながら、人文景観や多島海景観の説明を行いました。
最後に、皆さんに知っていただきたい国立公園内のルールなどをまとめた「国立公園クイズ」を4問ほどして、限られた時間ではありましたが、たくさんの国立公園の魅力をお伝えすることができました。
後半は主に外来生物についての話です。
昨年、法改正により条件付特定外来生物に指定されたアカミミガメとアメリカザリガニ。もしも家の庭に入ってきたらどうしたらよいの?近所にもたくさん咲いているオオキンケイギクは、どうして広まったの?外国のクワガタやカブトムシを逃がしてしまったらどんな問題がおきるの?など、これまでに寄せられた特定外来生物やその予備軍に関する素朴な疑問などについてお話ししました。
また、外国産の水草が各地の池や水路で大問題を起こしている現状なども紹介し、水槽の水替えには排水溝用のネットなどを使用して、水草を流さないための工夫をお願いしました。
このほか、ヒアリやツマアカスズメバチ、セアカゴケグモなど、危険な特定外来生物のアクリル標本や液浸標本も準備して、安全に実際の生物を観察してもらいました。
昨年、法改正により条件付特定外来生物に指定されたアカミミガメとアメリカザリガニ。もしも家の庭に入ってきたらどうしたらよいの?近所にもたくさん咲いているオオキンケイギクは、どうして広まったの?外国のクワガタやカブトムシを逃がしてしまったらどんな問題がおきるの?など、これまでに寄せられた特定外来生物やその予備軍に関する素朴な疑問などについてお話ししました。
また、外国産の水草が各地の池や水路で大問題を起こしている現状なども紹介し、水槽の水替えには排水溝用のネットなどを使用して、水草を流さないための工夫をお願いしました。
このほか、ヒアリやツマアカスズメバチ、セアカゴケグモなど、危険な特定外来生物のアクリル標本や液浸標本も準備して、安全に実際の生物を観察してもらいました。
皆さん最後まで熱心にお話を聞いてくださり、終始和やかな雰囲気でギャラリートークを終えることができました。
午前のミニ講座で使用した資料をこちらの会場でも展示していたので、関心のある子どもたちや保護者の方々が、ギャラリートーク後も足を止めてじっくり観察していました。
暑いなかお集まりいただいた方々、また、講座やギャラリートークを円滑に進めることができるようご協力いただいた東かがわ市立図書館の皆様、本当にありがとうございました。
【潮だまりクイズの答え】
午前のミニ講座で使用した資料をこちらの会場でも展示していたので、関心のある子どもたちや保護者の方々が、ギャラリートーク後も足を止めてじっくり観察していました。
暑いなかお集まりいただいた方々、また、講座やギャラリートークを円滑に進めることができるようご協力いただいた東かがわ市立図書館の皆様、本当にありがとうございました。
【潮だまりクイズの答え】
※瀬戸内海国立公園指定90周年を記念して、各地を周回しながらパネル展を行っています。
東かがわ市立図書館では9月1日まで展示中です。今後も、五色台ビジターセンター、四国中央市の暁雨館、三木町で展示を予定しています。展示期間中には、ミニ講座やギャラリートークの開催も予定していますので、興味のある方は是非ご参加ください!
東かがわ市立図書館では9月1日まで展示中です。今後も、五色台ビジターセンター、四国中央市の暁雨館、三木町で展示を予定しています。展示期間中には、ミニ講座やギャラリートークの開催も予定していますので、興味のある方は是非ご参加ください!