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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

五色台体験教室~秋の森であそぼう!植物でたたき染め体験!~

2025年11月21日
高松 竹本 末佳

五色台体験教室~秋の森であそぼう!植物でたたき染め体験!~

 みなさんこんにちは。
 今回は、五色台体験教室「秋の森であそぼう!」のご報告です。
 当日はあいにくの小雨。ですが、晴れの日とは違った森遊びを楽しむことができました。
 秋の森には様々な表情があります。まずはその表情を感じ取れるように体にスイッチを入れましょう。まずは「耳」スイッチから。補助スタッフが参加者に声を掛けます。
 「今から聞こえる音、何種類あるか数えてみてください。」
参加者は耳を澄ませます。どんな音がするかな???
 はい!では何種類の音がしましたか?との問いに、「水のはねる音」「鳥の鳴き声」「車のエンジンの音」「誰かがジッパーをあげる音」など様々。最高で10種類の音を聞き取れた方もいらっしゃいました。まずは「耳」のスイッチが入りました。
耳スイッチ
どんな音が聞こえるかな
耳スイッチ
様々な音が聞こえてきました
 では次は目のスイッチを入れましょう。補助スタッフが持ってきた緑色の紙。広場の中で、紙の色と同じ緑を探すゲームです。では一斉に探しましょう!
 バッタや葉っぱ、同じ色があるか探していきます。「これは?」「似てるけどちょっと違う?」時間内に集めた同じ色と思える葉っぱなどを集めました。人間の目は細かい微妙な色を見分けることができます。色を見分ける「目」のスイッチも入りました。
 これらのスイッチが入ると、森歩きは格段に楽しくなります。いろいろなことに気づきながら楽しく森を散策するスイッチを教えてもらいました。
目のスイッチ
この色と同じものを探します
目のスイッチ
同じかな
目のスイッチ
これも似てるよね
 さて、ここからは、「たたき染め」の素材集めです。たたき染めってどのようなものなのでしょうか。花や葉っぱをトントン叩いて布に転写する染物のことです。広場からクラフトハウスへ向かう道中で素材を集めます。虫食い跡のある葉っぱや、緑が鮮やかな葉っぱ、小さな花や落ち葉まで、皆さん思い思いの素材を集めてクラフトハウスへ到着しました。
 スタッフがお手本を見せます。布の上に葉の表を上にして葉っぱを置きます。裏を下にするのは、裏のほうが色がきれいに出るからとのこと。トントントントン!叩いていくときれいに葉っぱを写すことができました。
たたき染め
カナヅチで丁寧にたたきます
たたき染め
こんなにきれいに写すことができました
 さあ、参加者の皆さんもチャレンジです!クラフトハウスに金づちの音が鳴り響きます。皆さん無心でトントントントン・・・思い思いのたたき染めを作成しました。
作品
ヨウシュヤマゴボウの実をたたくと
作品
きれいなピンク色に!ブタさんみたい
作品
セイタカアワダチソウのきれいな黄色は
作品
なんとも渋い色に
 わかったことは、見えている色とたたき染めをした色では違うものがあるということ。葉っぱや花では鮮やかなのに、たたき染めにするとくすんだ色になったりつぶれてしまったり・・・叩いてみてのお楽しみのような作品が出来上がりました。
 ミョウバンで色止めができるということも教わり、「家でもやってみる!」と、すっかりハマった方もいらっしゃいました。
 仕上げにフレームを作るなどして秋の森が凝縮したような作品が完成しました。みなさん素晴らしい出来栄えでした。
完成
虫食いあとがアートな作品に
完成
フレームで秋らしく
 ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
 
 五色台ビジターセンターでは定期的に体験教室を実施しています。興味のある教室がありましたら、ぜひご参加ください。新しい趣味の世界が広がるかもしれませんよ。
瀬戸内海国立公園 五色台ビジターセンター