アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【五色台体験教室】自然の色は一期一会
2022年10月27日
高松
アクティブ・レンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは
今回は、五色台ビジターセンターで行われた草木染め体験の報告です。
今回は、五色台ビジターセンターで行われた草木染め体験の報告です。
五色台ビジターセンターからクラフトハウスへはこの木道を通って移動します。200メートルほどの木道は斜面に沿って建てられているため、歩いていると空中散歩の気分です。背の高い樹木の葉や花、実などを身近に見ることができるのも魅力の一つです。
さて、この写真の右半分には草木が生えているのですが、その中でもひときわ目立つ黄色の花、何の花かわかりますか?近くに寄ってみましょう。
さて、この写真の右半分には草木が生えているのですが、その中でもひときわ目立つ黄色の花、何の花かわかりますか?近くに寄ってみましょう。
「きれい!」の声が聞こえそう。泡立つ形の黄色い花は美しいですね。
この植物の名前はセイタカアワダチソウです。セイタカとついているはず、大きくなると高さ2メートル以上にも成長します。北米原産で、明治時代に日本に入ってきて第2次世界大戦後に広がったのではないかと言われています。この泡立つ花がすべて種子になって風に乗って運ばれるとどれほどの芽が出て育つのでしょう。その旺盛な繁殖力で空き地や河川敷などに大集落を作っているのをご覧になったことがあるのではないでしょうか。今回の主役はこの花。
この植物の名前はセイタカアワダチソウです。セイタカとついているはず、大きくなると高さ2メートル以上にも成長します。北米原産で、明治時代に日本に入ってきて第2次世界大戦後に広がったのではないかと言われています。この泡立つ花がすべて種子になって風に乗って運ばれるとどれほどの芽が出て育つのでしょう。その旺盛な繁殖力で空き地や河川敷などに大集落を作っているのをご覧になったことがあるのではないでしょうか。今回の主役はこの花。
花の咲いている部分を集めて、水と一緒に鍋に入れ煮出し、染め液を作ります。
講師は例年草木染めを教えていただいている角田真理子(かどたまりこ)さん。ご自身で、どんぐりを使って染めたエプロンが素敵です。
参加者は、ビー玉を輪ゴムで止めたり、洗濯ばさみでつまんだり、と思い思いのもようをつけた後、色止め液につけます。
その次に、煮出しておいた染め液に入れるのですが、ここでポイント!バラバラと入れると、先に鍋に入れた布が色を吸ってしまって、後からの布には色が付かなくなるので、みんなの色を守るために「せーの」と一度に気持ちをそろえて入れます。
入れたら、色がむらにならないように、ゆっくり混ぜます。
いつもは、ここで終わりですが、今回はさらに別の色止め液に漬けて、2色目を目指します。混ざらないように、色をつけたくないところは丸めてラップフィルムで包んでおくのがコツ。経験豊富な角田さんですが、このように2色目を教室で行うのは初めての試みだそう。うまくいくかな、どきどきです。
一番楽しいのがこの作業。輪ゴムや洗濯ばさみをはずすとどんな模様が出てくるかな?
最後に水洗いをして干します。きれいな黄色に2色目の緑も!模様もくっきりと出ました。
参加者ご自身で染めたストールを手に、満面の笑顔!
どちらかといえば嫌われ者として扱われやすいセイタカアワダチソウからこんな美しい色をいただきました。
講師の方にお聞きしたところ、「植物の採集時期や水の成分、染め方のちょっとした違いになどによっていろいろな色になります。同じ色は、2度と出会えないかもしれません。一期一会なんですよ」とのこと。そんな色との出会いを教えていただいた角田さん、ありがとうございました。
どちらかといえば嫌われ者として扱われやすいセイタカアワダチソウからこんな美しい色をいただきました。
講師の方にお聞きしたところ、「植物の採集時期や水の成分、染め方のちょっとした違いになどによっていろいろな色になります。同じ色は、2度と出会えないかもしれません。一期一会なんですよ」とのこと。そんな色との出会いを教えていただいた角田さん、ありがとうございました。
五色台ビジターセンターでは、年間10回の体験教室を行っています。
次回は11月13日(日)「五色台の地形・地質を知ろう」です。詳しくは、五色台ビジターセンターHPの体験教室のページをご覧ください。https://goshikivc.jp/experience-class/
次回は11月13日(日)「五色台の地形・地質を知ろう」です。詳しくは、五色台ビジターセンターHPの体験教室のページをご覧ください。https://goshikivc.jp/experience-class/