大山隠岐国立公園
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2017年06月09日三瓶山の登山者数の計測に行ってきました
大山隠岐国立公園 大山淳子
こんにちは
大山隠岐国立公園 松江管理官事務所の大山です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
三瓶山 西の原登山口と北の原にある姫逃池登山口には、
登山者数を把握するためのカウンターを設置しております。
月に一度、どれくらいの方が登山をされたのか、カウンターの計測を行っています。
ちなみに去年一年間の計測の最終結果は、
西の原登山口 12,976人
姫逃池登山口 9,554人でした。
(入山・下山合わせて)
霧が濃かったり、一度に何人かで通られる場合があると、きちんと計測できないこともあるようで、確実な数字ではないのですが、最低でもこれだけの方々に利用していただいております。
これから三瓶山を登られる際は、誤作動を防ぐために
カウンターの前は、お一人様ずつのご通行にご協力下さればと思います。
このカウンターの点検のあと、西の原から男三瓶へ続く登山道をパトロールしたのですが、
その際、「オオスズメバチ」に2回遭遇しました。
2回とも頂上へと続く登山道で、頂上付近でした。
オオスズメバチが3mくらい先にいるのを見つけて、
立ち去りたかったのですが、その道を通るしかなかったので、
距離を取って、しゃがんでスズメバチがいなくなるのを待ちました。
すると、危険を察知したのか、
こちらに近づいてきて、耳の近くを1分近く飛び続けていました。
その間、私はしゃがんだまま耳を押さえてうつむいていたのですが、
その後、危険ではないと判断されたのか、飛んでいってくれました。
幸い刺されることはなかったのですが、
注意喚起という意味で、みなさまにお知らせをしておこうと思います。
遭遇した場合の対処方法を調べたところ、
もしもスズメバチに遭遇したら、
ゆっくりとしゃがむか、姿勢を低くして、
↓
静かにその場を離れることだそうです。
スズメバチは、巣の近くに何者かが近づくと、
①警戒して近くを飛び回ります。
その次の段階に進むと、
②あごをカチカチ鳴らして威嚇してきます。
これが最後の警告で、
③それでも巣の近くにいるとなると攻撃してくるそうです。
速やかに、けれど静かに立ち去りましょう。
もし警戒段階でも、手やタオルではたこうとしたり、大声を出したりするのは、ハチを興奮させてしまうので危険だそうです。
山に入る前の、スズメバチ対策としては、
①黒い服を着ない → 黒いものをより攻撃する習性がある
(白い服を着ているからといって攻撃しないわけではない)
②香水やにおいの強い整髪料をつけない → 興奮を誘う
といったことがあります。
これをしておくと全く遭遇しなくなるというものではありませんが、
出会う確率を下げるために気をつけておいた方がよいと思います。
スズメバチの被害に遭うことなく、楽しい登山を楽しんでいただければと思います。
では、先日見かけた、三瓶山のヤマツツジの写真でお別れしたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
2017年06月07日隠岐ユネスコ世界ジオパークフェスタ 2017
大山隠岐国立公園 柳川 にいな
こんにちは!
九州・沖縄に続き、隠岐でも梅雨入りが発表されました。
カエルたちの喜びの歌がきこえて一気に賑やかな季節になりましたね。
さて、本日は
先週松江市で行われた「隠岐ユネスコ世界ジオパークフェスタ」のご報告です。
今回で4回目の開催となった当イベント、今年はなんと6000を超える人々に来て頂き大盛況となりました!
私たちのブースでは国立公園や環境省の取り組みについてご紹介していましたが
日曜日ということもあって家族で来てくれた方も多く、多くのお子さんが遊びに来てくれました!
「なんだろうボックス」で漂着ゴミについてお勉強
お父さんやお母さん、兄弟や友達みんなで地球の問題について考えます。
今まさに取り組んでいる、オオキンケイギクの抜き取りをご紹介。
隠岐だけにいる動植物をきっかけに、外来種についても考えてみます。
初めての参加で緊張もしましたが、来てくれた方と一緒に考えたり、悩んだり・・・
多くのことを学べた素晴らしい一日となりました。
足を運んで頂いた皆様、どうもありがとうございました!
2017年06月01日【お知らせ】自然観察会&ジオパークフェスタの開催について
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
6月に入りましたね。昼夜徐々に気温が上がってきました。
さて、今回はイベントのお知らせです。
■城山散歩
日時:6月10日(土)9:00~12:00
場所:隠岐の島町港町城山(シロヤマ)
大山隠岐国立公園に指定されている城山周辺で、動植物を観察しながら散策する自然観察会を開催します。
城山にある国府尾(コウノオ)神社では、鎌倉時代から祀られてきたその歴史や文化を地区の方にご解説いただきます。
ご興味のある方は、是非ご参加ください!
■隠岐ユネスコ世界ジオパークフェスタ
日時:6月4日(日) 9:30~16:30(開場9:10~)
場所:松江市 くにびきメッセ 大展示室(入場料無料)
4回目の開催となる今回は岩ガキなどの隠岐特産品コーナーや隠岐民謡のステージイベントやほかにも隠岐ジオパークを楽しめる企画も用意しております。隠岐以外の中国四国地域のジオパークの紹介ブースも設けております。隠岐の魅力をたっぷりと楽しめるジオパークフェスタに是非、皆様ご参加下さい。(HPより抜粋)
ジオパークフェスタでは、隠岐事務所もブース出展します!
皆様是非お越し下さい!
2017年05月31日【イベント報告】高崎山自然観察会
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
花粉症アクティブ・レンジャーの湯澤です。
今はイネ科です。泣きながら現地を駆けてます。こんにちは。
5月13日(土)に行われた西ノ島町立中央公民館主催の高崎山自然観察会についてご紹介です。
だいぶ報告が遅れてしまいました...ごめんなさい...
前日まで雨がパラパラしていましたが、当日は歩けるコンディションになりました。
高崎山(西ノ島町)
大山隠岐国立公園に指定されている自然豊かな山です。
参加者は、町内外の方や海外からの観光客合わせて20名弱。
観察はもちろん、良い国際交流の場となりました!
霧がかかり景色は真っ白でしたが、林内は原生的な雰囲気が漂うなんとも神秘的な登山でした。
ホタルカズラ クサタチバナ
開花している植物だけで約20種確認できました。
生憎の霧で、山頂付近からの景色は望めませんでしたが、
講師の口村先生からは、植物だけでなく高崎山、焼火山などの成り立ちの話、その他多くのおもしろい豆知識を披露いただきました。
今回のイベントでは、西ノ島町内の方だけでなく、島後(隠岐の島町)や海外からの観光客の方が参加されるなど、自然観察会を通して多くの交流が生まれました。
自然を楽しみながらつながりを深めるというのはとても素敵なことですね。
※国立公園内では、動植物の採取を行わないようお願いしておりますm(_ _)m
人が活用し生活に近い存在の雑木林や植林地、対して手つかずの自然が残る保護区域など、
それぞれの環境だからこそ生きている生き物や自然の姿をお楽しみ下さい!
2017年05月29日鏡ヶ成でみんなの努力が実っています
大山隠岐国立公園 森安 唯
大山隠岐国立公園は新緑真っ盛りで、いよいよ夏山シーズンの到来!
私も山に登ることが増えて、毎回多くの人にお会いしています
今日は大山隠岐国立公園内、鏡ヶ成地域にある湿原と草原について紹介します。
こちらは去年と一昨年撮影された湿原や草原の植物たち
バイケイソウ
マツムシソウ
リンドウ
キセルアザミ
植物に誘われて蝶々もやってきますよ。
こんなに植物が育つようになったのは理由があるんです。
鏡ヶ成にある湿原は、何年か前までササや低木に覆われており、
他の湿原植物が育ちにくい環境でした。
そこで2000年から私たち環境省を含む地域の関係者たちと自然再生のプロジェクトが始まりました。
2年前
今年の作業終了後の写真
ササや低木を除去し、湿原の植物が育ちやすいよう環境づくりをしています。
さらに近年では一般のボランティアさんを募集したり、
大学との協力で科学的根拠に基づいた作業を進めたりするようになっています。
鏡ヶ成の美しい風景はこうしたみんなの努力があって保たれています。
今年も夏に向けて多くの植物が顔を出し始めます。
ぜひ鏡ヶ成に足を運んでみてください!
2017年05月24日5/21(日)クリーン三瓶に参加してきました!
大山隠岐国立公園 大山淳子
はじめまして
大山隠岐国立公園松江管理官事務所に、5/1に着任しました大山淳子です。
残念ながら、だいせん、ではなく、おおやまと読むのですが、これも何かの縁だと、何かに導かれてここにやってこられたのかな、と思っています。
これから島根半島東西部、三瓶山に関する情報をお届けしていきたいと思っています。
また満喫プロジェクトという、外国人の方にも国立公園をもっと楽しんでもらうという取り組みの担当にもなりましたので、そちらに関する情報なども今後発信していきたいと思います。
よろしくお願いします!
さて、今回は、
5/21(日)に参加してきました「クリーン三瓶」についてお伝えしたいと思います。
天気がよくて、三瓶山がくっきりと姿を見せてくれました
今年で38回目の開催となる「クリーン三瓶」は、文字通り、三瓶山を、ボランティアで集まって下さったみなさんで清掃するというイベントです。
清掃場所は、西の原、浮布池、お手植えの松、山頂、三瓶自然館、三瓶外周路の各周辺です。
開会式の様子
しかし、うれしいことに、このイベントのおかげだったり、三瓶山を利用されるみなさまのおかげだったりで、最近は清掃するゴミが減少傾向にあるそうです。
そこで、前回に引き続き、私が参加した班では、西の原で外来植物のブタナの除去を行いました。
島根県立三瓶自然館の井上さんの説明を受け、ブタナの除去を行います。
ブタナは、見た目はタンポポに似た、ヨーロッパから来た外来植物です。
なぜ除去をしないといけないのかというと、外来種であるブラックバスが日本の魚の生息場所を圧迫するように、本来日本で生育する生物のすみかをブタナが圧迫しているからだと、井上さんが説明下さいました。
タンポポとの見分け方は、
タンポポ→茎が茶色
ブタナ→茎が緑、だそうです。
切れ込みの入った毛が生えているような葉を持っています。
よく見ると、一面ブタナに覆われているといっても過言ではないかもしれません。
スコップで掘り、根から取り出します。
これがなかなか力のいる作業です。
しかし、ブタナ根絶のためにせっせと作業をします。
この日は、本当にいい天気で、熱中症に注意しながら、作業をしました。
葉を摘み取るだけでも、綿毛が拡散するのを防げるため有効だそうです。
みなさんのおかげで、2時間の作業でこんなに集まりました。
みなさん本当にお疲れ様でした!
また、別の班では、三瓶山の草原景観を守るために昨年度山麓の西の原登山道脇で伐採した木の運び出し作業を行いました。
その木は、今年度から三瓶山麓にある三瓶バーガーさんのご協力で、薪として販売し、一部を三瓶山の自然環境維持のため「島根社会貢献基金」に寄付してくださることになりました。
軽トラック約4台分の木を運び出しました。
店舗一階部分で販売されます。
さらに、三瓶バーガーさんのご厚意で、今回参加して下さったみなさんにバーガー100円引きのクーポンの配布がありました。
今回のクリーン三瓶の日から、三瓶山景観維持のために、販売したハンバーガー1個につき1円の寄付もして下さることになりました。
そのクーポンを使い、お昼は三瓶バーガー。
おいしくいただきました。
みなさんで力を合わせて作業をし、かなりのブタナを除去できたと思いますが、まだまだあります。
こうやって実際に作業をして、本当に多くのブタナが繁殖していて、本来ここに生息しているはずの植物のすみかを圧迫しているのだなと、実感しました。
そういった植物がのびのびと本来の場所で暮らせるように、これからもこういった活動に参加していきたいと思います。
この日記を読んでくださったみなさんも一緒に参加してもらえると嬉しく思います。
読んでくださりありがとうございました。
2017年05月02日【お知らせ】高崎山自然観察会について
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
先週末、山陰は気温が高かったようですね。
聞くと30℃近くまでなっていたとか。
ちなみに隠岐は20℃前後と過ごしやすく、良い休日をおくれました。
(風と日差しは強めでしたが(汁))
さて、今回はGW明けに開催されるイベントについてご案内します。
大山隠岐国立公園に指定されている高崎山で、季節の自然を楽しみにいきましょう!
お問い合わせ先:西ノ島町立中央公民館(08514-6-0171)
頂上付近の展望 ホタルカズラ
2017年05月01日鏡ヶ成も山開きで春を迎えました!
大山隠岐国立公園 森安 唯
4月より大山隠岐国立公園の魅力を伝えるべく活動しています森安です。
今回は、先日4月28日に大山隠岐国立公園の鏡ヶ成高原で、
登山シーズンの到来を告げる山開きが行われましたので
その様子をお届けます。
鏡ヶ成はブナやミズナラに囲まれた自然豊かな高原。
トレッキングやキャンプ、自然観察が楽しめ、休暇村もあります。
今回休暇村主催で行われた山開きには約40名の方が参加され、
薄紫色の花を咲かせるカタクリが見られる擬宝珠山へみんなで向かいます。
ガイドさんの説明を聞きながら、ゆっくり山を登っていきます。
現地調査で登った2週間前には、こんなに雪があった頂上付近も、
今はカタクリの花が咲き、日々色が変わっていく山々を眺めることができます。
山から下りると休暇村さんが、参加者皆さんに、
団子汁と塩むすびをご用意くださいました。
具だくさんで団子はもちもちです。
私たちは、山開きとカタクリの花の開花に備え、
事前にカタクリの花を守るロープ張りを行っています。
ゴールデンウィークに、カタクリの開花はピークを迎えます。
ぜひ鏡ヶ成高原へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
2017年04月26日西ノ島で野鳥調査
大山隠岐国立公園 柳川 にいな
近頃は暖かく、すっかり春らしくなりましたね。
天気の良い日に外を歩いていると日差しが当たり少し暑いくらいです。
そんな春のお出掛け日和に、西ノ島へ野鳥調査に行ってきました!
隠岐では留鳥だけでなく渡り鳥など多くの鳥が観察できます。
西ノ島でも季節の野鳥を観察しようとバードウォッチングが企画されており、西ノ島町観光協会主催でどの時期にどのような野鳥が見られるか観光資源の調査も行われています。
今回日頃なかなか見ることが叶わない海からの国立公園の巡視と野鳥調査を目的に西ノ島町観光協会主催の観光資源調査に同行させて頂きました。
今回実施した野鳥調査は、海鳥を中心に船上で行われました。
実は隠岐諸島では約40種の海鳥が確認されており、
その種数はなんと日本で確認される海鳥のおおよそ7割程にも及びます。
そんな海鳥の楽園である隠岐諸島で今回特に力を入れて探したのが、カンムリウミスズメです。
←こんな感じの鳥です
後ろから見た写真→
国の天然記念物で、
環境省のレッドリストでも絶滅危惧Ⅱ類となっている
世界的に希少な海鳥です。
隠岐諸島で繁殖が確認されている一方で
近年繁殖場所となる無人島に上陸する釣り人が増え、
一部の釣り人による撒き餌などの放置が問題になって
います。
撒き餌の放置で天敵となる動物がやってきたり、釣り糸に絡まって命を落としたり....
直接でないにしろ人間が介入することで自然界のバランスが崩れているのです。
これはカンムリウミスズメだけではなく多くの海鳥に関わる問題です。
今回はそういった事も踏まえて野鳥調査に臨みました。
前回のビーチクリーンのこともあり(http://chushikoku.env.go.jp/blog/2017/04/12/)
天気だけが心配でしたが、当日は見事な晴天!
波もなく、穏やかなフェリーでの船旅を楽しみながら西ノ島に到着し、調査の船に乗るため船着場へと向かいます。
すぐの船着場です。
← 綺麗な空と海が広がってました!
↑ 西ノ島町のガイドさんや主催の観光協会の方と乗り込み出発!
←船着場からどんどん遠ざかって
東国賀海岸の方へ行きます→
海から望む国立公園→
少し離れたところから撮った写真ですが
雄大な自然が広がっています。
←鳥が警戒しないよう
少し遠巻きに観察
普段なかなか見ることが叶わない東国賀の特別保護地区や
特別地域を望みながら野鳥探し↑
トビ ウミウ(赤丸の中) ミサゴ
残念ながら、今回の調査ではカンムリウミスズメは発見できず・・・。
あまりにも天気が良すぎて、みんなどこか遠くまで行ってしまったようですね。
今回は、隠岐の豊富な鳥たちを堪能することはできませんでした。
が、もうすぐゴールデンウィーク。西ノ島でも多くのイベントが予定されています。
早朝バードウォッチングツアー(http://nkk-oki.com/japan/birdwatchingtour/)や
隠岐・西ノ島 カレンダー フォトコンテスト(http://nkk-oki.com/japan/photocontest/)
今年のゴールデンウィークは5月だけでも5日間。
皆さんもぜひ隠岐へと足を運んで参加されてみてください!


先日6月3日と4日かけて
大山が最も熱く賑わう祭典、第71回大山夏山開きが開催されました!
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前夜祭では、2,000人が神聖な火を片手に松明行列となり
大神山神社から日本一長い石畳の参道を練り歩き、炎の河を作り出しました。
翌日は早朝からみんなで大山頂上まで登山
何千人もの方と一緒にゆっくり山頂を目指します。
そして頂上で山頂祭神事が行われ、山の安全を祈念しました。
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今回も、前夜祭や山頂祭を楽しむ外国人の方にたくさんお会いしました。
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大神山神社で松明行列を待つ島根県のALTさん達にもお会いしました。
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その中でネパールから訪日されていたマンガルさんにお話を伺うことができました!
マンガルさんは今回初めての大山登山
世界を代表する多くの山々が連なるネパールと比べ、大山登山はどうだったでしょうか。
「大山のおいしい空気をすって、みんなで自然楽しみながら登り
とても満喫することができました」とおっしゃってくださいました。
最近は大山を訪れるたびに、様々な外国人の方にお会いするようになってきました。
これから大山を訪れた感想などいろいろ話をお伺いできたらと思っています。