アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【中国四国の国立公園展】三木町文化交流プラザで開催中
2022年03月09日アクティブ・レンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは。
「中国四国の国立公園展―アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動―」を香川県三木町で開催中です。
展示している写真の中からいくつか紹介します。
まずは、瀬戸内海国立公園から「島の営み」
高松市の男木島では、港を中心とした集落が斜面に石垣を築いて階段状に建てられています。これは、平地が少ないという瀬戸内海の島の特性から作られた風景です。
同じく瀬戸内海国立公園から「浦島太郎の亀?」
この大きな岩、亀に見えませんか?私にはこちらに向かってきているように見えるのですが、人によると向かって左の方向に進んでいるようにも見えるようです。あなたは、どちらですか?
この岩があるのは、香川県三豊市の庄内半島の丸山島。この島には干潮時のみ歩いて渡ることができます。潮が満ちてくると自然にこの岩も海の中に入っていきます。ゆっくり眺めていると、庄内半島の浦島伝説に登場する亀のようにも思えてきます。
足摺宇和海国立公園から「うみのわ」
2020年3月にオープンした竜串ビジターセンターは、人と人、自然と人を繋ぐ拠点という意味を込め、「うみのわ」という愛称がつけられています。
大山隠岐国立公園から「絶滅危惧種・クロシジミ」
クロシジミは絶滅危惧種に指定されており、島根県では隠岐でしか生息が確認されていないチョウです。派手さはありませんが非常に面白い生態を持っています。そんな希少なチョウの交尾をとらえた貴重な一枚です。
他にも、国立公園内を巡視するアクティブ・レンジャーならではの視点でとらえた29枚の写真のほか、中国四国の各国立公園の見どころマップなどを展示して皆様のご来場をお待ちしています。
会期は3月21日(祝・月)まで。場所は三木町文化交流プラザ2階。
開館時間中はいつでも無料でご覧いただけます。お気軽にどうぞ。
また、会期中、本会場1階のメタ・ライブラリーでは、国立公園についての特集コーナーを設置中です。国立公園に関する本や、国立公園を守るレンジャー(自然保護官)の仕事を紹介する本など多数展示されています。展示中の本の貸し出しもできますのでこちらもどうぞ。