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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【五色台体験教室】自然を楽しもう!親子で自然観察会!

2022年03月01日
瀬戸内海国立公園 辻優子

アクティブ・レンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは。

今回は、五色台ビジターセンターで行われた体験教室「生きものの冬越しを観察しよう」の様子をお知らせします。

2月最後の日曜日、体験教室に集まってくれたのは、2才から11才までの子どもたち11人と、おとな11人。講師は自然観察指導員である片山智子さんです。

トウネズミモチの説明

まずは、樹木「トウネズミモチ」

ネズミのフンに似た実をつけるから、名前に「ネズミ」って入っているんだって!

フンに似ているっていっても侮るなかれ。漢方の世界ではこの実はいろんな薬効があるって有名。片山さんはこの実を集めて、コーヒーのように焙煎後ミルで粉にしてペーパードリップで飲んで元気になっているそうです。

手のひらにのせた蛾のマユ

自然観察路を歩いていると足元にたくさん見つかるこれ。「蛾のまゆですよ」の説明に「気持ち悪い!」と放り出す子も・・・。もう役目を終えて木から落ちてきていますが、このまゆに守られて幼虫から成虫に育ちます。この蛾(クスサン)が大人になるためには大事な大事なまゆだってことをちょっと心にとめておいてね。

タヌキの声

広場についたらク3択クイズ。

「タヌキはどんな鳴き声?」

1番 タヌキっていえばもちろん「ポンポコポンポコ」

2番 猫のように「ニャーニャー」

3番 犬のように「クーンクーン」

参加者の予想は3番に集まりましたが、録音された鳴き声を聞いてみると・・・

実は2番も3番も正解でした。

カゴノキの説明

木の皮がジグソーパズルのようなこの木は「カゴノキ」

はがれて落ちた木の皮を使って見立て遊びです。みんな、何に見えるかな。

ある子が「走っているライオンだよ」と見せてくれました。写真を撮り忘れたのが残念。本当に疾走するたくましいライオンに見えました。

スイバ

味覚も自然を楽しむ大切な感覚。この草の葉は今の時期は赤くて小さいですが、もっと暖かくなってくると緑の大きな葉がでてきます。

味見をした子に「どんな味?」と聞くと「すっぱい!!!!」との答え。

そうそう、すっぱいから「スイバ」です。昔名前を付けた人もかじってみたのでしょうね。

のぞき込む子ども

広場に置かれたスタンドをめくってみると、小さな生き物たちが動き始めました。寒さや乾燥を避けて集まっていたのにごめんなさい。ワラジムシやダンゴムシ、そのほかいろいろな生き物は子どもたちに大人気です。

大きい子のワークシート

小さい子のワークシート

本日のまとめ。大きな子どもたちは、自分の言葉で感じたことや知ったことを書いていきます。小さな子どもたちは、シールを貼って自分が何を見たり感じたのかを確認しています。木の皮やドングリ、まゆも拾いました。

五色台ビジターセンターでは、1時間程度スタッフと楽しむツアー「森を歩こう」を予約制で行っています。本日の講師ではありませんが、自然に詳しく経験豊富なインタープリターがご案内します。子どもから高齢者まで対応できます。お気軽にお問い合わせください。詳しくは、HPで。

https://goshikivc.jp/experience-class/(このページをスクロールさせると団体利用の下に詳しい案内があります。)

五色台ビジターセンターでは、様々な体験教室を開催しています。

次回の体験教室は3月20日(日)「手羽先標本を作ろう」です。

詳しくはビジターセンターのHPをご覧ください。

https://goshikivc.jp/experience-class/