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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【体験教室】「森の生き物」観察会を実施しました。

2020年06月18日
瀬戸内海国立公園 辻優子

6月13日(土)に五色台ビジターセンターで「『森の生き物』観察会 土や水の中の小さな生き物を探そう!」と題した観察会を開催しました。

講師の松本慶一さん(みんなで作る自然史博物館・香川)と、3人の学生さんたち(アリ博士こと細川涼太さん、ヤスデ博士こと脇悠太さん、ミミズ博士こと原直誉さん)に、森の生き物について教えてもらいました。

クラフトハウスに集合した12家族34名の参加者は、生き物との出会いを期待しながら、雨上がりの輝く緑に囲まれた遊歩道へ出発しました。

遊歩道の少し広くなったところで生き物探し。普段は気にとめることの少ない落ち葉や石の下や土の中などでも、いろいろな生き物と出会えます。

「いた!シーボルトミミズ!」

朽ち木の中からは、クワガタムシの幼虫。

「おぉ、これはいいものを見つけたね」気になる生き物はすぐに講師に質問します。

途中でグミのおやつ付き。このほのかな甘さが感じられるかな?

魚の池では、池に近づきすぎると落ちる危険があるので、講師が代表して網を使って水生昆虫をすくいます。

遊歩道を歩いたあとは、クラフトハウスに戻って採集してきた生き物を観察します。

採集した生き物は透明度の高い袋に入れて、コンパクト携帯型顕微鏡で観察します。

木の枝からアリが・・・アリの巣って土の中だけじゃないんだね。

「ミミズの体の中にも脳や心臓があるんですよ」説明に使ったミミズの模型は原さんと原さんのお母さんのお手製です!

「ヤスデってかわいい!」手に乗せてその足の運びを観察します。こんなに足がいっぱいあるのに絡まないなんて、不思議だね。

採集した水生昆虫は衣装ケースに入れて観察します。

最後に松本さんから「今日観察したような生き物たちが森を支えることで、私たちの生きる環境も作り出しているんだよ」という説明をお聞きし、観察会は終了しました。

今回の観察路は五色台ビジターセンター周辺MAPの遊歩道04むしむし観察コースでした。

https://goshikivc.jp/wp/wp-content/themes/goshikivc/assets/images/pdf/gosikidai_vc_map.pdf

次回の五色台体験教室は毎年大人気のあま~い教室です。

行事名  親子で体験 はちみつしぼり&みつろうキャンドルづくり

開催日時 2020年7月25日(土)9:30~12:00

申込受付 2020年7月1日(水)10:00~7月15日(水)16:00

*先着順ではありません。応募者多数の場合は、抽選になります。

 詳細は五色台ビジターセンターのHPをご覧ください。

https://goshikivc.jp/experience-class/

*観察会のあと、採集した生き物は、スタッフによって元の環境に戻しています。

*この日は、湿度、気温ともに高く、熱中症の危険があったため、適宜マスクを外していることがあります。