アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【開催報告】宮島地区パークボランティア研修会を開催しました!
2019年07月18日瀬戸内海国立公園宮島地区で活動いただいている
パークボランティアの皆さんを対象に研修会を開催しました。
研修テーマは昨今SFTSなどの感染症で話題となっている"マダニ"
広島県立保健環境センター主任研究員の島津さんをお招きし、
「マダニの生態とマダニ対策について」お話しいただき、
旗振り法でマダニの採取にトライしました。
マダニは幼虫→若虫→成虫→産卵の各ステージで吸血が必要なため、
吸血源となる野生生物がいて、身を隠せる植生がある場所ならどこにでもいます。
宮島は吸血源のシカやイノシシはいるけど、シカの影響で下草が少ない環境。
果たしてマダニはいるのか?
動物に見立てたふわふわの白い布で落ち葉や低い枝などをなでてみると、
動物の通過を待ち構えていたマダニがたくさんしがみついてきました!
広島でマダニの活動が活発な時期は3月下旬~11月上旬。
山登りやキャンプ、畑仕事など野外での活動が多い時期でもあります。
マダニに噛まれたら即危険!という訳ではありませんが、
噛まれないに超したことはありません。
野外活動をされる際は下記4つのマダニ対策を心がけ、楽しんでいただければと思います。
☆マダニ防除4箇条☆
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①マダニに取り付かれない行動をする!
→やぶに入らない
ツルツルした素材の服を着る
長袖長ズボンで肌の露出を避ける
袖口やズボン、シャツの開口部からの入り込みを防ぐ
ディート・イカリジン含有の防虫スプレーを使用する など
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②取り付かれても吸着される前に落とす!
→時々身体や衣類をはたく
仲間にダニがいないか見てもらう
帰宅後お風呂でダニがいないかチェック など
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③吸着されても早期に発見して除去
→(1)自分で取る:ピンセットや毛抜きで皮膚すれすれの部分を挟んで除去
(本体は絶対につままないこと!ダニ取りピンセットやティックトゥイスターも利用可能)
(2)皮膚科で取ってもらう
(受診まで時間がかかる場合は,放置せず早めに自分で取った方がよい)
※早めに除去した方が、ダニが病原体を持っていた場合注入される量が少なくて済みます。
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④発熱等、身体に異常があったら医療機関を受診する!
※ダニに噛まれたことを伝え、血液検査ができる医療機関が望ましい。