アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【体験教室】 五色台カフェ・野草ランチ
2019年04月18日桜は散り始めましたが、街には初々しい新入生や新社会人が溢れています。私にとって、そんなフレッシュな時代は遠い昔のことのよう・・・。ですが、気分だけは新鮮な気持ちで新年度をスタートさせたいと思います!
ここ数年、この時期に開催しているのが「五色台カフェ・野草ランチ」。
「えぇっ!?野草って草じゃん!!」って思いましたよね?まぁ、普通そうだと思います。
そんな野草を使ったランチ、一体どんなお料理に変身するのでしょうか。
講師は五色台カフェや草木染めでもお馴染みの角田眞理子さん。角田さんは野菜ソムリエの資格も持ち、昨年の国営まんのう公園では防災の観点からの「非常時の食」プログラムを実施するなどさまざまな所で活動しています。
そんな講師陣とつくる料理。まずは野草探しからスタート!
<レクチャー受けながら採取してみよう!>
野草は何でも食べられるかといったら・・・キノコと一緒でNO!
例えば、春の七草に出てくるセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロですが、実はこの中に食べちゃダメなのが。
それはホトケノザ。七草がうまれた頃のホトケノザはコオニタビラコのことを言います。今、ホトケノザと呼ばれている植物とは別物なんです。
違いはコチラ↓
<左:ホトケノザ 右:コオニタビラコ>
約40分ほど野草を探し歩いたら、クラフトハウスに戻って、みんなで仕分け大会!
「これはこっちかな?」など言いながらもきっちり仕分けができていました!
ここからはいよいよ料理開始!
ヤケドに注意すれば、小さな子でもカンタンにできちゃう野草ホットケーキ。トッピングにオオイヌノフグリやスミレなど載せて焼けば、色鮮やかなホットケーキのできあがり!
そして、こちらも小さな子でも作れるおにぎり。
普通の塩は使いませんよ。炒ってすりつぶしたハコベと塩を混ぜたハコベ塩。※クック○ッドにレシピあります。
さらに桜の塩漬けを混ぜて作ったおにぎり+サクラ葉で桜餅風に。
こっちはスイバ、スギナ、モミジの新葉などを使った天ぷらづくり。
その奥では煮物や炒め物、酢の物などが着々と仕上がっていきます。小学校中高学年の子ども達も率先してお手伝いしてくれるので、はかどります♪
調理開始して1時間。完成です★
たっくさんのおかずで机が埋め尽くされました!
左上:ワラビの卵焼き 右上:レンゲと干し柿のしょう油和え
左下:サクラの塩漬けおにぎり&葉づつみ 右下:天ぷら
<上記以外の本日のお品書き>
・ハコベ塩で握ったおにぎり ・ちくわのワラビ詰め ・タケノコとワラビの炊いたん
・レンゲの酢の物 ・ワラビの白和え ・カンゾウと鶏肉の炒め ・イタドリとおあげの炊いたん
・天ぷら10種(スイバ、スギナ、ヨモギ、モミジの新葉、カラスノエンドウ、ノビル、ツバキの花、タンポポの花、タラの芽、アケビの花)
・ノビル&タネツケバナ&ハコベの雑炊
・エディブルフラワー風にオオイヌノフグリ、スミレ、タンポポの花を添えたホットケーキ
付け合わせは、スタッフお手製のスイバ(赤・緑)、クワの実、イタドリのジャム
と、こう見ると野草でつくるランチのバリエーションって幅広い!ほんと、普通に野菜や山菜と一緒(笑)
初春は草木が新芽を出す時期。少し苦みがあるかもしれませんが、その味覚こそが春を感じる感覚。
冬にため込んだエネルギーいっぱいの新芽をいただき、旬の感じると共に自然の恵みを堪能してみるのもいいですね。
<山菜や野草を採取する上での注意>
・山や田んぼは誰かが所有する土地。勝手に立ち入ったり採取したりしないようにしましょう。
・国立公園や指定植物など採取してはいけない場所や採ってはダメな植物もあります。
・「これはそうかな?」はっきりと分からないモノには手を出さないで。
・野草は山菜と同様アクが強いので、特に小さなお子さんや胃腸の弱い方は食べ過ぎに注意。