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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【三崎小環境学習⑤】グラスボート&ジオ学習

2019年02月14日
足摺宇和海国立公園 谷吉萌

Facebookページが出来て以降、もっぱらそちらでの投稿が増えてきた

土佐清水の谷吉です。(Facebookページが気になる方はこちら!)

2018年度も、一年間通してお伝えしてきた三崎小5年生の環境学習。

今回は、最後の現地学習を行い、竜串の海を海中と陸上から見てきました。

3時間目から5時間目まで、たっぷり時間を使った授業の様子をお届けします。

最初に集まったのは、講師の一人である竹葉さんのいる竜串観光汽船の受付所。

そこで、竹葉さんが40年関わってきた竜串湾のサンゴ保全活動について、

約30年前から撮り続けてきた貴重な写真と共に、話してもらいました。

その後早速グラスボートへ・・と思いきや、まさかの乗船前テストが!

実はかなり難しいこのテスト。

土佐清水の名産「めじか節」の原料である魚種など、地元なら知っていて欲しいことから

トビウオの最高飛距離、ジンベエザメの最長記録、フグ毒についてなどの計10問。

目標の60点以上に、子どもたちの顔が曇ります・・。

残念ながら合格点はとれませんでしたが、

それならば、現地で学ぶしかない!ということでグラスボートへ。

 

夏には近くでシュノーケリングもしましたが、冬の透明度はまたひと味違います!

テーブルサンゴや見残しのシコロサンゴに棲み着いている小魚たちがよく見えます。

さらに、今回はレギュラーメンバーのウツボやフエフキダイに加え、

ウミガメや大きなエビなどたくさんの珍客が見えました。

見残しの船着き場に着くと、ここで一旦竹葉さんと別れ、

土佐清水市ジオパーク推進室の専門員、佐藤さんと奇岩巡りの始まりです。

 

観光地としても有名な竜串・見残し。

あちこちに不思議な形の石や、名前のついた岩があります。

気持ちの良い天気の中、それを散策しながら眺めて回りつつ、

どうやって自分たちが立っている場所ができあがったかを教えてもらいました。

 

触ってなでて、時には舐めて。さながら、自然の中の美術館・博物館です。

外での昼食も久々の5年生。

いつもより美味しく感じるお弁当を食べたら、見残し展望台へ。

 
見事な景色に歓声を上げる子もいれば、急いでスケッチする子も。

それぞれが、じっくりと記憶に焼き付けていました。

再びグラスボートへ戻ると、竹葉さんが待っていてくれました。

ここで土佐湾に住むクジラのお話。

 

地元でもホエールウォッチングなどで親しまれるクジラは、

実は200年ほど前に作られた『よさこい節』にも登場します。

「おらんくの池」土佐湾にいる「潮ふく魚」は、どうして土佐湾を住処にするのか。

高知県にある山々から川を伝って流れる栄養が、海の生きものたちを育てる

その繋がりについて話を聞きながら、1年間の授業を思い出します。

最後に、佐藤さんと竜串海岸を歩きながら、もう一度足下を見てみました。

 

波の化石、巻き貝の化石、地震の化石。いろいろな記憶を閉じ込めている大地。

竜串や見残しの奇岩を作り上げる「砂岩」は、三崎の地域全体に広がっていて、

削られやすい砂岩だからこそ、平野がひろがり、田畑が作りやすいことを知りました。

大地の動きによって、山ができ、川がながれ、海に繋がり、そして平野が出来ること。

それらの自然が巡り巡っていて、そこに人が暮らしていることを学んで、

これまでの1年間の授業が繋がりました。

次は最後の授業。

もう一度地域の自然を見直し、自分たちに出来ることを考えてもらいます。

おまけ

5年生の紅一点が見つけたエビ。

完全に岩やサンゴと同化していますが、かなり大きいものが中央に写っています。

みなさん、見つけられましたか?