アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【2018職場体験②】~2日目~
2018年11月15日職場体験2日目です!
本日は、特別保護地区がある白島園地と浄土ヶ浦園地を中心に巡視を行いました。
【白島園地】
ここは隠岐の最北端。
白い岩肌と海の青色とが相まって、美しい景観を生み出しています。
また、隠岐は対馬暖流と大陸からの風の影響で、一年を通じて温暖で多湿な環境であることから、
アジサイの花を雪の降るころまで見ることができます。
白島園地を西側から眺めました。昨日練習した双眼鏡を使い、崖地に生育していたダルマギクを発見!
【浄土ヶ浦園地】
この地名の由来は、とんちで知られる一休和尚がこの地を訪れた時に「さながら極楽浄土のようだ」
といわれたことからこの名がつきました。
透明度が高く、夏場は海水浴やシュノーケリングに利用されており、
また日本海が古くは湖だったことを証明するグリーンタフという岩を観察することができる等、
様々な目的で活用されている場所です。
【西郷岬園地】
隠岐島後の玄関口にある西郷岬、今日は特に空気が澄んでいて島前はもちろん本土の姿も望めました。
※移動中には・・・
【オキサンショウウオ】
登山道入口にあるオキサンショウウオの生息地に立ち寄りました。
冬でも幼生を観察することができます。サワガニも発見しました!
【マントルゼノリス (かんらん石・輝石など) 】
島後の東海岸沖に浮かぶ黒島をはじめ、東海岸沿いでは、
地殻の下にあるマントル周辺の岩石がとりこまれた石を観察することができます。
マントルゼノリス(またはそれに近いもの)は日本海沿岸ではまれに見られることから、
これらの岩石が日本海の地下の構造を知る手掛かりになるとも考えられています。
生徒さんの感想 ~2日目~
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今日は職場体験2日目で内容は主に巡視でした。午前中は、白島へ行き前の大雨の被害で木が倒されるのを
目の当たりにしました。そして浄土ヶ浦では景色や報告書用の写真を撮ったり昼食を食べたりしました。
午後はマントルで生成されるマントルゼノリスがたくさんある島の黒島やグリーンタフのある犬島を見て、
西郷岬の巡視をしました。今日は隠岐の自然の珍しさを体感する1日でした。
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今日もお疲れ様でした!
そして最終日は、2日間の巡視をふまえ「国立公園の利用推進について」の提案を考えてもらい、
それを発表していただきます。
明日もよろしくお願いたします!