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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【企画展】 鳴門・鷹の渡り写真展in五色台

2018年11月20日
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

現在、五色台ビジターセンターにて開催中の企画展のお知らせです。

11月10日~12月9日まで鳴門でみられるワシ、タカなど猛禽類の渡りの様子を写真に収めた企画展「瀬戸内海を渡るタカの写真展」を開催しています。約100点もの写真は、日本野鳥の会・徳島県支部さんからお借りしたもので、そのボリュームは見応え十分!

瀬戸内海を渡るタカの写真展_チラシ.pdf

■猛禽類の渡りって?

トビやミサゴは留鳥として年中みられますが、多くのタカやワシなどの猛禽類は、夏は日本列島で、冬になると東南アジアなどで越冬します。季節によって棲む場所を移動することを「渡り」と呼んでいます。昆虫だとアサギマダラがそうですね。

日本全国には渡りの主要ポイントがいくつかあるのですが、ここ鳴門は国内でも有数のポイント。

春(3月~5月)、秋(9月~11月)になると、鳴門山展望台と四方見(よもみ)展望地には多くの野鳥の会会員さんたちが集まり、大きな望遠鏡を覗きながら、渡りを観察し記録しています。

そんなタカの渡りですが、遠い空を飛んでいる野鳥を見るのは、慣れない私たちにとっては至難の業。しかも動きが速い!

ですが、実際にどんな羽や顔なんだろう?色はどうなっているの?など気になることも多いのでは。

そんな方にオススメなのが、この企画展。

飛んでいる姿がダイナミックに、細かく分かる写真ばかりが勢揃い!

■ギャラリートーク

日本野鳥の会徳島県支部会長:三宅さんをお迎えして、タカやワシの生態や企画展のみどころ、聞いてみたいことなどをお話するギャラリートークを開催します!

11月25日(日)14:00~15:00 五色台ビジターセンター 入場無料

五色台ビジターセンター申込みはコチラ

※事前申込みですが、定員に空きがあれば入場可能かもしれませんので、随時五色台ビジターセンターにお問い合わせください。

~日本野鳥の会徳島県支部会長 三宅武さん~

香川県三豊市荘内半島のふもとで生まれ育つ。

高校卒業後、徳島県にある臨床検査技師学校へ。そのまま徳島県内の病院2ヶ所で勤務。

・野鳥の会に参加したきっかけは?

最初は趣味で北~南アルプスの高山植物などを撮影していたんだけど、よくよく振り返ると、地元四国の山や植物の写真を撮影していないなって気付いた。そこからは四国の中を撮影するようになった。徳島県内の博物同好会に入ると、そのまま植物を主にやっていたんだけど、入会して2年後には植物部門も細分化することに。

その頃、野鳥部門のヘルプに来て欲しいと声がかかった。最初は戸惑ったけど、親戚や勤務先の人が野鳥の図鑑を持っていて、月例会に参加するとみんなが教えてくれるし、それに野鳥の専門書はまるで週刊誌のようだった。そして、昭和48年(1973年)に日本野鳥の会に入会しました。

野鳥の世界は知れば知るほど深く、楽しい。阿南市の蒲生田岬や伊島はとてもいい。

徳島県は吉野川をはじめとした河川や標高2,000m近くある剣山山系、そして鳴門海峡と自然環境が多種多様で、春と秋に渡る旅鳥が多く見られるなどとても特殊な場所だと思う。猛禽類の他にもナベヅルやコウノトリのいる位、いい場所だと思う。

三宅さんとお話している最中にもハイタカやノスリ、ミサゴなどが飛び交う鳴門海峡。そして話はノンストップ。(私たちが質問ばかりしていたのもあるけど)

そんな三宅さんたちが撮影した写真を見に、また「お話が聞きたい!タカやワシの魅力もそうだけど、野鳥のこと聞きたい!」という方はぜひ11/25ギャラリートークに参加してみてはいかがでしょうか。

徳島新聞に三宅さんの記事が掲載されていますので、ぜひ。

徳島新聞記事(5/8付け)

日本野鳥の会徳島県支部