アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【紅葉情報】 寒霞渓2018
2018年11月15日先週、五色台と寒霞渓の紅葉情報をアップしましたが、今回は紅葉がピークを迎える寒霞渓の続報です。
毎年、11月初旬には「寒霞渓の紅葉が始まりましたよ」ニュースが流れますが、それは山頂付近のこと。
寒霞渓ロープウェイ山頂駅の標高は612mありますが、ロープウェイ下山口駅である紅雲亭の標高は295m。
これだけでも標高差は317m!しかもそれより高い位置にある四方指(しほうざし)は、標高777mとさらに標高差があります。
紅葉は寒くなるのが早い標高の高い位置から始まり、徐々に麓に下りてきます。同じ四国でも標高2,000m弱の剣山や石鎚山は10月中旬には紅葉はピークを迎えてしまいます。
ということは、標高差があるということはそれだけ紅葉がみられるシーズンが長いということ!
紅葉シーズン2018!11月14日に巡視に行った際のようすがコチラ↓
まずは標高776mの四方指(しほうざし)から。
園地内のイロハモミジやウリハダカエデの見頃は終わっていますが、コンクリート造の展望台近くの草原はススキ原に様変わり。
一番奥にある大観望からはこの景色!ちょっと右を向くと、内海湾が望めるのですが、行ってからのお楽しみ!
人も少ないので、本当に穴場絶景スポット。渓谷に陽の当たる午前中に行くことをオススメします。
<四方指・大観望より>
続いては寒霞渓の中で最も賑わう寒霞渓園地。
2週間前とは打って変わって、午前中から駐車場は大型バスや乗用車で埋め尽くし、利用者も溢れかえっていました。
ここ2~3年前からは中国や台湾などアジア系の観光客がぐんっと増えました。
山頂展望地までは舗装されていますので、車椅子の方でもスムーズに行くことができますよ。
<山頂展望地>
山頂駐車場から歩いて約5分。少し場所が変わったくらいで眺めなんて変わらないんじゃ・・・という方。
いやいや全く違うんですよ。画角が少し変わるだけで写真を撮影した時の見映えは変わります!
<鷹取展望地>
ここから歩いて5分くらい下ると、表神懸歩道の下山口でもある四望頂展望地が。
<四望頂(しぼうちょう)>
「ここに寄ろうか」と迷っている車を見かけますが、ここは駐車スペースが3台程度しかなく、周辺車道もカーブになっているため見通しがよくありません。よそ見や路上駐車は大変危険なので、山頂駐車場に停めて歩くか、駐車スペースに収まるように駐車しましょう。
山頂からロープウェイで下ると、紅雲亭に到着。
ここから見上げる奇岩渓谷も迫力があります。この辺りは今から紅葉のピークを迎えるといった様子。
<紅雲亭>
紅雲亭とあまり標高は変わりませんが、ここも今からが見頃を迎えます。
石門洞は小豆島八十八ヶ所霊場第18番札所。
洞窟の中に作られた山岳信仰独特なお堂は圧巻です。11月14日時点ではまだ緑のモミジですが、真っ赤に色づけばインスタ映えすること間違いなし!
ただし、参拝客の邪魔にならないよう写真を撮るなどマナーは守りましょう。
寒霞渓は山頂~紅雲亭を周遊する表・裏神懸歩道がありますので、時間がある方は歩いて奇岩や紅葉を眺めてはいかがでしょうか。
■表神懸歩道(下り)
山頂駐車場~15分~四望頂~60分~紅雲亭
■裏神懸歩道(下り)
山頂駐車場~50分~石門洞~15分~猪谷バス停
紅雲亭、猪谷には港や町中心部に向かう路線バスのバス停があります。
山頂へはロープウェイでしか行けませんのでご注意ください。
歩道はコンクリート舗装されている所もありますが、石積の階段や勾配が少しキツく、落ち葉で滑りやすくなっている場所が所々あるのでヒールやサンダルなど軽装はNG、スニーカーがオススメです。
まれにキャリーケースを持ったまま歩こうとする方もいますが、ケガや事故のもとなのでやめましょう。
現在の紅葉シーズン