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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

JPR事業~海と森の生き物大調査in似島~開催!

2018年10月04日
瀬戸内海国立公園 大高下 理恵

環境省では、子どもたちにレンジャー(自然保護官)の仕事を体験し、
自然保護への興味や理解を深めてもらおうと
小学46年生を対象に子どもパークレンジャー(以下、JPR)事業を実施しています。
広島事務所では92224日(23日)の日程で

国立公園にも指定されている似島で開催しました。

1日目朝、広島港に集合し乗船。

似島臨海少年自然の家へ移動しオリエンテーションを行いました。

レンジャーの仕事はパトロールをしたり、

施設を整備したり、動植物などの環境を保全したり様々ですが、

今回のJPR任務は似島の生き物を調査し、

自分が伝えたい似島の自然を見つけ伝えるというもの。

午前中はまず、国立公園やレンジャーの仕事について学習し、

3日間の過ごし方や班での目標を決めました。

昼からはいよいよ森の調査です。

修道大学の奥田圭先生より

森で見られる生き物やセンサーカメラの使い方についてお話を聞きました。

センサーカメラは静止画か動画か、動画なら何秒撮影したいかなどを設定します。

いざ、似島の森へ!

獣道やフン、掘り跡など生き物の痕跡を探し、

現れそうなところを班で話し合い、センサーカメラを設置しました。

道中では他にも、ツツガムシやキノコなどいろいろな生き物や自然を発見しました。

2日目の朝、センサーカメラの回収に向かいました。

さぁ、どんな生き物が写っていたでしょうか?

イノシシ!写っていました!!

人もたくさん写っていましたが、

イノシシ、タヌキ、ノネコなどが写っていました。

映像からイノシシがオスかメスか、若いか年寄りか、

活動している時間や行動、おおよその生息数などが分かりました。

昼からは海の調査です。

干潮の時間になると磯には潮だまりができます。

どんな生き物が生息しているでしょうか?

石をめくったり、手ですくったり、紐にエサをつけて釣ってみたり...

魚やカニの子どもやウミウシ、イソギンチャクなど十数種類の生き物が見つかりました。

最終日は2日間で見つけた似島の自然や魅力を伝えるためのパネル作りと発表です。

班ごとに地図を書いたり、写真を貼ったり、紹介文を考えたりして

発表のリハーサルを行いました。

そして、広島港で集まってくださった保護者の皆さんに3日間の成果発表!

声は緊張のためか、すこ~し小さくなってしまいましたが、

みんな自分が発見したことをしっかり発表できました!

初めての仲間と初めての場所で初めての自然調査。

初日は不安もあったかと思いますが、

似島の森と海に棲むいきものを調べ、しっかり伝えてくれました。

是非これからも国立公園へ訪れ、色々な自然を発見していってほしいと思います。

3日間お疲れ様でした!