アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【瀬戸内海国立公園の夏】 津田の松原~田の浦
2018年07月30日夏休みに入り、1週間が過ぎました!みなさん、遊んでますか~?それとも宿題に大忙し?
国立公園の旬をお届けする【瀬戸内海国立公園の夏】。
今回は、夏を代表するアクティビティ・海水浴場特集です!しかも遊べるだけじゃなく、自由研究も一緒にやっちゃおう!(自由研究もアクティビティと思って楽しんじゃえ!)という一石二鳥な場所をお届けします。
今回は香川県の東側、東讃(とうさん)地域の巻。
■津田の松原海水浴場(さぬき市)
言わずと知れた県内でも有名な海水浴場。
樹齢600年を超える老松や根が地上に現れた根上がり松などが約1㎞にわたって続く青々としたクロマツ林。それに白い砂浜が映える瀬戸内海国立公園を代表する風景・白砂青松が特長的な海水浴場。別名:琴林(きんりん)公園とも呼ばれ、その名とおり、松林を抜ける風音が琴を奏でるような音に聞こえることから名付けられた景勝地です。
夏以外の季節は比較的穏やかで静かな浜辺ですが、海開きが始まる頃には海の家やシャワー、トイレが完備され、小さなお子さん連れでも利用しやすい海水浴場に様変わり。海の家には、おいしそうな飲食物やゆっくりできる桟敷以外に貸しボートや浮き輪など遊び道具も満載。
平日は人も少なく落ち着いていますが、土日になると老若男女問わず多くの海水浴客で賑わい、さまざまなイベントも開催されています。
*遊びすぎた・・・。暑さでバテてきたら・・・
松林の木陰でちょっと休憩。風が吹く日はうだるような暑さもかなり軽減されますよ。
*子ども達必見!自由研究のネタ帳(一例)
①津田の松原の松を調べよう
・瀬戸内に多い松原と白い砂浜。じゃあ、関東の海岸と何が違うの?
・松原ってどんな役割があるの?
・松はなぜぐにゃぐにゃと曲がって生えているのか などなど松のフシギを追ってみよう!
左<なんで根っこが浮き上がるんだろう??> 右<松の枝の中に違う木がの種類が生えてる!?>などなど、よーく見ると、アラ不思議なことが
②地引き網に参加して、マカフシギな生き物を探せ!
さぬき市主催の地引き網が行われています。そこで網にかかるのは何か・・・!?
地引き網開催日は限られています。さぬき市イベント情報でチェック。
左<干潮になると生き物がうごめく梅川汽水域>
右<松原に響く音の正体はコゲラでした>
津田の松原の中に海とつながる梅川は、海水と淡水が混ざる汽水域。干潮時になると、カニやウミニナ、ヤドカリなど生き物が少しずつ動いているのが見え、満潮になるとハゼなど小魚が跳ねるのが見えますよ。ただ、梅川に下りる階段等はないので、観察するなら大人と一緒に、ウォーターシューズなど足下はしっかりと装備を。
【アクセス】
自家用車:高松市中心部から国道11号線を進み約45分
公共交通:JR津田駅から徒歩10分
パラソルや浮き輪など荷物がたくさんある人は自家用車(レンタカー)がオススメ。
浮き輪は海の家でレンタル!手ぶらで海へGOな人はJRを利用すると、駐車場の混雑にあわずスムーズ。
■超穴場スポット!田の浦野営場(東かがわ市)
安戸池(あどいけ)と城山(しろやま)園地に間に位置する田の浦野営場。
湾口に発達した砂州が外海(ここだと瀬戸内海)と切り離されてできた潟湖(せきこ)の安戸池は、昭和初期に日本で初めてハマチの養殖が行われた場所。しかし、1970年前後に何度も赤潮被害にあい、今は養殖は中止して釣り場になっています。
安戸池の東に位置する城山園地には、戦国時代~江戸時代にかけて豊臣秀吉の家臣・仙石秀久や生駒親正が居城した引田城の跡が残ります。
田の浦野営場は市街地から離れており、利用者もまばらなため、静かにゆっくり過ごしたい人にピッタリな穴場的場所。自前テントを張って1日過ごす、デイキャンプで楽しむのもよし。
左<セントラルロッジにはトイレあり>
右<きちんと整備された芝生広場は広くて快適>
野営場の目の前には播磨灘をのぞむ海岸。砂浜で1人海にぷかぷかと浮かぶ人、磯場で何やら生き物を見つけていた家族など数組の利用者がのんびり過ごされていました。
①磯の隠れた生き物をゲット!何が潜んでいた?
干潮時に磯場に行くと、タイドプールと呼ばれる海水が残った場所が。そこをのぞくと、岩にべったり張り付いたヒザラガイやマツバガイ、イソギンチャクなどが隠れているよ。
・何種類の生き物を見つけられた?
・どんな種類の生き物が多い?砂浜には同じ生き物がいる?
・流れ着く海草はどんなものが多い? などなど
②砂浜に潜むいろんなモノとは・・・!?
・一見、何も見えない砂浜だけど小さく動く生き物がいるよ
・流れ着く流木やモノを拾って、分別すると何が分かるかな?
・他の海岸と流れ着くモノを比べてみよう
・拾ったモノとホットボンドを使ってものづくり
↑工作の宿題もできちゃう優れもの!
【アクセス】
自家用車:高松市街地から高速道路・高松中央IC~引田IC、県道122号線経由で約1時間
公共交通:JR引田駅から徒歩25分、タクシーだと10分
野営場近くを運行する市内バスはないので、自家用車もしくはレンタカーが便利。
歩きたい!という方は近くの引田の町並みも一緒に楽しんでみては。
瀬戸内海国立公園(香川県)夏のレクリエーションマップ
暑さをしのぐ海水浴。
ウォーターシューズ、着替え、十分な飲み物と塩分(塩飴や塩ラムネ)など準備はしっかりと万全に!
夏ならではの海遊びを楽しみましょう!