アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【三崎小環境学習②】ハカセの海学習
2018年06月21日梅雨を「ながせ」という土佐清水からこんにちは!
今回は、三崎小学校5年生に身近な海「竜串」について知ってもらうため、
海のハカセがやってきました!
大月町の博士タロウとしておなじみの中地先生と、
ハカセと言うより作家感あふれる風貌の古井戸先生です。
お二人は、黒潮生物研究所で海の生き物の研究をしています。
三崎小学校のみんなにとって、一番身近な海は「竜串」。
自転車で5分ほど走ればたどり着くような、目の前の海には、
サンゴやヒトデが100種以上、ウミウシなどが360種以上がいるそうです。
ウミウシ サンゴの周りには魚が
一部スケルトンのエビ サンゴと共生するヤドカリ
中地先生も、「日本でも一番豊かな海のひとつ」と太鼓判!
みんなが知っている竜串の、知らない一面はまだまだあるようです。
他にも、中地ハカセが竜串で新発見したナマコやオニヒトデの標本を
実際に見て、触って、その生態を想像してみます。
オニヒトデにおそるおそる触る 新発見したナマコの標本
この新発見ナマコ、名前を「ミジンクルマカギナマコ」というそうですが、
その特徴は?というクイズに「光る!」「透ける!」「伸びる!」「泳ぐ!」と
子どもならではのユニークな回答が。(正解は「世界最小」とにかく小さい!)
竜串の海の豊かさを支えるサンゴについても、ハカセは詳しく教えてくれました。
サンゴがどうやって生まれるのか、どれくらい生きられるのか。
200年以上生きているサンゴもある竜串湾。
そんな長老サンゴは、わたしたちに200年前の海の様子も教えてくれるそうです。
海の中だけでなく、磯の生きものも馴染み深い三崎ッ子。
カメノテ("せい")やヒザラガイ("ぐじま")は、
ちょっと食べ物には見えない磯グルメ代表格。
みんな取ったことや、食べたことがあるそうです。さすが!
前回は、竜串の海が直面してきた危機について、
オニヒトデや、自分たちの暮らしが原因で引き起こされることを学びました。
今回は、そんな竜串の海がもたらしてくれる「豊かさ」を知り、
知っているようで知らない竜串のおもしろさ、すごさを学びました。
次回は、いよいよ現場へ出動!
海でシュノーケリングに挑戦し、これまで学んだことを
実際に自分たちの目で、確認しに行きます!