アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【大山隠岐国立公園の春】 美保関 関の五本松公園
2018年04月25日4月も終わりに近づき、晩春といった季節になってきました。
最近、車道脇の植え込みを見るとツツジが開花している様子が見受けられます。
見た目も華やかなツツジの季節がやってきました。
島根半島東部にある美保関の五本松公園では、
季節になるとたくさんのツツジが公園内の歩道・展望広場を彩ります。
<五本松公園の位置>
ピンポイントの青い印のところが五本松公園です。
五本松公園は標高100~130mのところにあります。
車道沿いに歩道の入り口があり、歩道を上ると公園へたどり着きます。
入り口に数台駐められる駐車場もあります。
松江駅周辺から美保関へは車で1時間ほどです。
五本松公園には、約5000本のツツジが植えられており、4月下旬から5月上旬に見頃を迎えます。まさにこれからが見頃です。
遊歩道入口から15分ほど登っていくと、歩道の両脇に咲いたツツジ、それから五本松公園の名前の由来にもなっている松が出迎えてくれます。
もともと5本あった松は、江戸時代、美保関の港にはいってくる船の目印として活躍していました。
ですが、当時の藩主が通行の邪魔になるからと、5本の内1本を切ってしまいました。
そういった背景から民謡「関乃五本松」がつくられ、五本松公園の由来となったそうです。
松くい虫の影響で、現在の松は3代目です。
公園に設置してある民謡「関乃五本松」の看板
関の五本松の周りにも咲き誇るツツジは、
白、ピンク、濃いピンクときれいなグラデーションをつくりだし、海の青に映えます。
遊歩道を上がっていくと広場に出ます。
東屋もあり、ピクニックにも最適で、展望台からは天気のいい日に大山や隠岐諸島も見られます。
一角には、平和記念塔があり、昭和2年8月に起こった日本海軍の駆逐艦の衝突事故の犠牲者を慰めるために2年後の昭和4年11月に建てられました。当時、海軍元帥東郷平八郎の「慰英霊」の文字が刻まれた文字盤がありましたが、昭和27年に外され、現在の平和記念塔となったそうです。
今回は五本松公園までの道のりでしたが(ピンクの線の道のり)、その奥にはまだ遊歩道が続いており、青石畳通り方面へ抜けるコースと、美保関灯台のある地蔵崎まで続くコースは五本松公園地藏崎線歩道として整備されています。(ピンクと青の線を足したもの)五本松公園を過ぎてからは、馬着山も道中に含まれていることもあり、登山道といった雰囲気を持ちます。こちらはまたの機会にご案内します。
来る4/28(土)~5/6(日)つつじ祭りが開催されます。
ぜひツツジが咲き誇るこの季節に美保関 五本松公園を訪れてみてください。
五本松公園へのアクセス、開花情報、つつじ祭りに関しましては、
松江観光協会美保関支部のHPをご覧ください。
※ツツジが咲いている写真は、昨年の5月2日に撮影したものを使用しています。