アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
外国人の方々とスノーシューを楽しみました!!
2018年02月22日2月17日(土)
環境省が現在取り組んでいる「国立公園満喫プロジェクト」のひとつとして、
外国人の方に国立公園にもっと訪れて楽しんでもらう機会をつくるために様々なイベントを実施しています。
今回は、鳥取県立大山自然歴史館と共催で冬の自然観察会『冬の横手道を歩こう』を開催し、外国人の方々に参加していただきました!
アメリカ・オーストラリア・インドネシアなど様々な国の出身の方々にご参加いただきました。
スノーシュー初体験の方、雪の中のハイキング経験がない方もいらっしゃり、大変楽しみにしてくださっているご様子でした。
自然歴史館に集合し、スノーシューをフィッティング後、開会式が行われました。
解説をしてくださる先生方の紹介後、早速スノーシューを履いて、いくつかのグループに分かれて出発しました。
当事務所のグループには自然歴史館の館長が解説してくださることになりました。
みなさん熱心に館長の説明に耳を傾けています。気になる部分は積極的に質問をされていました。日本語が堪能な方もいらっしゃり、分からないところはお互いに通訳しあって解決していました。
右上の青丸で囲った部分「ヤドリギ」の説明をしています。この植物は樹木の枝や幹に寄生し、樹木から水分と養分を吸収して育ちます。
ヤドリギが落ちていました。強風などによって落ちてしまうこともあるようです。
こちらの方が撮影されているのは、大山でよく見られるウサギのような形が可愛らしい『オオカメノキ』の冬芽です。
大山の地形や雪崩についても説明がありました。雪に刺さっているのは、雪崩で遭難した人を捜索するために使われる「ゾンデ」という棒です。雪の深さを測れるため、下まで刺してみると積雪は1mほどありました。
大山の横手道は、江戸時代に大山寺地域で開かれた牛馬市に向かう参拝者のために整備され、一丁(109m)毎にお地蔵さんがいます。今は雪に埋まってしまって見えませんが、この看板の辺りには8番目のお地蔵さんがおり、通る人々の安全を見守っています。
終点の桝水高原まで到着し、記念写真をパシャリ。時折雪が舞い散るような天候でしたが、最後まで歩ききりました。
昼食は大山おこわと大山そばで、まさに大山づくしの一日です。
大山おこわには栗・ぎんなん・しいたけ・にんじんや鶏肉、大山の旬の山野草が入ることもあります。大山そばは大山山麓で育ったそばの粉を使用しています。
午後からは自然歴史館内の展示を解説してくださいました。
スノーシュー中には動物や鳥などが見られなかったため、大山の動植物にみなさん興味津々のご様子でした。
このたびは共催を快く受け入れてくださった大山自然歴史館の方々、ご参加してくださった皆様に厚くお礼申し上げます。