中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【三崎小学校環境学習(特別編)】こどもガイド!本番

2018年02月13日
土佐清水 谷吉萌

三寒四温、春の気配を感じ始めた土佐清水よりこんにちは!

今回は、5・6年生とともに2年に渡って行っている環境学習の、

学習成果の集大成である「子どもガイド」の本番の様子を報告します!

決戦の日は朝から曇天。そして連日の寒波。

天に見放された・・・かと思いきや!

昼には一転、青空が広がる最高のガイド日和となりました。

青空と同じ色のはっぴを着ているのは、三崎小学校6年生。総勢11名。

泣いても笑っても、今日が最初で最後の本番です。

お客さんは約30人。

新聞や市の広報を見て来てくれた人や、6年生の保護者の皆さんです。

 

最初の挨拶で、しっかりみなさんと顔を合わせたら、早速ガイドスタート!

レスト竜串から海底館に向かう途中、

海とグラスボートが見えたら環境学習での経験を活かして、

サンゴの話や奇岩の話が始まります。

 

砂岩に実際に触ってもらったり、クイズをだしたり。

生痕化石のわかりやす~い説明には、大人も感心するほど!

道中、海を挟んで見える半島の紹介も忘れず、

「見残し」という地名の由来から弘法大師や河田小竜、ジョン万次郎の話へと

どんどん話を膨らませる手腕は、お見事!

 

国立公園や国定公園の話に触れるときは、

「国立公園は日本にいくつあるか知ってますか?」

「『35億!』・・・じゃなくて34カ所です」

と、お笑い要素も挟んでくる芸達者ぶり。

話で楽しませつつ、海底館へと誘うと

天候と海況に恵まれた今回は、透視度18mとベストコンディション。

 

参加者のみなさんも、童心に返り、丸い窓から海中を無心に眺めます。

ここでも、知っている魚の名前を教えたりと、そつのないガイドたち。

海中を楽しんだ後は、海を支える山と川のお話で引き締めます。

 

どちらも、当たり前のように三崎にあるけれど、大切な物。

そして、海・山・川のすべてが繋がっていることを、

三崎で生きてきた11歳・12歳の子どもたちが教えてくれました。

レスト竜串に戻り、参加してくださった方々に終わりの挨拶をすると、

暖かい拍手と、賞賛のコメントが。

みんなの努力や工夫が感じられたからこそ、心から褒めたくなるガイドで、

今回の子どもガイドで小学6年生の無限のポテンシャルを目の当たりにしました。

始まる前は緊張していた子たちの顔にも、心からの笑顔。

進学や就職で、いずれ三崎から出ること必至の11名ですが、

この子どもガイドの経験が、大人になっても記憶に残る物であれば幸いです。