アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
大山隠岐国立公園 日御碕(ひのみさき)のご紹介
2018年01月04日**************************************
【お詫び】
当初こちらの記事は、
中国四国地方のアクティブレンジャーによるリレー日記として、
各事務所のおすすめの場所を紹介し、リレーでつなぐとお知らせしておりました。
しかしながら、方針を変更しまして、各事務所の四季ごとのおすすめを季節毎にそれぞれ紹介する形をとることになりましたので、こちらの記事は形式を変更して掲載いたします。
お楽しみに待っていらっしゃった方がおられましたら、お詫び申し上げます。
3月末ごろより発信予定の、各事務所の各季節のおすすめ記事をお楽しみにお待ちくださいませ。
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あけましておめでとうございます!
2018年がみなさまにとってよい年になりますようにお祈りいたします。
今年もみなさまに大山隠岐国立公園のことを紹介していきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。
松江管理官事務所は、
大山隠岐国立公園の中の隠岐島地域以外の島根県内の地域を管轄しています。
今回は、
今年夕日をテーマにしたストーリーが日本遺産に認定され、
複雑で魅力的な海岸線を持つ、
「日御碕(ひのみさき)」をご紹介したいと思います。
日御碕は、島根県出雲市にあり、半島西部の突端に位置します。
出雲大社からだと、車で15分ほどで着くことができます。
出雲までの飛行機や電車でのアクセスはこちらです。
今回は日御碕をぐるっと一周するコースをご紹介します。
日御碕観光案内所→①出雲松島
→②日御碕灯台
→③海の味通り
→④伯陵園(はくりょうえん)
→⑤経島・鳥見台(ふみしま・とりみだい)
→⑥日御碕神社
→夕日鑑賞(経島付近、もしくはすこし戻って伯陵園で。)
歩く時間だけだと、30~40分ほどで歩けます。
売店巡りや、灯台に登る時間、神社を参詣する時間を含めると約2時間コースです。
今の時期の日没が17:15頃なので、15時頃スタートがおすすめです。
(伯陵園に戻って夕日鑑賞であればもう少し早めに。)
もちろんお昼の日が出てる間の散策もおすすめです。
さあ、散策スタートです。
①出雲松島
観光案内所前の小道を5分ほど歩いていくと、大小の島々が集まる出雲松島が見えてきます。
東北の名所である松島にちなんで、こう呼ばれているそうです。
②日御碕灯台
出雲松島から北へ向かって海沿いを歩いて行くと、日御碕灯台が見えてきます。
日御碕灯台は、石造りの灯台では東洋一の高さを誇り、世界の歴史的に特に重要な灯台100選に選ばれています。地面からの高さは43.65メートルあり、水面からは63.30メートルあります。200円(小学生以下は無料)で、中を見学でき、上まで登ることも出来るので、登ってみましょう。
163段あるらせん階段を上っていくと
360°大パノラマの景色が待っています。
結構体力が必要ですので、
気合いを入れて頑張って下さい。
遊歩道があんなに小さく!
さて、つぎは少し寄り道して、
売店、飲食店が並ぶ
③海の味通り
海鮮丼やいかやきが食べられたり、また海ならではのお土産が買えるお店が並んでいます。
店頭で、いかを焼いている香りは食欲をそそられます。
日御碕神社の前にも1店舗お店があります。
おなかを満たしたところで、
元の道に戻りまして、
④伯陵園へ向かいます。
伯陵園には休憩のできる東屋や展望台があります。
昼間の景色もいいですが、夕日を観るスポットとしても人気があります。
展望台から
さて、遊歩道を歩いていると、
不思議な形をした岩が遊歩道沿いにあることに気づかれるかと思います。
これは、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれていて、
海底火山が噴火し、
流れ出た溶岩が冷却されたときに、
表面と内部で収縮の差が生じて亀裂ができ、規則的な割れ目ができたものです。
日御碕の柱状節理は1600万年前にできたと言われており、
こんなに細かい割れ目ができるのは珍しいそうです。
少し、豆知識を入れたところで、
鳥見台から、日御碕神社の方へ続く海沿いの道を下っていきます。
この続いている歩道からは、
⑤経島(ふみしま)を眺めることができます。
経島は、
通常島へ上がることはできず、
年に一度、神事を行うために神職だけが島へ渡ることができます。
人が近づけないこともあってか、
ウミネコの繁殖に最適なようで、
毎年11月後半~7月頃まで、約4~5千羽が繁殖にやってきます。
今がまさにその時期です。
ウミネコ観察のあとは
海沿いから奥へ入り、
⑥日御碕神社へ向かいます。
日御碕神社は、
朱塗りの権現造りで有名な重要文化財です。
社は2社あり、
神社へ足を踏み入れると、
まず日沉宮(ひしずみのみや)が迎えてくれます。
こちらにはアマテラスオオミカミが祀られています。
日本の夜を護るために建てられました。
日本の昼を護る伊勢神宮と対になる神社です。
アマテラスオオミカミは太陽の神であるため、
当時から、夕日を神聖視していたことが伺えます。
日沉宮から右へ身体を向けると階段を上った高台に
神の宮があります。
こちらにはスサノオノミコトが祀られています。
夕日が沈む西を向いていることからも、
夕日を大切に想ってきていたことがわかる日御碕神社をあとにし、
経島が見える海沿いまで戻り、最後に夕日を観賞して、
散策終了です。
さて、日御碕ぐるっと一周散策コースはいかがでしたか?
最後までお読み下さりありがとうございます。
まだまだ日御碕の魅力は伝えきれませんので、
ぜひ日御碕へ足を運んで、みなさまの肌で
日御碕のスケール、風、空気を感じていただけたら嬉しいです。
おまけ
夏に賑わう
おわし浜海水浴場
出雲松島の奥には、夏、海水浴客で賑わう、おわし浜海水浴場があります。
出雲松島からずーっと南下して、海岸沿いに行くとたどり着きます。
夏には、通りの民宿の方がたが、
かき氷などを販売し、
砂浜の上には休憩所が出現します。