アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【体験教室】 ミニ門松づくり
2017年12月28日今年最後の体験教室は、新年を迎えるための必須アイテム・門松づくり。
五色台体験教室では、マンションなどスペースに限りのある場所でも飾れるミニ版を作りました。
お正月飾りといえば、「門松」「しめ飾り」「鏡餅」がありますが、その中でも門松にはとっても大切な役割があるんです。お正月は、その年の家族の健康やお店の商売がうまくいくことを約束してくれる神さま・歳神さまが地上に降りてくる時期。その歳神さまの依り代(神様が宿る物)が門松なのです。
ちょっとした豆知識を入れることで、なぜ門松なのか、日本の伝統行事の由縁を知ってもらえれば。
作業の前に少し難しいノコギリの使い方をデモンストレーション。
ちょっとしたコツで切り口が斜めになることなく、また安全に作業ができる大事なこと。
・ノコギリなど刃物作業時は軍手を着用すること。
・使わない時はケースに仕舞うこと。
・作業している人の周りでは走らない、長い竹があるので周りをよく見て動くこと。
まずは土台になる竹と立てらせる3本竹×2を分かれて作業開始。
手順とおりに測って、印し付けて、みんなで協力してパーツを切り出します。
こちらは土台の竹。直径10㎝ほどあるので、ノコ刃を入れるのも大変(>_<。)
こちらは立てらせる竹の切り出し。
斜めに切るのが難しいですが、斜めに刃が入る治具(じぐ)を使って、しっかり手前に押さえて、ゆっくり刃を動かせば大丈夫。
ある程度竹が切れたら治具から外した方が伐りやすいです。
両方の竹が伐れたら、洗って拭いてきれいにしましょう。
立てる竹は、見えない下の方を輪ゴムで仮留め、真ん中はシュロ縄を使って、とっくり結びでしっかりと結びましょう。
アカマツとクロマツ、ナンテン、紅梅、白梅を使って、いよいよ仕上げの飾りつけ。
土台の竹に結んだ竹を入れて、間に水を吸い込ませるオアシスを詰めます。
飾りは、向かって右がアカマツ、紅梅、左がクロマツと白梅を飾ります。アカマツ&紅梅=女性、クロマツ&白梅で男性という色のイメージとおひな様と同じ向きで、と覚えておくといいですね。
そして、そして・・・。
完成です!みんな見事な門松が仕上がり、これで無事お正月を迎えられそうです。
門松は12月13日~1月7日まで飾るのですが、12月29日と31日に飾り始めるのは避けましょう。
29=「二重苦」、9が末につくので「苦末」=「苦松」となり、また31日だとお正月まであと1日しかなく、「一夜飾り」「一日飾り」と歳神様を迎えるのにバタバタとしてよくないそうです。
昔に比べ、あまり見かけなくなった正月飾りですが、今一度飾る意味を知って、おうちで日本らしいお正月を迎えてみてはいかがでしょうか。
来年、皆さまにとってステキでいい1年になりますように。
それではよいお年を☆