アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
✿足摺ヤブツバキ保全シリーズ⑬ キーワードは"TSUBAKI"
2017年12月19日いよいよ冬将軍に攻め入られている土佐清水は、週末、雪が舞う地域もありました。
海側に雲が厚くかかると、なかなか陽がとどかない足摺岬の朝。
さて、そんな寒波に見舞われた12月17日日曜日!
足摺岬に集まったのは、若いママと元気キッズたち。
今回は、足摺ヤブツバキ再生プロジェクトの重要作業の一つ、
プランターで身狭になった苗たちの鉢上げを手伝ってもらい、
その内何本かの木を持ち帰って、ツバキの「里親」になってもらえることになりました。
でも!
そもそも、どういったメンバーなのか、ちょっと不思議ですよね?
じつはみなさん、ママさんバレーチームのメンバーなんです!
チームTシャツに、チーム名が・・・その名も"TSUBAKI"!!
そう、名前がツバキでおそろいだから、ということで
里親に名乗りを上げてくださったんです。
ただ、この日がヤブツバキ再生プロジェクトに関わる初めての日、ということで、
最初に軽くプロジェクトについて説明して行きます。
なぜ足摺にツバキ林ができたのか、それが今どういう状態なのか、
それをどうするために、このプロジェクトが動いているのか。
10分程度ですが、真剣に聞いてくださっている様子は、頼もしいの一言です。
場所を移動して、いよいよ鉢上げ作業。
まずは、デモンストレーションで一連の流れを見てもらいましたが、
そのあと、(特にキッズが)猛烈な勢いで作業に入り、
ほとんど一回ですべての流れを覚えてしまいました。
終始笑顔で、時々真剣 根っこの成長を観察
「ツバキ」という縁で、一緒に何かやれないか!?
というちょっとしたことがきっかけでしたが、いざやり始めると
なかなかどうして、その作業スピードと連携の上手さには目を見張るほど!
「これはいい根!」 次々鉢ができていきます。
なにより、大人も子どもも一緒になって、面白がってやってくれる様子を見ていると、
こちらも、楽しいからどんどんやろう!と、モチベーションが沸いてきます。
最終的に、ツバキ186本、トベラ201本、合計387本の鉢上げができました。
ここから、一家族2~3本ずつで、計24本を持ち帰ってもらい、
また、足摺岬に植え戻すまで、ツバキの「里親」として育ててもらいます。
/ツバキで清水を盛り上げるぞ!\/おー!!\ チームTのツバキが、未来を象徴してます
愛情一本の足摺ツバキを、足摺岬に植え戻す日まで、
ぜひとも、日々水やりをしながら、その成長を見守ってもらいたいです。
おまけ
何に見えますか?赤くて割れてて、ちょっと毛が生えてる・・
土佐清水キッズの間では通称「おさるのおしり」で、知れ渡っているようです。
植物の実なんですが、庭木にされていたり、以外とポピュラーなのかも?
ただ、だれも本当の名前は知らないようでした。目下検索中です。