アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【イベント報告】KINOKO × TREKKING
2017年10月13日秋の山、たまらんです。
9月30日に開催した、「KINOKO × TREKKING」の様子をご紹介します。
天気は快晴、文句なしの山歩き日和でした。
トカゲ岩もばっちり見えます。
今回講師を務めていただいたのは、きのこアドバイザーの宮崎さんです。
きのこに関する知識はもちろんのこと、関わり合う植生や生態系の役割など、
わかりやすく解説いただきました。
この日の参加者は小学生からご年配まで幅広く、約20名でのツアーとなりました。
楽しむためにはいろいろと予備知識も大切。きのこ観察のサポート情報や注意事項を聞き、
イベントの始まりです!
森の中で、きのこという小さな存在に着目することで、
"歩く"から、"よく観ながら歩く"へと、動きが変わっていきます。
林内を進んでいくと、だんだんと"きのこの目"になって、次々と発見の声があがります。
右の写真はツエタケの仲間で、一見すると小柄な印象ですが、柄の部分は地中深くまで及ぶこともあります。
道中、展望所や天然林の大木など、見所も多いです。
今回、ラッキーな発見もあり...。この写真、なにか面白いきのこがあるの、わかります?
正解はこちら!
生きている昆虫などに侵入し、きのこを発生させる、『冬虫夏草(とうちゅうかそう)』。
ムラサキクビオレタケ?かと思われます。鞘翅類(甲虫など)の幼虫につくようです。
虫からきのこ!?これにはかなりざわつきました(ザワザワ)
お腹が空いたところでランチタイム。
山ん中で食べる飯はうんめ!
後半戦、子どもたちのきのこ探しにスイッチが入り、完全にキノコキッズと化してました。
今回のトレッキングコースで観られたきのこの一部です。
森の中では小さな存在に見えるきのこ。
でも実は自然のサイクルの中では大きな役割を担っていたり。
よくよく目をこらしてみると、たくさん見つけられたり。
山歩きに『きのこ』という着眼点をくっつけた今回の「KINOKO × TREKKING」。
みなさんもなにかに注目してみながら、山歩きしてみませんか?
お願い
国立公園内では、動植物の採取を行わないようお願いしております。
次に見に来る人も楽しめるよう、ご協力お願いいたします。
人が活用し生活に近い存在の雑木林や植林地、一方、手を加えないことにより自然の遷移を観ることができる
保護区域など、それぞれの環境だからこそ生きている生き物や自然の姿をお楽しみください!
お詫び
今回のイベントでは、例になく多くのご応募をいただき、応えきれずお断りもさせていただきました。
お断りした皆様、申し訳ございませんでした。
嬉しい悲鳴ではありますが、嬉しさに留まることなく、より良いイベントの構成・体制づくりにつなげていきたいと思います!