アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
自然観察会「干潟観察会」を開催しました。
2017年07月27日
瀬戸内海国立公園
瀬戸内海に棲むいろいろな生き物に触れていただこうと、7月22日に宮島地区パークボランティアの会と共催で、「干潟観察会」を開催しました。
宮島は厳島神社や紅葉の名所として有名ですが、海にもたくさんの"おもしろい"自然が広がっています。
まず、午前中は室内で、干潟の生き物オリエンテーションやフジツボの採餌観察などをおこないました。
その後、お昼休憩をはさんで、午後からはいよいよ干潟で観察会!
まず目につくのは、たくさんのカニ!
宮島の干潟には、たくさんの種類のカニが棲んでいます。
ハクセンシオマネキ チゴガニ
オサガニ マメコブシガニ
もちろん見つかる生き物は、カニだけではありません。
干潟にあいている穴に塩を落としてみると・・・
ニョキッと姿を現すのは、マテガイ。
たくさんのホソウミニナやヤドカリが、波打ち際に集まっていました。水際は水の蒸発がさかんで、気化熱により少し涼しいそうです。夏を暑いと感じるのは人間だけでなく、干潟の生き物も同じなのですね。
観察会では、この他にもまだまだたくさんの生き物が見つかりました。瀬戸内海は、太平洋や日本海に比べて、決して大きい海ではありません。しかしながら、そこには多くの島があり、瀬戸内海にしかない特徴的な自然環境が形成されています。そして、そのそれぞれの環境には、また違った生き物たちが暮らしているのです。
今回はその中でも「干潟」で生き物の観察をしましたが、瀬戸内海にはまだいろんな生き物が棲んでいます。これからの海水浴シーズン、海に出かけたときにちょっと足下に目を向けると、"おもしろい"自然が見つかるかもしれませんね。
皆さん、暑い中お疲れ様でした!