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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【イベント報告】オオキンマンリターンズ!

2017年07月28日
足摺宇和海国立公園 谷吉萌

7月初旬の不安定な天気に泣いた土佐清水からこんにちは。

そしてようやく開催できた「オオキンマンリターンズ」

7月22日に、夏空の下で行ったこのイベントについて報告します。

まずは、漂着ゴミについて学びます。

自然由来の、植物の種や動物の骨、貝など、手にとって見てもらいます。

 

お次は人工物のゴミを見てもらいます。

ビーチサンダルの型を抜いた後の素材や、漁具、

小さくなったプラスチックゴミは、数え切れないほど浜に散らばっています。

 

これらは、海に住む生き物の命を奪うことがあることを知ってもらいます。

場所を移動し、ここからは、大地のお話し。

「土佐清水市ジオパーク推進室」のスペシャルトークです。

浜に下りたらまずは足下を観察。

何を見るかというと 砂!大岐の浜は、白浜という印象が強いですが、

この白い砂、何でできているんでしょう・・

自然観察・七つ道具の虫眼鏡でズームアップ!

 

一見ただの砂粒ですが・・よ~くみると、実は貝やサンゴのかけらがちらほら!

大地は、生き物のかけらからもできあがっているんですね。

海の中に小さな生き物がたくさんいる証拠が、この白さの理由です。

その小さな生き物を食べる大きな生き物がいて、

最終的には鯨のような大きな動物も住める、豊かな生態系が見えてきました。

お話がおわったら、いよいよオオキンマン探し。

今回は、清水中学校の美術部の子たちも参加してくれました。芸術性に期待大です!

どんなものが作れるかな?

 

集め終わったら移動して、ゴミとオオキンマンのパーツとをより分けていきます。

室内に入る前に、ある程度の汚れを落として水気を拭き取り、

机にスタンバイしたら、いよいよ制作開始!

 

最後に、自分たちのオオキンマンについて紹介してもらいました。

    

この発表が、作者の世界観や独創性の表現の場。

非常に面白い作品が多く、盛り上がりました。

たとえば

 タイトル:あんぱんまん

 特徴:あんぱんちができる

  3歳児の独特な世界観を、

  指示を受けながらお父さんが表現しました。

  この腕のリアルさと、背中のメッシュマントには

  深いこだわりを感じますね・・。

 タイトル:とさむらいさん

 特徴:背中のS字フックは変幻自在の刀!

 観光客が来たら魚をさばいて振る舞う

 宗田ぶっしーくん(土佐清水市ゆるキャラ)のライバル

  清水中学校の3年生美術部員の力作

  そのままカフェにありそうな完成度。

  この設定も、さすが中学生と入ったところです。

総勢14名で作り上げた作品数は、なんと21体!

ゴミとはいえ、世界に一つしかない素晴らしい作品群になりました。

今回は、これらの作品を大岐の浜の遊歩道沿いに設置して、

利用者の方々に観覧してもらうことにしました。

アート作品としての楽しみと、浜のゴミに着目してもらう呼び水の役目があります。

クリーンな浜辺をみんなで保っていこう、という

ちょっと趣向を変えたメッセージになるのではないでしょうか。