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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

✿足摺ヤブツバキ保全シリーズ⑧ 足摺岬オリエンテーリング

2017年05月10日
足摺宇和海国立公園 谷吉萌

こんにちは!

5月2日のGWまっただ中、観光客賑わう足摺岬で、

足摺ヤブツバキ保全プロジェクトの新たな動きが始まりました。

新たな動きとは・・・

今年度からツバキ保全の「担い手」として、強力な助っ人が登場!

足摺に縁のある子どもたちが通う2つの小学校、

足摺岬小学校と中浜小学校のみなさんです!

 

この2校の児童計32名には、

1年間を通してこの保全プロジェクトについて知ってもらい、

実際にツバキの苗を育てたり、メダケの伐採をしてもらう予定です。

第1回は足摺岬が舞台。

遠足もかねてやってきた2校には、あるゲームに参加してもらいました。

その名も「足摺岬オリエンテーリング」!

競技オリエンテーリングを簡略したルールで、

5~6人1チームで、10のチェックポイントを探しながら足摺岬を回ってもらい、

チェックポイントで「クイズ」や「試練」をクリアするごとにポイントが加算され、

最後に得点の高かったチームの優勝です。

この「クイズ」の中には、

国立公園についてや、足摺岬にヤブツバキが多い理由、

メダケや他の植物についても知ってもらう要素が入っています。

   (ツバキの芽を当てる「クイズ」)

もちろん、せっかくの遠足なので、遊び要素も忘れていません。

「試練」として、

マッチ棒パズルならぬメダケ節パズルや、ツバキの葉をつかった草笛、

足摺に縁の深い「メダケ・ツバキ・サバ・テング」のワードを使ったダジャレづくりなどなど、

楽しんで足摺一周をしてもらえるよう工夫しました。

今回は、ゲームで楽しく学習、チームプレーという要素の他にも、

たくさんの副産物がありました。たとえば・・・

自然と下級生の手をひく上級生の「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」らしい姿や、

中浜と足摺の新1年生があいさつをする姿など、

学校内、外の交流が深まる1日になっていたように思います。

今回は、「足摺岬の自然」について知ってもらう導入でした。

次は高学年でメダケの伐採&タケノコ試食を行います。

これからも、小学生たちの活躍や、地道な育苗奮闘記など

「足摺ヤブツバキ保全シリーズ」の動きを伝えて行きますので、

お楽しみに♪