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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

5/21(日)クリーン三瓶に参加してきました!

2017年05月24日
大山隠岐国立公園 大山淳子

はじめまして

大山隠岐国立公園松江管理官事務所に、5/1に着任しました大山淳子です。

残念ながら、だいせん、ではなく、おおやまと読むのですが、これも何かの縁だと、何かに導かれてここにやってこられたのかな、と思っています。

これから島根半島東西部、三瓶山に関する情報をお届けしていきたいと思っています。

また満喫プロジェクトという、外国人の方にも国立公園をもっと楽しんでもらうという取り組みの担当にもなりましたので、そちらに関する情報なども今後発信していきたいと思います。

よろしくお願いします!

さて、今回は、

5/21()に参加してきました「クリーン三瓶」についてお伝えしたいと思います。

西の原から見た男三瓶、子三瓶(5/21撮影)

天気がよくて、三瓶山がくっきりと姿を見せてくれました

今年で38回目の開催となる「クリーン三瓶」は、文字通り、三瓶山を、ボランティアで集まって下さったみなさんで清掃するというイベントです。

清掃場所は、西の原、浮布池、お手植えの松、山頂、三瓶自然館、三瓶外周路の各周辺です。

クリーン三瓶開会式

開会式の様子

しかし、うれしいことに、このイベントのおかげだったり、三瓶山を利用されるみなさまのおかげだったりで、最近は清掃するゴミが減少傾向にあるそうです。

そこで、前回に引き続き、私が参加した班では、西の原で外来植物のブタナの除去を行いました。

島根県立三瓶自然館の井上さんの説明を受け、ブタナの除去を行います。

ブタナは、見た目はタンポポに似た、ヨーロッパから来た外来植物です。

ブタナの花(5/21撮影)なぜ除去をしないといけないのかというと、外来種であるブラックバスが日本の魚の生息場所を圧迫するように、本来日本で生育する生物のすみかをブタナが圧迫しているからだと、井上さんが説明下さいました。

タンポポとの見分け方は、

タンポポ→茎が茶色

ブタナ→茎が緑、だそうです。

ブタナの葉(5/21撮影)

切れ込みの入った毛が生えているような葉を持っています。

一面を覆うブタナの葉(5/21撮影)

よく見ると、一面ブタナに覆われているといっても過言ではないかもしれません。

根まで掘り起こせて除去できたブタナ(5/21撮影)

スコップで掘り、根から取り出します。

これがなかなか力のいる作業です。

しかし、ブタナ根絶のためにせっせと作業をします。

この日は、本当にいい天気で、熱中症に注意しながら、作業をしました。

参加者が西の原でブタナを除去している様子(5/21撮影)参加者がブタナの除去をしている様子(5/21撮影)

葉を摘み取るだけでも、綿毛が拡散するのを防げるため有効だそうです。

みなさんのおかげで、2時間の作業でこんなに集まりました。

たくさんのゴミ袋に集められたブタナ(5/21撮影)

みなさん本当にお疲れ様でした!

また、別の班では、三瓶山の草原景観を守るために昨年度山麓の西の原登山道脇で伐採した木の運び出し作業を行いました。

その木は、今年度から三瓶山麓にある三瓶バーガーさんのご協力で、薪として販売し、一部を三瓶山の自然環境維持のため「島根社会貢献基金」に寄付してくださることになりました。

トラックの荷台にあふれんばかりに積まれた切り出された木々

軽トラック約4台分の木を運び出しました。

三瓶バーガーさんの一階部分の材木置き場に積まれている薪

店舗一階部分で販売されます。

さらに、三瓶バーガーさんのご厚意で、今回参加して下さったみなさんにバーガー100円引きのクーポンの配布がありました。

三瓶バーガーさんが配布したクーポン(表)三瓶バーガーさんが配布したクーポン(裏)

今回のクリーン三瓶の日から、三瓶山景観維持のために、販売したハンバーガー1個につき1円の寄付もして下さることになりました。

三瓶山をバックに三瓶バーガー

そのクーポンを使い、お昼は三瓶バーガー。

おいしくいただきました。

みなさんで力を合わせて作業をし、かなりのブタナを除去できたと思いますが、まだまだあります。

こうやって実際に作業をして、本当に多くのブタナが繁殖していて、本来ここに生息しているはずの植物のすみかを圧迫しているのだなと、実感しました。

そういった植物がのびのびと本来の場所で暮らせるように、これからもこういった活動に参加していきたいと思います。

この日記を読んでくださったみなさんも一緒に参加してもらえると嬉しく思います。

読んでくださりありがとうございました。