アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【体験教室】 五色台カフェ・野草ランチ
2017年04月28日桜も終わり、すっかり新緑めいてきましたね。
そんな若葉のまぶしい4月の体験教室は、野草を使ったランチづくり。
「野草って草でしょ?食べられるの?」「あぁ、ワラビとか山菜のこと?」といろいろ思った方もいるはず。ワラビやフキ、タケノコもそうですが、道端や広場に生えている"草"の中には食べられるものがあるんです!
講師は、草木染なども教えていただいている角田眞理子さん(あそ美工房)。
準備ができたら、さっそく野草の採取に出かけます。
採取担当スタッフの忠さんから「これが○○だよ」と教わりながら採取。
みんな最初は恐る恐る、「え?これそうなの?」と確認しながら採取していましたが、だんだんと目が慣れてくると、同じ紫の花をつけるカラスノエンドウ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウの見分けがついてきたようです。中にはカラスノエンドウによく似たスズメノエンドウ(食不可)というトラップがあるので、油断せずよーく観察しながら採取しましょう。
小さな子どももセイヨウタンポポとカンサイタンポポを見分け方が分かったようで、お母さんが出す「これはどっち?」の質問に全て正解!すごい!
そして、今年も出た疑問、「カンサイタンポポとセイヨウタンポポの味は同じか?」
味比べしたことがある方がいたら、それぞれ味が違うのか教えてくださ~い。
採取し終えたら、みんなで仕分けです。
中には食べられない野草もありましたが、そこはしっかりと講師が除いてくれています。
<これかな?同じものを探そう!>
今回採取した野草と講師が準備してくれた野草はコチラ↓↓
五色台で採取できない野草は講師やスタッフが準備してくれました。ほんとうにありがとうございます!
いよいよ調理スタート!
どんな料理ができあがるのかなぁ。
今回も天ぷらが登場!時々できたて熱々をつまみながら、焦げないように注意しながら揚げてくれました。
<13種の天ぷらが完成!>
ホットケーキも登場!なんと今回はホットケーキミックス粉を使わず、薄力粉、卵、メレンゲ、ヨーグルト、砂糖で生地を作りました。スタッフの片山さんはパン屋さん、今回初参加のユウカさんはパティシエとプロから教わったアレンジミックス粉です。仕上がりもしっとりふわふわ~。
ホットケーキの上に花を載せて春らしくカラフルに。エディブルフラワー(食べられる花)ホットケーキとなんだかカフェっぽくオシャレな名前に変身。
<ポンッとひっくり返していい焼き色♪>
今回初登場のギョウザは、タケノコ、ワラビ、レンゲにひき肉を加えてタネを作りました。
ここで難しいのがギョウザの皮の包み方。ひだを作りながらは大人でも上手にできないですよね。今回は小さな子でもできる簡単で見た目にカワイイ包み方を教わりましたよ。皮の真ん中にタネを置いて、皮の端に水を付けてパタンと半分にたたみます。両端を輪にするようにクルッと巻いてくっつけたらできあがり。
さぁ、こっちでは数々のサイドメニューがどんどんできあがっていますよ~。
子ども達も率先して調理に取りかかってくれるので大助かり。
できあがったら、テーブルに載せていきましょう。
最後に野草スープを置いたら・・・できあがり!!
<こんなにたくさん!>
「おいしそう!」「これがこんな料理になるんだ!」「どんな味がするんだろう?」などなど口にしながら、みんな取り分けていきます。
ドキドキ、わくわくの試食会。みんなで「いただきま~す!」
<この笑顔を見るとどうだったか分かりますよね?>
そして、腹ごなしにはデザート♪
今回も片山さん手作りのジャム5種と砂糖漬を持ってきてくれ、ヨーグルトと一緒にいただきました。
ヨモギのシフォンケーキも焼いてきてくれ、贅沢なデザート付きランチ。
今回のジャムは・・・
上から時計回りに アイスナワシロイチゴ(赤)、モミジイチゴのジャム(黄色)、ツクシの砂糖漬け(真ん中・白)、スイバのジャム(赤茶)、イタドリのジャム(黄緑)、クワの実ジャム(赤黒)
子ども達にも大人気でみんなペロリとたいらげてしまいました。
作ったお料理もおかわりしてくれて、特にスープとギョウザはおいしいと大好評であっという間に売り切れました。
採った野草は珍しくもない、田んぼのあぜ道などに生えているものや山菜として見られるものばかり。
今みられる野菜のほとんどは海外原産で、日本原産はアサツキや明日葉、水菜などほとんどが葉菜類です。時代と人の流れと共に多くの野菜はユーラシア大陸や中南米から中国・朝鮮経由で日本に伝わり、そして広く育てられるようになり、今に繋がっています。体験教室で食べたカンゾウ、ギボウシ、セリ、ツクシ、ワラビは日本原産の葉物野菜。昔の人と同じ物を食べたんだなぁと思うと、少し感慨深く思いますね。
春の生き生きとした新芽や若葉、山菜などエネルギー溢れる自然の恵みを少しいただいて、「見る」「香る」だけでなく「食べる」を体験してみませんか?
☆野草を採取・食べる時はこれらに注意しましょう。
・野草はアクが強いので、食べ過ぎるとお腹の調子が悪くなる場合がありますので、
食べ過ぎには注意しましょう。
・採取する時はなるべく人が踏んでいないところを選びましょう。
・「どっちかな?分からないな」と思ったら「食べない」を選択しましょう。