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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

西ノ島で野鳥調査

2017年04月26日
大山隠岐国立公園

近頃は暖かく、すっかり春らしくなりましたね。

天気の良い日に外を歩いていると日差しが当たり少し暑いくらいです。

そんな春のお出掛け日和に、西ノ島へ野鳥調査に行ってきました!

隠岐では留鳥だけでなく渡り鳥など多くの鳥が観察できます。

西ノ島でも季節の野鳥を観察しようとバードウォッチングが企画されており、西ノ島町観光協会主催でどの時期にどのような野鳥が見られるか観光資源の調査も行われています。

今回日頃なかなか見ることが叶わない海からの国立公園の巡視と野鳥調査を目的に西ノ島町観光協会主催の観光資源調査に同行させて頂きました。

今回実施した野鳥調査は、海鳥を中心に船上で行われました。

実は隠岐諸島では約40種の海鳥が確認されており、

その種数はなんと日本で確認される海鳥のおおよそ7割程にも及びます。

そんな海鳥の楽園である隠岐諸島で今回特に力を入れて探したのが、カンムリウミスズメです。

      

カンムリウミスズメ

 ←こんな感じの鳥です

       後ろから見た写真→     

国の天然記念物で、

環境省のレッドリストでも絶滅危惧Ⅱ類となっている

世界的に希少な海鳥です。

隠岐諸島で繁殖が確認されている一方で

近年繁殖場所となる無人島に上陸する釣り人が増え、

一部の釣り人による撒き餌などの放置が問題になって

います。

撒き餌の放置で天敵となる動物がやってきたり、釣り糸に絡まって命を落としたり....

直接でないにしろ人間が介入することで自然界のバランスが崩れているのです。

これはカンムリウミスズメだけではなく多くの海鳥に関わる問題です。

今回はそういった事も踏まえて野鳥調査に臨みました。

前回のビーチクリーンのこともあり(http://chushikoku.env.go.jp/blog/2017/04/12/

天気だけが心配でしたが、当日は見事な晴天!

波もなく、穏やかなフェリーでの船旅を楽しみながら西ノ島に到着し、調査の船に乗るため船着場へと向かいます。

つる丸  【 つる丸 】というバス停で降りて

   すぐの船着場です。

   ← 綺麗な空と海が広がってました!

遠目 乗り込み

乗り込み

       ↑ 西ノ島町のガイドさんや主催の観光協会の方と乗り込み出発!

離れる離れる 波

 ←船着場からどんどん遠ざかって

   東国賀海岸の方へ行きます→

東国賀全体

        海から望む国立公園→

   少し離れたところから撮った写真ですが

   雄大な自然が広がっています。

  

  

 ←鳥が警戒しないよう

  少し遠巻きに観察

   

        

        

        普段なかなか見ることが叶わない東国賀の特別保護地区や

                              特別地域を望みながら野鳥探し↑

      トビ            ウミウ(赤丸の中)           ミサゴ

    

残念ながら、今回の調査ではカンムリウミスズメは発見できず・・・。

あまりにも天気が良すぎて、みんなどこか遠くまで行ってしまったようですね。

今回は、隠岐の豊富な鳥たちを堪能することはできませんでした。

が、もうすぐゴールデンウィーク。西ノ島でも多くのイベントが予定されています。

早朝バードウォッチングツアー(http://nkk-oki.com/japan/birdwatchingtour/)や 

隠岐・西ノ島 カレンダー フォトコンテスト(http://nkk-oki.com/japan/photocontest/

もうリベンジするしかない!と個人的に意気込んでおります。岩

今年のゴールデンウィークは5月だけでも5日間。

皆さんもぜひ隠岐へと足を運んで参加されてみてください!