アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
冬の鳥取県大山の魅力
2017年02月23日ご訪問、大変ありがとうございます!
鳥取県の名峰大山は、昭和11年に国立公園に指定され、その後、蒜山地域、隠岐の島、島根半島、三瓶山地域が追加指定され「大山隠岐国立公園」となりました。
そして国立公園大山は四季折々を通じて、いろいろな楽しみ方があります。
今回紹介する、冬の大山は、日本海に近く高くそびえる大山(標高1,729m)は、大陸からの北西の季節風を受け冬は多雪に恵まれています。冬季は西日本最大規模のスキー場として、多くのスキーヤー、スノーボーダー、スノーシューなどで賑わっています。
大山桝水高原ゲレンデのスノーボーダー
韓国東海からはDBSクルーズフェリーで鳥取県境港に接岸し観光バス1台から2台で約40名がほぼ毎週金曜日にアクセスの良い大山に訪問されています。多いときはバス2台で、約80名が大山登山等を楽しまれることもあります。
また、昨年末から香港から米子航空定期便が就航し、香港からの団体客も登山はしないまでも普段見ることの出来ない真っ白な雪に触れたり見たりして大山観光を楽しまれています。更に香港便が就航してからは、ベトナムからの団体観光客も雪化粧の大山・豪円山を見て雪に手を触れたりして観光を楽しまれています。
鳥取県米子市内から望む雪化粧の大山
冬の大山のお手軽な人気プログラムとしては、ガイドさん付きの半日雪上ハイキングスノーシューがあります。大山の森の新雪の上を歩く感動は言葉に出来ないくらい素晴らしい体験が出来ます。また歩きながら、大山の歴史や冬の動植物など見所満載です。
大山には、いろいろなスノーシューコースがありますが、下の写真は大山横手道スノーシューの様子です。これは大山寺付近の横手道入口からスタートし桝水高原恋人の聖地展望台まで往復約3kmをスノーシューで歩きます。サクサクと雪の上を歩きながらガイドさんのお話も楽しいです。
大山横手道スノーシューの様子
大山横手道には、一丁地蔵が立ち並び、お地蔵様を拝むこともでき、自然と歴史の両方を学びながら歩きます。一丁とは、60間であり約109mです。コース中に10体が現存しそれぞれのお地蔵様は、表情が異なり、石質もいろいろあると言われています。それらを鑑賞しながら歩くのも、横手道の魅力です。
大山横手道のお地蔵様を撮影する参加者
スノーシューで散策していると、雪面に様々な動物の足跡や糞、食べ物を見たりすることができます。そして時には動物の足跡当てクイズとか、ガイドさんにより動物の面白い生態系などの解説も楽しめます。普段見ることの出来ない動物たちの生活のサインを知る魅力が冬の大山にはあります。
動物の足跡を発見
大山でスキー、スノーボードで初心者に優しいゲレンデと言えばホワイトリゾート豪円山ゲレンデです。休日は、県内外から家族づれ、団体等で賑わっています。
そして平日は、県内外から学校団体のスキー教室に多く利用されています。
私も小学生の頃、学校の授業でスキーをした思い出があります。
豪円山は、国体のスキージャンプの競技場にも使用されていました。
札幌冬季オリンピック、スキージャンプで日本勢が金、銀、銅を独占した、笠屋選手、青地選手、金野選手も、ここ豪円山スキージャンプ競技で活躍していました。
豪円山ゲレンデでスキーを楽しむ学生達
海の見えるホワイトリゾート・豪円山ゲレンデ
大勢で賑わう豪円山ゲレンデの様子
大山は四季を通じて、多くの登山者に利用され愛されています。
冬の大山も快晴の日には県内外から、そして韓国人、欧米人登山者にも人気があります。
大山夏山登山道の稜線(左下から右肩上がりに登る)
冬の大山を駆け足で紹介しましたが、私自身一番好きな時期は、冬の大山です。
雪の白さと見渡す限りの青い海と空が素晴らしいです。
2月も終わりに近づいてきました。来月は春を迎えます。
今年の大山は、どんなドラマがまっているのか楽しみです。
グリーンシーズンの大山も素晴らしい自然景観を体験できます!
是非是非大山に足をお運びください!
大山隠岐国立公園は、「世界水準のNational Park」に今後生まれ変わってゆきます。
多彩な大自然の恵みと文化、アクティビティ、日本遺産など豊富なコンテンツが満載の大山の感動を多くの外国人観光客をはじめ、県内外のみなさまに魅力を感じていただけたら幸いです。
最後までご覧くださり誠にありがとうございました!