アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【イベント報告】外来植物除去&わくわく自然体験in鏡ヶ成
2016年10月20日◎鏡ヶ成(かがみがなる)
大山の南東側、標高約900mの場所に位置する「奥大山」と呼ばれるエリアです。
周囲を烏ヶ山(からすがせん)、象山(ぞうやま)、擬宝珠山(ぎぼしやま)にぐるりと囲まれ、
自然豊かなこの場所には草原や湿原が広がり、冬には豪雪地帯となりスキー客が訪れます。
10月16日(日)ここ鏡ヶ成で、「外来植物除去活動&わくわく自然体験」を実施しました。
午前中は「大山秋の一斉清掃」の一環で、外来植物除去作業をしました。
今回除去のターゲットとなったのは「セイヨウタンポポ」と「ブタナ」。
セイヨウタンポポ(左)はヨーロッパ原産の帰化植物で、環境省要注意外来生物に指定されています。
ブタナ(右)もヨーロッパ原産の帰化植物で、各地に分布しています。
掘ってみると、根っこが地下深くまでしっかり伸びています。
在来のタンポポとの見分け方や、「根切り」と呼ばれる道具での除去方法など、レクチャーを受ける皆さん。
除去したブタナやタンポポの重さを量り、たくさん除去された方には景品のプレゼントも!
人数が集まればあっという間、山盛りの外来植物が駆除されました。
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
★こちらは参加者の皆さんが毎回楽しみにされている、団子汁の振る舞い。
休暇村奥大山の石田さんがご用意くださいました。
これを目当てに参加している、という方が実に多いです◎
午後からは「わくわく自然体験」と題して、「象山コース」と「擬宝珠山コース」に分かれて
登山や自然観察などを楽しみました。
環境省レンジャーによる、大山隠岐国立公園やルール・マナーについてのお話
◎象山(山登り入門)コースの様子
登山の基本を学びながら、わいわい楽しく歩きました。
ブナ林を抜けると、こんな景色が広がっていましたよ。
◎擬宝珠山(植物観察)コースの様子
講師は毎年おなじみ「米子野鳥保護の会」の長尾先生。
植物解説のスライドを見た後、擬宝珠山を歩きながら植物や自然を満喫です。
自然豊かな鏡ヶ成。
ぜひ皆さんも、足を運んでみてくださいね!
●鏡ヶ成では一斉清掃や自然体験の他、湿原保全プロジェクトなども実施しております。
お気軽にご参加ください!
『湿原守ろうプロジェクトin鏡ヶ成』
日時:平成28年11月16日(水)9:00~14:00
場所:鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成 (鏡ヶ成湿原)
参加費:無料
内容:湿原の乾燥化の要因となっている(事前に刈り取られた)ササや低木を運ぶ作業を行います。
申込み先:休暇村奥大山(℡0859-75-2300)
※詳細はお問い合わせください。